仕事、恋愛、家族。何事も自分のことは後回しで、周囲の気持ちや利益を優先して生きてきた結果、気付いたらストレスや疲労でグッタリ……という経験、ありませんか? そんなあなたに考えてほしいのが、自分を大切にすることの大切さ。
当記事では、自分を大切にする為の具体的な方法や、それによるメリットなどについてご紹介します。
日本人は「気を遣う文化」をとても大事にします。それは素敵なことだけれど、周囲の空気を読みすぎて疲れてしまうことも多いですよね。
そんな毎日が続くと、いざ「自分を大切に」と言われても、どうしたらいいのか分からない。それはとても悲しいことです。
自分を大切にすることとは、自分の気持ちに正直になること、心の声を素直に聞いてあげることです。でも、それは自分勝手な振る舞いをすることとは違います。
例えば気が乗らない飲み会へのお誘いを受けた時、空気を読んで「行く行く!」ばかりでは疲れちゃいますよね。かといって「つまんないし、行きたくない!」と言えばカドが立つし、今後の人間関係がこじれてしまいます。
自分を大切にするには、時に嘘も方便。「外せない予定があって」「体調が優れなくて」と言って断れば、誘ってくれた人も、あなた自身も傷つかずにやり過ごせます。
心穏やかに過ごす為、たまにはそんな日があったっていいじゃないですか。
真面目で頑張り屋さん、空気を読みすぎる気遣いのできる人ほど、自分を大切にするのが苦手です。仕事で完璧を求めるあまり、自分へのケアが疎かになっていませんか? 周囲の目や他人の気持ちを気にしすぎて、自分の考えを無視していませんか?
目標に向かって真っすぐ頑張ることも、人を気遣う優しさも素晴らしい長所です。でも自分を大切にできなきゃ、そんな長所も潰れてしまいますよ。
自分を大切にすることによって、様々なメリットがあります。
「ご褒美があるから頑張れる」なんていうように、モチベーションをアップさせる効果がまず一つ。疲れやストレスを溜めないことで、ミスが減ったり集中力が増したりとパフォーマンスも向上します。また、気持ちにゆとりが生まれるので、人間関係もスムーズになると良いこと尽くし!
仕事だけでなく、日常生活においても同じことが言えますよ。
では、具体的に自分を大切にする方法を紹介します。何から始めたらいいのか分からない! という場合は、まずは紙とペンを使って気持ちを整理することから始めましょう。
「何が食べたい」「どこへ行きたい」「どんなことがしたい」なんでも構いません。思いついたまま、まずは書き出していきましょう。
この際、「こんなことは書かなくてもいいかな」と自分にストップをかけてはダメ。誰に見せるわけでもないのですから、素直に自分の心と向き合います。
一通り書き終えたら、その中に「わりとすぐ実現可能そうなもの」がないかを探します。あればそれをリスト化して、どんどん予定を入れてしまいましょう。
海外旅行などすぐには実現できなさそうなものも、長期的な計画を立てて動けるとGOODですね。
「これはやりたくない」「この人と話すのが辛い」などネガティブな気持ちも出てくるでしょう。この中にすぐに断ち切れるものがないかを探します。例えば「仕事辞めたい」なら、転職について考えるとか、異動願いを出すとか、やり方はいくつもあるはずです。
すぐに「そんなの無理」と決めつけるのではなく、自分の気持ちに応える為に、できることはないかな? と考える癖をつけてみてください。
自分の気持ちを見える化することで、自分でも気づいていなかった心の声が聞こえてきます。あとはそれを少しずつ、叶えてあげられるとよいですね。
他人を気遣うこと、目標に向かってがむしゃらに突っ走ること……周囲の気持ちや利益を優先することは美徳の一つですが、そればかりでは疲れてしまいます。
自分を大切にすることで、むしろ今より幸せな道が開けるはず。自分の一番の味方は自分なのだということを、常に忘れないでください。
Written by 七尾なお