異性に対する好みには、実にいろいろなバリエーションがあるものですよね。シンプルにイケメンが大好きという人もいれば、ちょっとだけ太っている男性が好みという人もいます。
ルックスよりも中身が大事と考えることも、好みのバリエーションの1つとして数えられるといっていいかもしれません。
最近では、“枯れ専”なる好みの選択肢もしばしば話題になっています。いまさら説明するまでもないことですが、枯れ専とは加齢に伴って少しだけ肉体的に老いているものの、精神的には安定しているような男性を好む女性のことを指すそうです。
実際、筆者の周囲にも、何人か枯れ専の女性がいます。好みって本当に人それぞれということですね。
ところでこの枯れ専趣味。当のそんなにもう若くない、40代や50代の男性にとっては、なかなか嬉しいようです。今回は、何故枯れ専趣味が男性にとって喜ばれているのか、その理由を挙げていきましょう。
枯れ専の女性の存在が、何故そんなに若くない男性にとっては希望の星なのでしょうか。
これはもう第一に、いうまでもないことですが、自分の年代がまだ女性から異性として認識してもらっていることが嬉しいのです。はっきりいってこれに尽きます。
どんなに枯れてしまっても、恋愛をしたいという欲求や性的な希求までが失われるわけではありません。そりゃあ若い頃よりはパッションも低下していますが、それでも恋愛へのモチベーションはゼロにはなっていないのです。
そういう男性にしてみれば、「私、枯れ専なんです」といってくるような女性の存在って、シンプルにとっても嬉しいものなんでしょうね。
筆者はまだ33歳ですのでそこまで枯れているわけでもないのですが、このまま40代以降になっても、まだ枯れ専の女性が少なからず生き残っていることを強く望みます。
やっぱり、自分が不惑を過ぎても恋愛をする相手として見てもらえるかどうかで、人生にハリがあるかどうかが大きく異なることでしょうし。
それから、男性であれば誰もが1度は考えるのが「自分が40代、50代になって、寂しい日常を送りたくはないなぁ」という漠然とした不安です。特にこの年代の男性って、年々独身も増えています。
このような男性って、家族とのかかわりもそんなに多くありませんし、なんなら職場以外に他人との接点をもてなくなる場合もあるわけです。これって本当に、恐ろしいほど寂しいことなんですよね。
若いうちはまだ、ちょっと頑張れば彼女を作ることはできるものですが、40代以降はなかなかそういうことも難しくなってしまいます。そこへ来て希望となるのが、枯れ専を自称する女性の出現なのです。
もうぶっちゃけ、自分がその該当者でなくてもいいから、40代以降の男性を恋愛対象としてくれる、枯れ専の女性がこの世にいるだけで、「まだチャンスは残されている!」と日々に希望を持つことができるんです。
希望にすがれるか否かって、生きる上でもかなりモチベーションの違いを生むもの。枯れ専の女性は、そこにいるだけで、多くの中年以降の男性に希望をあたえているといっても良いでしょう。
もっとも、40代以降で彼女もいない男性って、なかなかに交際するにはデメリットが目立つ部分もあるため、本当に枯れ専丸出しな女性じゃないと上手く付き合えない側面は無視できません。
なんだかんだ見た目はまだ我慢できても、加齢臭だとか、寝起きの息が臭いとか、中身は完全におっさんになっているので、本当にそういう部分もひっくるめて愛せる枯れ専がどれだけいるのかは、男性として考えるとちょっと未知数なところではあり、不安です。
ということで、今回は枯れ専の女性がいかに40代以降の男性に希望をあたえているのかについて書いていきました。
最近では20代前半なのに、枯れ専を自称する女性もいるのだとか。そんな女性がこの世にいると知るだけで、おじさんたちは大いに安堵し、人生に絶望をせずに済むことなのでしょう。
たとえそんな枯れ専趣味の女性と、実際にめぐり合うことができなくとも……。
Written by 松本 ミゾレ