筆者も実体験としてありますし、35歳を越えた女友達で同じ経験をしている人もいるのですが……「アラサーになると、好きなタイプが変わる」んです。
大抵の女性は、中高生時代から何となくでも「スポーツマンタイプが好き」とか、タイプを自覚しているもので、それが三十路を前にいきなり変わるなんて、信じられないかもしれません。
でも、気づけば恋愛対象が変化しているんですよ。その理由と、どんな変わり方をするのかを詳しく解説しますね。
20代も後半に入ると、誰だって何となくでも結婚を意識し始め、彼氏としてふさわしい男性ではなく、夫としてふさわしい男性を選ばなければ! と考えるようになります。
外見よりも性格重視だとか、安定した職に就いているなどという条件が、好きなタイプに加わることになるでしょう。
ただし、この段階で好きなタイプを切り替えられる女性は、それなりに恋愛を経験している人ではないかと思います。
20代後半まで彼氏がいなかったとか、ちゃんと付き合ったとはいえないような男性が一人~二人いた程度の女性は、感覚が恋愛から結婚に切り替わりにくく、また彼氏と夫の違いもよくわからずに、結婚にふさわしくないタイプを選んでしまうこともあるはず。
かくいう筆者も、それで大失敗し離婚したクチです。
離婚を決意する頃になって、ようやく「夫になるべき男性は、違うんだ!」と思考が切り替わったものです。
じゃあ、アラサー前に女性が「好きなタイプ」と自覚している男性って何なのよ? という話ですが……ものすごくざっくり言うと、幼少期の刷り込みだといえます。
女性は男性よりも精神年齢が高い分ませていて、早い子だと小学生の時から「好きなタイプ」が決まっているものです。
それは多分、少女マンガや男性アイドルの影響が強いんですが……たとえばジャニーズアイドルって、一人一人のキャラが立つように、タイプがかぶらないようグループが構成されています。
そして、グループを見渡せば、どんな女子にも必ず推しメンが見つかるようになっているんです。
また、少女マンガの金字塔「花より男子」(集英社:神尾葉子)にも、F4というそれぞれにタイプの違うイケメンが登場します。
テレビや漫画雑誌など、様々なメディアに触れることで、10代女子には「好きなタイプ」が段々と刷り込まれていくのです。
しかも、女性は子どもでも恋バナをするので、自分がどういう男性がタイプか自覚していないと、女友達とのおしゃべりに困ったりするんですね。(筆者はそういうのが疎い子供だったので、小4の頃にクラスメイトの女子から「男子の中で誰が好き?」と聞かれて、とても困りました……)
こうした影響で、女性は10代の頃にはすでに、自分にとっての王子様が確立していることが多いといえます。
たとえそれがメディアから与えられた刷り込みであっても、20代半ばくらいまでは、「好きなタイプ」として自覚し続けるものです。
アラサーを迎えて、それまでに付き合った男性とは違うタイプに目が向く時、もしかしたら「私って打算的になってるんじゃないか?」とか、「タイプじゃない人なのに、なぜ?」なんて迷うかもしれません。
でも、結婚を前提に! と考えて筋が通る人選であれば、過去の元彼と真逆のタイプを選んでいいと思いますよ。女性が結婚して幸せになろうとする、ある種、本能的な欲求だともいえますから。
アラサー女性は、過去の恋愛遍歴より、むしろ自分の野生の勘を信じて結婚相手を選んだほうが良いのではないでしょうか?
Written by 沙木貴咲