その昔、まだインターネットが全く普及していなかった頃、私たちは恋愛ノウハウを独学で突き詰めるか、あるいは友人や家族からのアドバイスを受けて学ぶ以外に得る方法はありませんでした。恋愛についての書籍もあるにはあったのですが、そういうものに影響を受けすぎて逆に本来の恋愛の楽しみを削がれたという方もいたかも知れません。
現在ではこのようにネットもずいぶん普及し、調べものをするにも音楽を買うにも、欠かせないツールとなってきました。そしてキーワード検索で「恋愛」とでも入力すれば、幾つかの恋愛指南系サイトもヒットするようになっています。
しかし、元々恋愛を取り扱うサイトも書籍も、少なからず著者の実体験がベースになっていることは避けられず、それは言い換えればしょせんは他人の恋愛観でしかありませんよね。他人の恋愛観を参考程度に頭に入れておくというのもまた素晴らしいことですが、丸ごと自分の恋愛に引用するには心許ないものです。今も昔も、恋愛についての答えを誰かに求める男女は、そう多くはないのではないかと筆者は思います。このコラムをご覧の方々も、そう思っているのではないでしょうか。
そこで今回は、「恋学」が独自に集計したアンケートの結果を見て、その実情を探ってみることとしましょう。
ご覧いただいているグラフは、20代から30代の街コン参加者533名(男性276名、女性257名)を対象に「参考にしている恋愛サイトはありますか?」というアンケートを行い、結果を反映させたものです。
これによりますと男性の94.2%が「ない」と回答し、女性にいたってはそれを上回る96.3%が、やはり「ない」と答えていたことが分かります。
恋愛サイトを参考にしていたのは、男女共にごく僅か。やっぱり多くの方は自分の恋愛には誰かが用意した意見を、そこまで積極的に取り入れるべきではないと考えているということでしょうか。
特に最近では、恋愛系サイトの中に濃厚な恋愛指南コンテンツも目減りしており、その代わりにユニークな視点、論点のコラムが台頭するようになっています。これらのコンテンツは割と人気も集めがちではありますが、一方で恋愛には取り入れる要素が見当たらないというものも多いことでしょう。
筆者も色々とない知恵を絞ってコラムを書いてはいますが、読み返して「誰がこんなもん参考にするんだよ」と戦慄することしきりでございます。そもそも20代後半ぐらいに差し掛かってきますと恋愛に他者の意見はあまり参考にならないこと、そして自分の恋愛観が正しいか間違いであるかが自分で正確に判断できるようになりますから、余計に恋愛サイトで情報を収集する必要もなくなることでしょう。
反対に10代の子たちは、可愛いイラストの入った恋愛系のポエムや、LINEやTwitterで流れてくる恋愛の格言(ただしちょっと浅い)に影響を受けがち。こうした経験は、もしかすると忘れているだけで、私たちもしてきたものかも知れませんね。
恋愛については自分の考えに基づいて各々が行動するのが一番ですから、周囲にあまり左右されず、好きなように振舞うことが肝要でしょう。
改めて言うまでもないことですが、恋愛の主人公は当人だけ! そして主人公は自分とパートナーにとって最良の選択を自分で判断する特権があるのです。
■ 調査概要 ■
調査期間:7/5~7/27
調査対象:20代30代の街コン参加者男女
調査数:合計533名(男性276名、女性257名)
調査方法:アンケート(紙)
調査機関:株式会社リンクバル(恋学:大人の女性の恋活・婚活を応援する恋愛情報サイト)