友情を育む上で人種という垣根はさほどのハードルではありません。住む地域、話す言葉が違っても、心を割って打ち解けあうことで、どんな人とでも友達になることは不可能ではありません。
しかし、時には本当の意味で友情を成立させるのが難しい場合だってあります。男女間の友情などはその一例でしょう。
異性の友人を持っているという方自体は少なくないはず。筆者も帰省した折にはそういう仲間と飲みに出ることも多いのですが……お酒の力でちょっとした過ちを犯さないか、いつも不安でたまりません。
素面であればそんな間違いなんて起こすはずもないのですが、所詮男性と女性。100%清い友情なんて成立しないのではないかという思いは心のどこかにあります。実際、男性であれば同じように考えている人も多いものです。
今回は、男女の友情が本当に成立しているのか、あるアンケートの内容を参考に読み取っていきましょう。
まずはこちらのグラフをご覧ください。
「恋学」が以前行ったアンケートの結果を表したもので、ズバリ「異性の友人はいますか?」と題されていますが、これを見ると男女とも8割以上の方が「いる」と回答しています。
それを踏まえた上で、今度はこちらを見てください。
このグラフは、先ほどのアンケートで「いる」と答えた方に聞いた「それは真の友情だと思いますか?」という問いに対する回答結果を表したものとなっています。
なるほど、こちらのグラフも男女共に「真の友情だと思う」とする声が半数以上を占めてはいますが、よく見比べるまでもなく、男性が50.5%なのに対し、女性は70.7%。
つまりどちらかと言えば、友人という立場で異性と関わっているにも関わらず、男性の方は本当の友情かと問われればさにあらず、といった状況下に置かれている割合が大きいということですね。
頭では友人だから体の関係も持ってはいけないし、交際することもあり得ない……そう思っていながらも、ややもすれば間違いを犯す可能性もゼロではない。
分かります。よく分かります。
男性ってこういう思いを異性の友人に抱くことが案外多いんです。恐らくこのグラフにある通り、女性よりもその傾向は幾段強くなっているはずです。
また、「恋人未満の相手」と認識している割合も、女性は9.8%に対して男性は倍以上の20.7%と、これまた異性の友人にどっかしらの恋心を抱いている割合が高かったことも見て取れます。
しかしこういう男性って、いざ異性の友人とそういう関係になってしまうと、以降どう接していいか分からなくなってしまうことも。
筆者も高校時代から兄弟のように過ごしてきた異性の友人と、社会人になってから肉体関係を持ったことがあり、その際には非常に複雑な気持ちになってしまったものです。
結局なんだかギクシャクしてしまって、どちらからというでもなく疎遠になって久しいんですよね。友人を一人失って、しかも原因がセックスだというのは、性別の違う友人同士ならではの苦い決別理由でしょう。
恐らく同じような経験をしたことがあるという方もおられるはずですが、こういうことがあると男性は途端に交友関係が萎縮してしまいます。
なんだか恥ずかしいという思いと、もう以前のようには付き合えないという負い目と。色々な思いに駆られてしまって……。女性の場合は、こんなときどういう心境になるのでしょうか。男性は女性の心を見透かすことはほぼできない生き物なので、この点が気になって仕方がありません。
今回のアンケートを経て出た結論としては、男女間の友情を構築している場合でも、男性側のおよそ半数は「必ずしも本当の友情のみで繋がっているわけではなかった」というところでしょう。
■ 調査概要 ■
◆調査時期:5/24~6/9
◆調査対象:20代30代の街コン参加者男女
◆調査数:合計500名(男性247名、女性253名)
◆調査方法:紙アンケート