――どんなに後悔してもしたりない。
あなたには、そんな苦い記憶はありますか? どれほど後悔を重ねようと、巻き戻すことのできない時間。だからこそ、後悔とは重く、また苦しいものなのでしょう。
今回は、みんなが抱える克服できない後悔を8つご紹介します。避けるべき反面教師として、ぜひあなたの人生の参考にしてみてくださいね。
5歳のときに両親が離婚した。どっちについていくか聞かれて、自然に母親を選んだけれど、それが大きな間違いだった。母親はすぐに男を連れ込んで、一緒になって暴力&育児放棄。思い出したくない子供時代を過ごすことに。あんなことなら父親を選んでおくんだったと今でも後悔してる
……子は親を選べないと言いますが、選ばされた結果、つらい現実にさらされた子供の気持ちを思うと、他人事ながらいたたまれません。
大学受験はそれこそ寝る間も惜しんで猛勉強をした。第1志望を決めるとき、せっかく成績が上がったんだからと、その時点で狙える中で1番偏差値の高い大学を選んだが、知名度は第2志望の大学のほうが上だった。
無事、第1志望に合格したものの、就職活動を経て社会人となった今、第2志望の有名大学に行っていたほうが色々と有利だったんだろうなと後悔している
……確かに、知名度の高い大学を卒業していると、大学名だけで一目おかれたり、つかみの話題ができたりと、メリットは多いかもしれませんね。
新卒で入社して、1年も経たないうちに会社が潰れた。簡単に内定出たからアレ? とは思っていたけど、案の定ブラックだったし。こんなことならもっと真剣に就職活動しておくべきだった
……転職が珍しくない世の中になったとはいえ、新卒1年目で強制的に再就職活動せざるを得ない状況は、厳しいと言わざるを得ません。
今思えば、どうでもいいことでブチ切れて彼氏と別れた。あれから10年経ったけど、彼以上の人には出会えていない。風の噂で、去年彼が結婚したことを知った。後悔しかない。
……これは切ない。失ってはじめて気付くその存在の大きさ。
失う前に気付くことができたならと思わずにはいられません。
当時、闘病中だった祖母の容態が思わしくないと連絡を受けて、病院に駆けつけようとしたとき、バスと電車を乗り継ぐよりも車で直接向かったほうが早いと思って、車を出したらまさかの事故渋滞。
祖母の臨終に間に合わなかった。大好きだった祖母の最期に立ち会えなかったこと、たぶん自分が死んであの世で祖母に会えるまで後悔する
……一瞬の判断が、重大な結果を招いてしまうというのはよくあることではありますが、そのせいで大切な人の最期に立ち会えなかったとなれば……。
悔やんでも悔やみきれない気持ちが伝わってきます。
小学生のとき、先生の机にあったプリントをうっかり汚してしまい、動転して思わず捨ててしまった。それはとても大切なものだったようで、そのあと先生が色んな子になにか知らないか聞いて回っていたけれど、大事になったことが怖くなった私は、知らないふりをしてしまった。
そうしたら、なぜだかまったく無関係の男の子が、プリントを捨てた犯人ということに。あのときの男の子の、『僕じゃない』って泣いていた姿が忘れられない。
……いったん嘘をついてしまうと、今更本当のことが言い出せなくなってしまう気持ち、とてもよくわかります。
とはいえ、この男の子の気持ちを思うと、本当のことを言ってあげてほしかったと思わずにはいられません。
だからこそ、この方の後悔も重いものとなっているのでしょうね。
たった1度、出来心でしてしまった浮気が、妻にバレて離婚することに。それまでは、子供も産まれたばかりで幸せな家庭そのものだった。仕事から帰ったとき、誰もいない家の暗さと冷たさに毎日泣きそうになる。もしもあのとき、自制できていたら……もう取り返しはつかないけれど
……出来心って恐ろしいものですね。妊娠中や産後の妻をもつ夫が、浮気に走ってしまう話は、そこらで耳にするものですが、必死で子供を産み育てている最中の奥さんにしてみれば、たまったものではありません。
もしかすると奥さんも、「夫の浮気に気付きさえしなければ……」と後悔しているのかもしれません。
結婚相手。なんであの男を選んでしまったのか自分でも分からない。これでも結婚前は熱烈に恋愛してたんだけど。今はもう存在そのものがキモチワルイ。
……うわあ。結婚前の人が聞いたら、夢も希望もきれいさっぱり消え失せるような後悔ですね。
一般論として、激しい恋愛感情ほど、ふと我に返ったときの落差が激しいと言いますが、もしかすると、この方もそのパターンだったのかもしれません。
いかがでしたか? それぞれの後悔。他人事ながら胸に迫るものがあります。
後悔は、心が背負う重たい荷物。できるだけ身軽に人生を歩んでいけるよう、毎日毎日を丁寧に過ごしてゆきたいものですね。
Written by 安藤うめ