男子たちはときどき、街ゆく女子を見ながら「あの子、かっこいいね」と言います。女子のなかにも「かっこいい女子」にあこがれている人は、きっといるでしょう。
今回は、男子が理想としている「かっこいい女子」について、一緒に見ていこうと思います。
たとえば飲み会で、おっちゃんのように好んで焼酎を飲む女子がいます。そういう女子は、女子からすれば「おっさんくさい」と思うのかもしれませんね。でも男子たちは「かっこいい」と評すこともあります。
この場合のかっこいいは、どういう意味なのか?
「おれと似ている」ということでしょう。男子でいつまでもカシスウーロンを飲んでいる人って少ないですよね? たいてい焼酎のなんとか割を飲んでいますよね?
人は自分と似た行動をする人に好意を寄せるという……俗にいうミラー効果のようなものに、心惹かれるのです。もっと簡単に言うと「おれに似ているから理解しやすい」ということです。
フリフリのなにかがついている洋服を着ている女子を見て、多くの男子は「かわいい」と言います。少なくとも「かっこいい」とは言いません。
それがたとえば、デニムを穿き、白のTシャツを着て、野球帽をかぶっている女子を見たら……「かっこいい」と言います。ボーイッシュな格好、というだけでなく、こちらも要するに「おれに(男子に)似ている」ということです。
つまり、男子が理解しやすい女子は「かっこいい」のです。
男子と似ていることをする女子、というのは、男子にとって理解しやすい存在です。フリフリのなにかがついている洋服を、男子たちは着たことがないので、「かわいい」とは思っても、その先がありません。「かわいいな」以上、おしまい。
でも男子たちが理解しやすい行動や格好をする女子に対して、男子たちは「この子のなかにもっと入っていける」と思うのです。つまり親近感を抱く、ということ。
だからたとえば、キャバクラでおとなしくお姫様のように座っている女子というのは、モテるにはモテますが、多くの男子からはモテない。それよりも、客と一緒になって焼酎をくらい、客と一緒になって一皿1,000円もするからあげを頬張る、ふつうのルックスのふつうの女子のほうがモテる(=売り上げがいい)のです。
ほかにも、ふだん彼がデート代を全額支払っているカップルの彼女が、彼に年に何回かお小遣いをあげる、という事例があります。「男勝りでかっこいい」、彼は、彼女に対してこう言うのです。
男同士で、たとえば先輩が後輩に少額ながらお小遣いをあげるときってあります。だから「おれの先輩のようにかっこいい」となるのです。これは拡大解釈すれば、「彼のことを守ってあげたいと思っている」気持ちの表れと言えるかもしれません。
「わたしのことを守ってよ」と言う女子も、かわいいものですが、普通はそういう女子も、歳とともに、男子より気が強くなります。だから妻の立場が上で、旦那が下、という家庭が多いのです。いずれそうなるわけだから、今のうちから、見た目も、精神的にも、かっこいい女子を目指してみてはいかがでしょうか?
男子って、どことなく頼りないところがあります。男は社会のなかで揉まれないと「男にならない」ので、とくに若いと、どことなく頼りないところがある。そして、そういうところを彼女には見せまいと、必死になっているところがあります。
だからときには、彼女が「かっこいい女子」を彼の前でやってあげるのです。それだけで彼はおおいに安心し、ますますラブラブになるのです。
Written by ひとみしょう