「行動あるのみ!」
恋愛に限らず、ありとあらゆるシーンにおいて叫ばれている言葉です。さて、行動を起こすには、まず「決断」をする必要があります。「○○という行動を起こすぞ!」という決断です。
筆者が思うに、何か新しい行動を起こす「決断」は比較的カンタン、これまで続けてきたことにピリオドを打つ「決断」は苦手な女性が多いように見受けられます。「不毛な片想いにピリオドを打つ」「将来を期待できないお付き合いにピリオドを打つ」など、幕を下ろすほうの「決断」に絞り、考察していきましょう。
何ヶ月も……いや、何ヶ月どころか何年も想い続けているけれど、二人きりのデートはおろか、LINEを送っても返信すら来ない! 返信が来ないどころか、ブロック設定されている!
また、イチオウは彼氏カノジョの関係性ではあるけれども、同棲や結婚話を持ちかけても華麗にスルーされる! そういった、満たされない恋愛事情を抱えている女性も多いでしょう。
満たされる・満たされないはさして重要ではなく、ただひたすらカレを好きでいたいというなら、それはそれであっぱれです。成就させるばかりが恋愛ではありません。
オリンピックは参加することに意義があると言われていますが、恋愛も然り。恋することに意義があると考えれば、必ずや結果を出す必要があるわけではないのです。
そうではなく、「このまま好きを貫いても、想いが遂げられることはないだろう」「だったら早めにピリオドを打たねば」と感じているなら、幕を下ろす「決断」をせねばなりません。
決断は、頭の中で「もう終わりにしよう!」と結論づけるだけです。ってことは、いまこの瞬間でもできる、カンタンなことですよね。にも関わらず、決断を下せない女性のなんと多いことでしょう。
決断を下すことができない女性の多くは、相手男性からの「最後通告」を欲しがる傾向が強いです。「ダメならハッキリとフッてほしい、そうしたら諦めがつくから」と。
その女心は、痛いほどよくわかります。いま現在が、ヘビの生殺し状態だから辛いわけで、強烈なとどめを刺してもらえたら、決断できるのに……と。しかし、その要望って、男性側にとってはどうでしょう?
ハッキリ断るって、けっこう辛い言動です。特に日本人は、「ノーと言えない国民性」ですからね。そりゃ、悪徳訪問販売のセールスならハッキリ断ることができるでしょう。
けれども、自分に対して恋心を抱いているあなたに対し、「迷惑だ、諦めてくれ」とは、なかなか言えないのが男心なのです。
「ハッキリ断ってくれたら諦める」って、他人任せの考え方ですよね。厳しい言い方をすると、他人任せな女性は、「自分がない人」とジャッジされ、恋愛対象から外されます。
自分の恋、自分の人生ですもの。始めるときも、ピリオドを打つときも、自分で決めましょうよ。相手からの決定打を待つのは、時間の無駄です。決断は自ら下しましょう。
written by 菊池美佳子