秋はもの悲しい季節ですね。寄り添って歩く恋人たちを見るたび、彼のいないあなたは、「私は独りぼっちだ」と、しみじみ感じて辛いかもしれません。
でも一方で、彼に寄り添っている彼女も、「なぜ一緒にいるのに寂しいって感じるんだろう」なんて、苦しんでいたりするのです。
今回は、ひとりで寂しいあなたと、二人でも寂しいあなたの為に、“「孤独感」を上手に受け止めて、苦しみから抜け出す方法”について、お話したいと思います!
“寂しがり”と“寂しい”は違う。
誰かがいないから寂しい、誰かに何かをして貰えないから寂しい……と思うのはただの“寂しがり”。孤独を受け止めずに、誰かに埋めてもらうことばかり考えていないでしょうか。
こういう人は、好きでもない人と付き合ってしまったり、恋人が出来ても依存症になってしまいがちです。まずは自分の寂しさから逃げずに向き合ってみましょう。
「なんですぐ涙が出るのかな。そっか、わたし寂しいんだ……」
自分の寂しさから目をそらさずにいると、辛い人に優しく出来たりします。
また、人の優しさや出会いをもっと大切にしようと思えてくる……自分の寂しい感情と向き合うことで、他人にも共感出来る! それは【恋愛力】を高めることにも繋がります。
①目をつむって深呼吸しながら、今は繋がりが切れてしまった人たちを思い浮かべてみましょう。親友、恋人、ペット……
② 憎しみや怒り、悲しみ、懐かしさ、気持ちが込み上げてきたら、その人たちの笑顔を思い出してください。
③ 彼らのひとりひとりに近づいてみましょう。そしてイメージの中で、その人をギュッと抱きしめます。言葉があふれたらそのまま声に出しても大丈夫。泣きたくなったら泣いたって構いません。気が済むまで抱き続けたら、次の人へ……
④ 全員を抱きしめたら静かに目を開けます。
②のときに込み上げてきた気持ちが、あなたの「寂しさ」の正体です。
目を開けると少し心が温かくなっているのを感じます。今はいないけれど、これまで愛して愛されてきた自分を確認できます。そうしたら最後に自分で自分を抱きしめてみましょう。「頑張ったね」と褒めてあげてください。
孤独感はまだあるかもしれないけれど、もやもやした不安は消えて、次に踏みだそうという勇気が湧いてくるはずです。
原因は彼じゃなくて自分の心。
彼と両思いなのに「寂しい」思いから抜けられないとしたら……もしかして「ひとり恐怖症」になっていないでしょうか?
愛されれば愛されるほど、愛されなくなったときを怖がってないですか? 必要以上に一人になるのを心配していないですか? 恋人がいるのに、孤独感の強い人は自分の心の中に原因を抱えています。
肝に銘じて欲しいことはただひとつ。“自分の不安を恋人で埋めようとしない”ことです。恋人はあなたの寂しさを埋めるために存在しているんじゃないんです。わかりますよね?
彼が好きだからこそ寂しくなる、気持ちはわかります。でもその気持ちが彼を疲れさせ、心を遠ざけることにもなりかねません。孤独感に打ち勝つ強さを身につけましょう。
① ひとりで出来ることを増やす
重いものを持ったり、棚を作ったり、高い所を掃除したり、「これは彼の仕事」なんて決めつけていませんか。出来ないことが多ければ多いほど、彼に頼むことを増やせば増やすほど、「もしひとりになったら……」と不安になります。ひとりで出来ることを増やしましょう。
② ひとりで楽しむことを作る
映画は彼と観るもの、なんて決めつけていませんか? たまには彼の苦手な甘い恋愛映画を一人で観に行きましょう。ひとりランチだってオツですよ。習い事をはじめるのもいいでしょう。ひとりで楽しめることがあると「ひとり恐怖症」になりません。
自立した自分がいてこそ、彼との時間が楽しめます。
いかがですか。最後に作家、瀬戸内寂聴さんの言葉をご紹介しましょう。
“人間は生まれた時から一人で生まれ、死ぬ時も一人で死んでゆきます。孤独は人間の本性なのです。だからこそ、人は他の人を求め、愛し、肌であたため合いたいのです”
恋人や家族、友人がいても、私たちは誰も孤独から完全に逃れることは出来ません。だからこそ誰かを求め、繋がりたいと求め続ける……。
つまり! 孤独は恋の原動力。寂しいのはあなただけじゃないってこと、忘れないでくださいね!
Written by mami