カラオケが好きな人の気を引くきっかけになる、ということは結構あります。
飲み会の2次会などで注目を集められたら、気になる男性が「いいな」と思ってくれるかもしれません。あるいは、初デートでの熱唱が男性の心をわしづかみにすると、交際が確定するでしょう。
ただし、そうした恋の進展は、男性の心に刺さるものでなければならないのです。
気合を入れて歌ったはいいけれど、彼を虜にするどころか、引かれてしまった……となっては元も子もありません。
数年前、海外アニメ映画の主題歌として、「ありのーままのー」という曲が流行りました。たくさんの人がカラオケで歌ったでしょうが、上手に歌えていた人はごくわずかだと思います。
素晴らしい曲の多くは歌うのが難しく、素人が数度練習して歌えるものではありません。
プロ並みの歌唱力があるなら、難易度の高い曲に挑戦しても良いですが、普通レベルであれば避けるべきでしょう。
無謀な挑戦をしても、さんざん音を外して「音痴」と思われるのがオチです。
カラオケで歌うなら、テレビやCMなどで流れるようなJPOPが妥当です。
一般的に知られていない曲を選んで、たとえ上手に歌えたとしても、男性はあまりピンと来ないでしょう。
たとえば、カラオケが不似合いなマニアックなバンドの曲、アニソン、有名アーティストの曲だけれど、アルバムにひっそり収録されている曲、懐メロ、ボカロ……といったものは、避けた方が安全です。
ただし、自分と男性の共通の趣味がアニメで、アニソンが一番盛り上がるという場合は、二人にとってアニソンは「マイナーな曲」ではないので、OK! 自分一人が盛り上がるのではなく、彼もテンションが上がりそうな曲を選ぶと良さそうです。
ぶっちゃけ、「カッコつけてる」と思われてしまいます。また、英語の曲を上手に歌える人は、まずいないでしょう。
歌詞をしっかりと追えず、しどろもどろに歌っていたり、発音がおかしかったりする人が多いように思います。
基本的に英語の歌は難しいので、避けるのが安全です。
某女芸人さんのように、ボン・ジョヴィの曲を声がかすれて出なくても、それを笑いに変えるくらいのネタを仕込めるなら別ですが、そこまでできる人も少ないんじゃないでしょうか。
また、ほとんどの場合、英語の曲=外国アーティストになりますが、男性が知らない可能性があります。
アメリカで有名な歌手だということは知っていても、曲までは詳しく知らないものです。
仮に発音も完璧で、音も外さず上手に歌えたにせよ、男性は「ふうん」と感じるだけ。リアクションに困ってしまうかもしれません。
尾崎豊氏の「I Love You」を歌う男性に対して、多くの女性は「痛い」と感じますが、それと同じです。
プロ並みの歌唱力がない人が、しっとりバラードを熱唱しても、やっぱりしらけてしまいます。ビブラートを効かせて、感情たっぷり歌い上げる……という姿が、男性の目には単に「自分に酔いしれているだけ」に見えるかもしれません。
また、テンポが遅い曲は、それだけ難易度が高いといえます。
バラードを上手に歌える人は、音を外さないのはもちろん、声を揺らしたり、Aメロとサビで歌い方や声の出し方を変えたりと、それなりの技巧を凝らせる上級者に限定するでしょう。
好きな人とカラオケに行くのは、歌を歌うことを楽しむことが目的です。
自分が得意な曲を上手に歌って聴かせるのも良いですが、それだけに執着すると、彼が置いてけぼりを食うことになるでしょう。
また、歌唱力で彼の心を虜にする……というのは、素人にはなかなか難しいことです。
自分が歌いたい歌よりも、彼が好きな女性アーティストやアイドルの歌を一緒に歌ったほうが、意気投合しやすいかもしれません。
Written by 岡崎咲
Written by 沙木貴咲