吹っ切れない「彼との別れ」を受け入れるレッスン

彼から別れを告げられた……混乱し落ち込む気持ちはわかります。
戻れないと頭で分かっていても、苦しみから抜け出せず、執着してしまうのはあなただけじゃないです。
「死んでしまいたい」、というご相談を受けたことだって1度や2度ではありません。
でもその女性たちが今どうしているかというと…新しい恋人と出会っていたり、バリバリ仕事をしていたり、少なくとも私の周りで失恋のショックで本当に「死んでしまった人」はいません。
彼女たちはどうやって辛い恋の痛手を乗り越えたのでしょうか。

今回は、なかなか吹っ切れない「彼との別れ」を受け入れるレッスンについてお話しましょう。

①別れたくない理由を「具体的に」「言葉にして」考えてみる

心を落ち着けて、彼と別れたくない理由を考えて見てください。
「悲しい」「つらい」「別れるなんて絶対イヤ」と感情的にとらえるのでなく、「具体的に」「言葉にして」みるんです。できるだけたくさん。
たとえば…
・ まだ好きだから
・ ひとりは寂しい
・ もう他の男性とは出会えそうにない
・ 別れたら結婚が遠ざかる

書き出してみてもいいでしょう。
そうしてみると、いくつかの理由の裏側に悲しみよりも自分の「プライドが傷つけられた」という思いが隠れていないでしょうか。
「どうして私が捨てられなきゃいけないの?」という思いは彼への愛ではなくて自分のプライド、自己愛からくる感情です。
批判しているわけではなく、悲しみの裏側に自分のプライドがあるということをきちんと把握することがレッスンの第一歩なんです。

仮に何とか彼との関係を復活させようと頑張った結果、「じゃあ別れなくていいよ」となったとしましょう。
それであなたは幸せになれるでしょうか。
自分の感情(プライド)を優先させて渋々彼に戻ってもらった状態で、昔と同じ愛情は期待できないです。
またいつ別れを告げられるかもしれませんから、どこか卑屈に必死に「付き合ってもらって」いくことになるでしょう。
それでも関係が続いてさえいれば満足ですか? 別れよりマシかもしれないけれど、満足ではないですよね。

こんな考え方をオススメします。
“「愛がなくなった」のはあなたの価値が下がったわけでも、魅力が減ったのでもなく「彼のニーズに合わなくなった」だけ!”
今は悔しくても、傷ついても、「彼の愛はなくなったんだ」という現実を受け入れて新しい道を探した方が幸せに近いです。

②執着してしまう理由は「未練」と「後悔」だと自覚する

そんなことわかっているけれど彼が忘れられないの!…という方…
『あのときああ言えばよかった』
『こうしていれば彼は去らなかったのに』
なんて何度も何度も過去を振り返っていませんか?
思い出を振り返っては涙を流していませんか?
その感情こそ、演歌じゃないですが「未練」「後悔」です。

敢えていやなことを言いましょう。
女友達は同情してくれても、去って行った男性を思って泣くことは決して哀れでもけなげでもありません。 むしろその逆!
考えてみてください。
あのミスさえしてなかったら…というのは、ミスさえしなかったら私は捨てられない、嫌われるはずがない、という自分勝手な考え方で彼の気持ちなんて無視してるんです。
彼に執着しているというよりは、自分の傷を緩和させたいという気持ちの方が大きくて、それを男性への未練に投影しているだけ…実は自分自身の問題なんです。

ときには全身を鏡に映して見つめてみましょう。
何に執着しているのか? 本当に彼なのか?
自分を捨てた彼が許せない? それとも捨てられた自分が受け入れ難い?
……辛いことですが、そうやってしっかり見据え、分析するのが別れを受け入れるステップになります。

おわりに

いかがでしょうか?
悲しみはそう簡単になくならないでしょうけど、強引にでも吹っ切って「絶対後悔させてやる!」と前を向いて歩き出した女性は輝きを増すようです。

不思議なことですが、彼に「戻って欲しい!」と思っている間は彼の方も決して戻る気にならないのに、彼女が吹っ切って歩み始めると突然彼女の魅力に気づいて戻って来たりするもの。
その時女性の方はノーサンキューだったりしますけど。

“自分にとって彼は特別な人でも、彼にとっては特別じゃなかった”
という真実から目を逸らさず、執着の理由をしっかり分析することが別れを受け入れる第一歩になります。

 

参考文献 
「彼が夢中にならずにいられない、最高の彼女になる方法」 新堂冬樹 宝島社

Written by mami
Photo by UweRichterPhotography

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