「今日はいいや……」夫からそんな空気を感じる夜、ありませんか。妻を求めなくなる夫には、実はいくつかの共通した心理があるようです。
仕事から帰ってきてクタクタなとき、正直「それどころじゃない」と感じる男性は多いんですよね。疲れているというより、シャワーを浴びて気持ちを切り替える一連の流れそのものが面倒に感じてしまう心理があるようです。
「今日はいいか」のひと言で済ませてしまうのも、深い意味があるわけではなく、この面倒くささが理由になっているケースが目立ちます。「明日でいいよね」と流しているうちに、それがいつの間にか習慣になってしまう男性も少なくないようです。
誘って断られたときのダメージを、男性は想像以上に引きずるものなんです。一度気まずい空気を経験すると、「また断られたらどうしよう」という不安が先に立ってしまい、自分から動けなくなる心理があるようです。
これは妻への興味が薄れたわけではなく、傷つくことを避けたいだけ、というケースも少なくありません。「今夜も誘って気まずくなったら」と考えるだけで、気持ちが萎縮してしまうという声も聞かれます。
結婚生活が長くなるほど、妻を「家族」や「同居人」として見る感覚が強くなり、恋愛対象としての意識が薄れてしまう男性も多いようです。ある男性は、妻を役割で見る癖がついてしまい、気づけば女性として意識する瞬間がほとんどなくなっていたと振り返っていました。
生活を回すパートナーという感覚が強すぎると、夜の営みへの気持ちの切り替えがうまくいかなくなるのかもしれません。普段の呼び方が「お母さん」になっている夫婦ほど、この傾向が強まりやすいとも言われています。
体力や見た目の変化を気にして、誘うこと自体に自信が持てなくなる男性もいます。うまくいかなかったときの気まずさを想像すると、それなら最初から誘わない方が楽、という心理が働いてしまうようです。
プライドが邪魔をして、素直に不安を伝えられないのも、このタイプの特徴と言えます。年齢を重ねるほどこの傾向は強まりやすく、口には出さずに一人で抱え込んでしまう男性も珍しくありません。
仕事や家事、育児に追われる毎日では、夜になる頃にはもう気力が残っていない男性も多いはずです。特別に妻への気持ちが冷めたわけではなく、単純に一日の疲労がピークに達しているだけ、というケースも珍しくありません。
残業続きで帰宅が遅い時期などは、特にこの状態に陥りやすいでしょう。生活リズムそのものを見直さない限り、この状態はなかなか変わらないはずです。
誘いを断られた側は、行為そのものより「拒まれた」という事実に傷つくものなんですよね。だからこそ誘い方のテクニックを工夫するより、「今日はしんどい」「実は自信がなくて」といった気持ちを素直に共有する方が、すれ違いを防ぐ近道になります。理由が分かるだけで、断られた側の受け止め方も大きく変わってくるはずです。
毎回結果を求められると感じると、誘うこと自体が負担になってしまいます。手をつなぐ、抱きしめるだけで終わる日があってもいい、というくらいの軽い距離感を持つことで、お互いの心理的なハードルは下がっていくはずです。「今夜は寄り添うだけでいい」と言葉にして伝えるだけでも、緊張はやわらぐでしょう。
夜になると気力が残っていないという夫婦は、そもそもの生活リズムに原因があるのかもしれません。就寝時間を少し早めたり、休日の過ごし方を変えたりするだけでも、心と体に余裕が生まれやすくなります。週末だけでも早めに家事を切り上げてみる、といった小さな工夫から始めてみるとよいでしょう。
子育てや仕事に追われていると、夫婦二人だけの時間はあっという間になくなってしまうものです。短時間でも「二人だけで話す時間」を意識的につくることが、気持ちの距離を縮める第一歩になるでしょう。子どもが寝たあとの15分だけでも、二人で過ごす時間として確保してみてください。
妻を拒む夫の心理は、愛情がなくなったからというシンプルな話ではないようです。面倒くささや不安、生活の疲れなど、いくつもの要因が重なって「今日はいいや」のひと言につながっているケースがほとんどでしょう。すれ違いを感じたときこそ、お互いの気持ちを言葉にしてみることが、関係を見直すきっかけになるはずです。
Written by 早瀬ゆず