「もっと可愛くいなきゃ…」
「嫌われないように気をつけなきゃ…」
恋愛をしていると、気づかないうちにそんな思考に縛られてしまうことは、誰にでもあるものです。
相手に好かれたい一心で頑張り続けた結果、恋愛そのものがしんどくなってしまう。これは決して珍しいことではありません。
好かれる努力に疲れるのは、あなたが不器用だからでも、恋愛に向いていないからでもありません。むしろそれは、相手を大切にしようと真剣に向き合ってきた証拠です。
今回は、「好かれる努力」がなぜ疲れてしまうのか、そして無理をしない恋愛をどう始めていけばいいのかをわかりやすく解説します。
![]()
好かれる努力が疲れる最大の理由は、「自分を後回しにしてしまうこと」にあります。
相手の好みに合わせて服装や言動を変えたり、本当は言いたいことがあっても我慢したり。恋愛初期は特に、「嫌われたくない」という気持ちが強くなり、自分を抑える場面が増えがちです。
さらに厄介なのは、好かれる努力には終わりがないことです。
一度好かれたとしても、「この状態を維持しなきゃ」「素の自分を出したら幻滅されるかも」という不安が続きます。
恋愛が安心の場ではなく、常に気を張る場所になってしまえば、疲れてしまうのは当然です。
好かれる努力の根底には、「嫌われたくない」「見捨てられたくない」という感情があります。
これは誰にでもある自然な感情ですが、恋愛になると自分の価値と直結しやすくなります。
「相手に嫌われる=自分が否定される」というふうに感じてしまうと、無意識に相手を優先し、自分の気持ちを後回しにする癖がついてしまうのです。
最初は小さな我慢でも、それが積み重なると心は確実に疲弊していきます。
「恋愛しているのに、なぜか一人の方が楽」
そう感じ始めたら、それはあなたの心が発している大切なサインかもしれません。
やせ我慢して恋をするのは、自分の欲求を否定して無理をしながら続けるダイエットのようなもの。
苦行を積んで体重を減らせたとしても、リバウンドする確率が一気に跳ね上がり、その上以前よりも悪い結果を招きやすくなります。
恋愛も同じで、無理に相手に合わせたり世間の価値観に合わせたりしていると、次第に心が疲弊してしまいます。
過度なダイエット──ではなく、過度な恋愛へのこだわりは持たない方が、身も心も健やかでいられる確率が高まります。
好かれる努力を続けていると、ある瞬間にふと虚しさを感じることがあります。
「この人が好きなのは、本当の私なんだろうか」
「頑張らない私は、愛されないんじゃないか」
作った自分で愛されている状態は、安心感よりも不安を生みやすいものです。気を抜けない関係は、長く続くほど心を消耗させます。
恋愛が癒しではなく、ストレス源になってしまうのです。
![]()
「恋愛には努力が必要」という言葉はよく聞きます。確かに、思いやりや歩み寄りは欠かせません。しかしそれは、自分を犠牲にする努力とはまったく別物です。
本当に必要な努力は次の通りです。
・自分の気持ちに正直になること
・違和感を無視しないこと
・相手と対等でいようとすること
努力の方向を間違えると、恋愛は楽しいものではなく、我慢の連続になってしまいます。
「この努力をやめたら、嫌われてしまうかもしれない…」
そう思うと、なかなか力を抜けないものです。好かれる努力は、あなたを守るための鎧だったのかもしれません。
しかし、その鎧は同時にあなたの心を締めつけています。すべてを一気に手放す必要はありません。まずは、「本当はどうしたい?」と自分に問いかけるところから始めてみてください。
無理しない恋愛の第一歩は、「嫌われないこと」より「自分が楽でいられること」を基準にすることです。
一緒にいて安心できるか、沈黙が苦痛じゃないか、あるいはお互いに意見を言える空気があるか。
これらは、恋愛を長く続ける上でとても重要なポイントです。ドキドキや刺激よりも、心が緩む感覚を大切にしてみてください。
![]()
自然体でいられる恋愛は、驚くほど疲れません。頑張らなくても受け入れてもらえる安心感は、自己肯定感を少しずつ育ててくれます。
もし自然体のあなたを受け入れてくれない相手がいるなら、その恋愛は、あなたが無理をしてまで続ける必要のある関係ではなかったのかもしれません。
また、好かれる努力をやめることは、恋愛をあきらめることではありません。むしろ、自分を大切にする選択です。
無理をしなくなったとき、初めて見えてくる相手の本質があります。同時に、本当にあなたに合う人とのご縁も、そこから正しく見極められるようになるでしょう。
恋愛は、消耗するものではなく、人生を豊かにするものでなければなりません。
好かれる努力に疲れてしまったなら、一度立ち止まってみましょう。
同時に、「頑張らないと愛されない」という思い込みを、少しずつ手放していきましょう。
Written by はるお