「結婚はしてもしなくても後悔するものである(カフカ)」
「結婚するやつは馬鹿だ。しないやつはもっと馬鹿だ(バーナード・ショー)」
「結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう(キルケゴール)」
「結婚前には両目を大きく開いて見よ。結婚してからは片目を閉じよ(トーマス・フラー)」
歴史上の偉人たちが遺した、結婚に対するネガティブな格言。
確かに世の中には、仲睦まじく幸せそうな夫婦と、いがみ合ってばかりの不幸せそうな夫婦がいます。
今回は、結婚を後悔する夫婦の原因と、後悔しない結婚をするために筆者が実際に実践した秘訣をご紹介します。
ノマドマーケティング株式会社が2024年に実施した調査によると、結婚を後悔したことがある人は、3,000人男女の既婚者のうち1,285人となり、全体の42.8%でした。
「意外と多い!」と感じるか、「意外と少ない!」と感じるかは人それぞれだと思いますが、2~3組に1人は結婚を後悔したことがあるようです。
多くの人は、どんなときに結婚を後悔するでしょうか?
まずは先述した調査結果を参考に、結婚を後悔した主な出来事をご紹介します。
参考文献:結婚を後悔した理由は?離婚したい?──既婚男女3,000人にアンケート調査 | ノマドマーケティング株式会社のプレスリリース
女性側ばかりが家事や育児を一身に負い、心身ともに消耗してしまうというケースが多いようです。根底には、パートナーの無意識的な男尊女卑があるのかもしれません。たとえば──
・家事は女性がやるもの
・育児もママがやるもの
・男性は大黒柱だから尊敬されて当たり前
こういう古めかしい思想が無意識にあると、男性は女性をまるで家政婦のように扱ったり、本人の意思や気持ちを無視するような行動を取ったりしがちです。
力関係がいびつになり、男性側ばかりが増長すると、女性の負担は増すばかり。特に共働きでこれをやられると、パートナーを愛する気持ちもやがては枯れてしまうでしょう。
筆者も周りでよく耳にしましたが、結婚してしばらく経つと、パートナーを異性として見ることができなくなってしまう夫婦が珍しくありません。
最終的にはセックスレスになったり、スキンシップが減ったりして、お互いの気持ちがどんどん離れていってしまうパターンも。
確かに交際当初のような初々しく熱烈な感情は長く続かないものですが、いつまでも異性として関わりを持てるような関係でいたいですよね。
奥さんがお姑さんと相性が悪かったり、親戚の輪に入れなかったり、義両親や親戚との付き合いに問題が生じて夫婦仲が険悪になってしまうケースもあります。
せめて旦那さんが奥さんを味方してくれればいいですが、奥さんを責めるような態度を取られると、奥さんは行き場を失って孤立し、旦那さんへの不信感を持つようになってしまいます。
旦那さんがパートナーとして譲歩し、奥さんをサポートしてあげる必要があります。
浪費癖や借金などの金銭トラブルが夫婦間の問題になることがありますが、そもそも金銭感覚が合わないと、パートナーとして家庭を運営していくのは難しいものです。
特に金銭感覚は生活のさまざまな面で問題になります。
結婚式にどれだけのお金をかけるか、定期的に海外旅行などに出掛けたいか、趣味を重視するライフスタイルなのか節約重視なのかなど……。
一方がキラキラ志向、もう一方が堅実志向の場合、しっかりと役割分担しないと、すれ違いが多くなってしまうかもしれません。
相模ゴム工業株式会社による調査「ニッポンのセックス2018年版」によると、浮気をしている既婚者の割合は平均で13.2%となっております。
つまり、10組に1組以上がパートナーの浮気や不倫を経験したことがあるとの結果に。
いわゆる「サレ夫」「サレ妻」として夫婦関係の再構築を目指す人も多いですが、浮気や不倫は夫婦の信頼関係を根っこから破壊してしまう致命的な出来事といえるでしょう。
参考文献:ニッポンのセックス2018年版
結婚に人一倍慎重だった筆者は、とにかく結婚を後悔しないよう相手をよく見極めることに尽力しました。その結果、妻ととても幸せな夫婦関係、家庭を築くことができました。
もちろん相手を見極めるだけでなく、自分自身も相手に見られていることを意識し、妻にとって良い夫であるために自分にできることを今も探しています。
ここからは、妻と私が考える「結婚で後悔しないために確認しておくべきこと」を3つご紹介します。
これは特に女性に気をつけてほしいですが、無理やり性行為をしようとする相手は要注意です。男性だけでなく女性にも性欲が強い人がいますが、男性の方が加害性が高いのは明らか。
筆者の友人や知人にも、彼氏や夫の強引な性行為に悩まされている方が何人かいます。
パートナーの強引な性行為や、自分勝手な性行為に苦しんでいる方は、実はかなり多いのではないかと睨んでいます。
パートナーのコンディションや感情よりも、自分の性欲処理を優先してしまう人が、果たして家庭や子どもを大切にしてくれるでしょうか?
性依存など治療が必要な症状ならともかく、相手の気持ちよりも自分の性欲を優先する人は、やがてあなたを「物扱い」するようになるかもしれません。
「女は黙って男の言うことを聞くべき!」
「男は女のわがままを黙って聞くべき!」
どちらも極端ではありますが、こういう価値観が頭のどこかに少しでもあると、摩擦が生まれたときに売り言葉に買い言葉でケンカがエスカレートする可能性があります。
無意識の男尊女卑や女尊男卑は、ちょっとした言葉や行動に出るもの。
フキハラ(不機嫌ハラスメント)をする人が典型的な「話し合いができない人」で、他責的であったり他人に対する処罰欲求が強かったりすると、冷静な話し合いができません。
ちょっとしたケンカや口論になったとき、話し合いに応じず感情に訴えてきたり、不機嫌になってすねてしまったりする相手は要注意です。
コンビニ、レストラン、ホテルなど、店員に対して横柄な態度をとる人とは、結婚を見送った方がいいかもしれません。
「彼氏・彼女の店員に対する態度が、将来のあなたに対する態度です」という言葉は、筆者が見てきた限りだと「事実」です。
逆に言うと、他人を粗末にできるような人間でも、彼氏や彼女の前では良い顔をするものです。
正体があらわになってから後悔しないよう、第三者に対する普段の何気ない態度や言葉づかいを観察しましょう。
既婚者の半数程度は結婚を後悔しているという残酷な現実ですが、とはいえ天国のように幸せな夫婦関係を築いている夫婦も同じくらいかそれ以上いるのも事実です。
人間は多種多様ですから、ドンピシャの相性の人と出会うのは、確かに難しいかもしれません。
しかし、私たちは対話ができますし、コミュニケーションを取ることもできます。
夫婦円満の秘訣は「最初に相手をよく見極めること」。そして、次に大切なのが「コミュニケーション」だと筆者は感じています。
結婚で後悔しないためにしっかりと相手を選び、そして相手にもしっかり選んでもらって、最高に幸せな結婚生活を手に入れましょう!
Written by はるお