夫婦の3組に1組が離婚するともいわれる現代。結婚したばかりの頃は想像もできなかった離婚が、現実的な選択肢になる人も少なくありません。この記事では、主な離婚の原因4つと、円満な夫婦関係を保つための具体的な方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
離婚するつもりで結婚する人はいません。「自分たちは大丈夫」そう思っていた夫婦でも、気づかないうちに危険な状態に陥っている可能性が……。ここでは、離婚の主な原因を4つピックアップして紹介します。
離婚の原因として、まず挙げられるのが「価値観の違い」です。
お互いに恋愛感情がピークのときは、むしろ楽しめる価値観の違い。しかし、結婚生活が長くなり、恋愛感情が薄れてくる中で、徐々にお互いの違いが受け入れられなくなるというのは珍しい話ではありません。
「どうしてこんなことをするの?」「なぜ分かってくれないのだろう」そんな感情を抱くことが増え、2人でいる時間がストレスとなってしまいます。
特に、休日の過ごし方・親との付き合い方・家事育児の分担などの価値観の違いは、毎日の生活に密接に関わるだけに離婚につながりやすいでしょう。
お金は生活の基盤です。どんなに愛し合っている夫婦でも、お金の使い方に大きなズレがある場合、夫婦生活はうまくいきません。
特に大きな問題となるのが、どちらかがどちらかを「無駄遣い」や「ケチ」と感じているケース。思うようなお金の使い方ができない不満が募れば募るほど相手への不満も募り、やがて爆発してしまうリスクが高いのです。
もしも、夫婦のお金の使い方を一方的に決めている自覚があるのなら、収入の使い道や管理方法について一度じっくりと話し合う場を設けるのがおすすめです。
夫婦として過ごす時間が長くなり、家族として安定した生活が続いていると、ちょっとした気の緩みから相手への思いやりが欠如しがちです。
中には、「言葉にしないだけで、『ありがとう』や『ごめんなさい』と思っている」という人もいるかもしれませんが、言葉にしなければ相手には伝わりません。
「ありがとうを言われないということは、やってあたりまえと思われているのだな」「もう自分にはごめんなさいを言うのも嫌なんだな」そんな誤解を招いてしまう可能性も。
お互いへの思いやりは、夫婦はもちろんのこと、人と人との関係の基本です。
2人の関係が親密であればあるほどに、「言わなくても分かるだろう」という気持ちに陥ってしまいがち。
とはいえ、相手も同じ気持ちとは限りません。相手が密なコミュニケーションを望んでいる場合、満たされない気持ちを抱えたまま日常を過ごすことになってしまいます。
特に、日常的な会話の減少は、ちょっとした誤解を大きな問題に発展させる原因となるものです。
夫婦間のコミュニケーションは、単なる情報交換ではなく、お互いの気持ちを確認し合い、理解を深める大切な機会であることを心に留めておきましょう。
「離婚は絶対にしたくない」そう思ったら、どう行動するのが正解なのでしょうか。ここでは、いつまでも円満な夫婦関係を保つために意識したいポイントを3つ紹介します。
いつまでも仲の良い夫婦でいるためには、2人が家族である以前に、お互いを思い合って夫婦になることを選んだカップルであることを忘れずにいることが大切です。
そのために効果的なのが、意識して2人だけの時間を持つこと。
何があっても寝室は分けないと決めたり、週に1度はデートをしたりなど、お互いが異性であることを忘れない習慣づくりをすることで、いつまでも新鮮な関係性を保つことができるでしょう。
もちろん、2人でいる時間にスマホやゲームに没頭するのはNG。あくまでも、2人でいる時間を楽しむことが大切です。
なにか問題が起きたとき、夫婦の気安さからつい遠慮なく相手を責めてしまう人は少なくありません。
とはいえ、たとえ自分に非があることを理解していたとしても、一方的に責められれば反発したくなるのが人の心理です。
場合によっては、お互いにヒートアップしてしまい、取り返しのつかない決定的な言葉を投げかけてしまう可能性もゼロではありません。
相手に言いたいことがあるときは、相手を責めるのではなく、「自分は○○が悲しかった」「自分は△△が納得できない」と、自分を主語にして伝えることを心がけましょう。
相手を追い詰めない表現を心がけることが、建設的な話し合いのコツです。
スキンシップや言葉での愛情表現は、夫婦関係を円満に保つ大切なポイントです。
一緒にいる時間が長くなればなるほどに、「照れくさい」「改まって言葉にするのは恥ずかしい」と感じてしまいがち。しかし、だからこそ行動することには大きな意味があります。
相手への愛情表現は、相手が自分にとっていつまでも変わらず大切な存在であることを伝える大切な手段。
与えられるためには、まず自分から与えること。お互いの絆を確認し合うためにも、日常の中でさり気ない愛情表現を心がけましょう。
夫婦関係の危機は、突然訪れるものではありません。離婚する夫婦といつまでも円満な関係を築く夫婦を分けるのは、日々の小さな積み重ねです。
大切なのは、お互いを思いやる気持ちと、それを形にする具体的な行動。ちょっとした心がけが、いつまでも愛し愛される幸せな夫婦関係の鍵なのです。
Written by やまだうめ