「特に理由はないのに疲れがとれない……」
「健康診断の結果は異常なしだったのに、なぜかずっと体調が悪い」
こういった悩みを抱えている人はいませんか?
慢性的に続く大人の体調不良は、特定の病名がつかない場合も多いため、長年悩み続ける人が増えています。
仕事や趣味、恋愛に打ち込めるのも、心身の健康があってこそ。
この記事では、大人の体調不良の具体的な症状と対処法について紹介します。まずはできることから取り入れてみてくださいね。
多くの場合、大人の体調不良はその人の生活習慣に大きく関係しています。
だからこそ、習慣となっている行動を少し変えるだけで、身体の調子がグッと良くなるケースもあるのだとか。
健康になりたいのなら、まずは自分の生活を一度見直してみることが大切です。
はじめに、大人の体調不良の代表的な症状5つについて詳しくみていきましょう。
疲れ目や眼精疲労は、大人の体調不良の代表的な症状として知られています。
特にデジタル機器の使用時間が長いデスクワーカーにとっては、目の奥がズーンと重い不快感やかすみ目は、日常的な悩みのタネの一つ。
筆者自身も「目の疲れさえなければもっと仕事がはかどるのに!」と、悔しい思いをすることもしばしばです。
疲れ目・眼精疲労の原因は、長時間の目の酷使や睡眠不足、視力に合っていないメガネやコンタクトレンズの使用など多岐にわたります。
症状が軽い場合は、ブルーライトカットメガネや市販の目薬、姿勢改善のためのデスクチェアなどを使用することで改善するケースも。まずは、日常生活でのケアから始めてみて。
長時間座りっぱなしの生活や運動不足により、首や肩周りのコリに悩まされている人は多いです。
首や肩がズーンと重く感じたりズキズキ痛んだりすると、自然と気分も重くなるもの。
首コリや肩コリは、姿勢の悪さによる筋肉の緊張により生じることが多いです。
また、身体に合わない寝具や枕の使用により、寝ているあいだに首や肩に負担がかかってしまっているケースも。
早い段階でケアをしなければ、背中や腕までコリが広がる恐れもあるため注意しましょう。
仕事のプレッシャーや人間関係のストレスなどが原因でリラックスできず、ベッドに入ってもなかなか寝つけないという症状に悩んでいる人は多いです。
「明日もあるんだから早く寝なくては……」こうして焦れば焦るほどかえって目がさえてしまい、結局朝方まで眠れなかった日の絶望感はすさまじいもの。
こうした症状を改善するには、まずは就寝前の習慣を見直す必要があります。
寝る前のアルコールやカフェインの摂取は、一時的なリラックス効果はありますが、深い睡眠に入るのを妨げるためむしろ逆効果。
また、パソコンやスマートフォンの画面の光は脳を覚醒させる原因となるため、夜遅くの使用は避けましょう。
頭全体に圧迫感と鈍い痛みを感じる緊張性頭痛や、こめかみや目の周りにズキズキとした強い痛みを感じる片頭痛は、大人に多い頭痛の症状として知られています。
慢性的な頭痛の症状には、自律神経系の乱れが大きく関係していると考えられています。
また、ストレスや疲労、天候の変化やホルモンバランスの変動など、多くの要因が複雑に絡み合っているケースも。
「仕事が忙しいから仕方ない」
「休む暇がないから我慢するしかない」
責任感が強く真面目な人ほど、症状を放置しがちです。
しかし、早めに対処しなければ、しだいに症状が悪化していく恐れもあるため要注意!
頭痛が慢性的に続く場合や、突然強い痛みを感じる場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。
社会問題としてストレスが顕在化している現代。
仕事でのプレッシャーや人間関係の問題などにより、休息をとっても脳や身体が回復できず、イライラや不安感に悩まされる人が増えています。
「理由はないのにイライラする……」
「感情的になりすぎて、つい人に当たってしまった」
イライラした状態が続いていると、他人との関係が悪化し信頼を失うこともあるため要注意!
イライラが続く場合は、一人の時間を少しとり、深呼吸をして頭を冷やしてから次のステップに進むことが大切です。
体調不良を感じるときは、無理に激しい運動をするのではなく、自分の体調に合わせて軽い運動から始めることが大切です。
まずはウォーキングやジョギング、ヨガなどの軽い有酸素運動から取り組んでみて。
1日15〜30分といった短時間でも、毎日欠かさず続けることで、体調の改善が期待できます。
運動を通じて、ウォーキング仲間やヨガ仲間など新たな人間関係が生まれることもありますよ。
体調をコントロールするためには、睡眠環境を快適な状態に整えることが大切です。
就寝前の時間に、パソコンやスマートフォンなどの画面が発するブルーライトを浴びすぎていませんか?
心身をゆっくり休めるためには、眠りにつく前に五感を刺激するのはNG。
明るすぎる光や騒音は、体内時計を狂わせる原因となるため要注意です。
寝室はできるだけ暗い状態にすること、遮音カーテンや耳栓を利用して静かな環境をつくることを心がけましょう。
森林浴や自然の中での散歩は、ストレスホルモンのレベルを低下させるため、心身のリフレッシュに非常に効果的です。
自然の音や植物の生み出すフレッシュな空気は、職場と家庭の往復ではなかなか味わえないもの。
体調不良により集中力が低下したり、気持ちが落ち込んだりしたときは、環境を変えて自然と触れ合う時間をつくってみてはいかがでしょうか。
大人の体調不良は、仕事や生活習慣に大きく関わっているため、放置すると慢性化することがあります。
健康を維持するには、自分の身体を労わる時間をつくり、心身のリフレッシュを意識的に続けていくことが大切。
自分に合ったリフレッシュ法を見つけて、仕事や趣味に効率よく時間を使えるよう、メリハリのある毎日を過ごしましょう。
Written by 糸野旬