「普通の人でいいのに」と思いながら、なかなか理想の相手に出会えない。そんな経験はありませんか?
もしかするとそれは、あなたが考える「普通」と現実にズレにあるのかもしれません。この記事では、恋愛市場の現実をリアルな数字と共に解説します。ぜひ参考にしてください。
「どんな男性がタイプなの?」そう尋ねられたとき、「普通の人」と答える女性は多いもの。
では、年収・身長・学歴など、女性が思い描く「普通の男性像」と現実にはどれくらいの差があるのでしょうか。
統計データを参考に、その実態に迫ってみましょう。
女性が考える「普通の男性」の条件として、よく挙げられるのが年収・身長・学歴です。
では、女性が考える普通の水準は本当に「普通」なのでしょうか? 実際のデータを見てみると、意外な事実が見えてきます。
かつて、理想の結婚相手の年収は「600万円以上」が一つの目安でした。
社会情勢や物価が変わった今でも、「年収600万円」を男性を選ぶ基準に挙げる女性は少なくありません。
では、現実問題として、男性の一般的な年収とはどの程度なのでしょうか。以下「令和4年民間給与実態統計調査」をもとに、年代別の平均年収を紹介します。
・25〜29歳|男性420万円・女性349万円
・35〜39歳|男性549万円・女性333万円
・40〜44歳|男性602万円・女性335万円
調査結果によると、男性の平均年収が600万円に届くのは40代に入ってからです。
つまり、20代や30代で年収600万円以上というのは、決して「普通」ではありません。むしろ、平均以上の高収入と言えるでしょう。
「身長は175cm以上が理想」という声をよく聞きますが、実際の平均身長はどうでしょうか。
厚生労働省が令和元年(2019年)に行った「国民健康・栄養調査」から、日本における男性の平均身長を紹介します。
・26〜29歳|171.8cm
・30〜39歳|171.5cm
・40〜49歳|171.5cm
同調査によると、最も高いのが24歳の時期で、172.7cmでした。
175cm以上というのは決して「普通」ではなく、むしろ高身長の部類に入ることが分かります。
男性の学歴について、「大卒以上が当たり前」と思っていませんか?
令和2年(2020年)に行われた「国勢調査」によると、15歳以上の最終学歴(男女)の割合は次のようになっています。
・小学校|0.9%
・中学校|約13.1%
・高校|約44.2%
・短大・高専|約16.2%
・大学|23.1%
・大学院|約2.4%
つまり、大卒以上は全体の4分の1程度にすぎません。大卒の男性は、「普通」というよりむしろ高学歴層と言えるでしょう。
条件面だけでなく、性格面でも女性の「普通の男性像」は現実離れしていることがあります。
「優しくて包容力があって誠実で、妻を誰よりも大切にしてくれる普通の人」こんな理想を抱いている人も多いのではないでしょうか。
しかし、これらの要素をすべて兼ね備えた男性は、いわゆる「スパダリ」で、決して「普通」ではありません。
「ダメな自分も受け入れて欲しい」と望むなら、相手の男性についてもダメなところを受け入れる心構えが必要です。
女性側の「普通」の基準が高すぎる一方で、男性側の「普通の女性像」にも現実とのギャップがあります。
ここでは、容姿・家事能力・理想の性格に注目し、男性の描く「普通の女性像」を見てみましょう。
女性の容姿について「特別に美人じゃなくても、普通の容姿の女性でいい」という男性は多いもの。
しかし、よくよく突き詰めてみると、メイクやヘアスタイルにしっかりとお金や時間をかけた状態の女性を「普通」としてイメージしているケースが少なくありません。
家事能力についても同様にズレがあり、専業主婦が当たり前だった時代の価値観で考える男性は、女性が考える以上に多いのが現状です。
とはいえ、共働きが増えた現代では、家事・育児は夫婦で協力し合うのがスタンダード。
少なくとも、家事・育児のすべてを一人でそつなくこなし、男性と同じようにフルタイムで仕事をしつつ、ニコニコと穏やかに暮らす女性は決して「普通」ではありません。
男性から見た恋愛対象になる「普通」の女性の性格には、次のようなものが挙げられます。
・笑顔を絶やさない
・優しい
・自分を立ててくれる
・何かあったとき、責めるのではなく諭してくれる
これらの条件を見る限り、男性が考える「普通」の女性は、「全面的に自分を受け入れてサポートしてくれる人」=「優しいママのような人」なのかもしれません。
ここまで見てきたように、一般的に「普通」だと考えられている基準は、実際にはかなりハイレベルです。
特に恋愛において、異性に求める「普通」の条件は、現実にはなかなか見つからないようなハイスペックである可能性が高いでしょう。
それにもかかわらず、こうした条件ばかりを追求してしまうと、せっかくの恋愛のチャンスを逃してしまうかもしれません。
幸せな恋愛をする上で、自分の中の「普通」にこだわることは大きなリスク。そう肝に銘じる必要がありそうです。
「普通の人でいい」と思っていても、なかなか理想の相手に出会えない。それは、あなたの「普通」の基準が現実離れしているからかもしれません。
大切なのは、理想と現実のバランスを取ること。統計データなどの客観的な情報を参考にしながら、自分の「普通」の基準を見直してみましょう。
世間一般の「普通」にこだわりすぎず、柔軟な視点を持つこと。それこそが、幸せな恋愛への第一歩となるはずです。
Written by やまだうめ