パートナーや夫婦といった言葉は聞いたことがあるでしょう。この2つの言葉は、似ているようですが違いがあるのです。
今回は、パートナーと夫婦の違い、それぞれのメリットについて解説していきます。パートナーと夫婦にはどのような違いがあるのか知りたい人は必見です。
まずは、パートナーと夫婦にはどのような違いがあるのかみていきましょう。
国によって法律が異なるので一概には言えませんが、多くの国で結婚できるのは男女のカップルとされています。
同性同士の結婚を認めている国は一握りなので、夫婦は基本的に男女同士となります。
一方パートナーは、婚姻関係になるわけではないので、女性同士や男性同士でもまったく問題ありません。
もちろん男女でもパートナーとして関係を続けているケースもあります。
夫婦になるためには、市区町村役場に婚姻届を出さなければなりません。婚姻届を出すことで、正式な夫婦として認められます。
しかしパートナーであれば、そのような手続きは必要ありません。手続きの手間がかかるか、かからないかといった点も、パートナーと夫婦の大きな違いです。
子どもを授かった場合、夫婦なら家族として同じ戸籍に入ります。また、相続権の取得もできます。
しかしパートナーは、いずれかの戸籍に入ることになり、相続権も戸籍に入った方のみとなるのです。
したがって、親の関係性が夫婦ではなくパートナーだった場合、父親または母親の相続権しか子どもは取得できません。
これも、パートナーと夫婦の大きな違いとして挙げられます。
パートナーと夫婦には、それぞれ異なるメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか解説していきます。
パートナーは婚姻届けを出すわけではないので、性別が変わりません。
パートナーとして生活を共にし始めたとしても、銀行口座などの名義変更が必要ないのです。
一緒に住むために引越しをして住所が変わった場合は住所変更手続きが必要ですが、結婚して夫婦になった場合よりも手間がかからないでしょう。
婚姻届を出した夫婦が離婚すると、戸籍に離婚したことが残ってしまいます。
しかしパートナーであれば、そもそも婚姻届を出しているわけではないので、カップルが別れたのと同じような状況だと言えます。
そのため、バツイチにはなりません。
結婚すると、どうしても相手の家族との付き合いをしなければなりません。
それがストレスだと感じる人は少なくないでしょう。
特に結婚してから配偶者の家で同居しなければならない場合などは、特にストレスが大きくなりがちです。
パートナーなら、戸籍上は他人となっているため、面倒な親戚付き合いをせずに済みます。
パートナーという関係は、お互いの気持ち次第の部分が大きいです。
一緒にいても、離れていても、お互いが納得できればまったく問題ありません。
相手のことが好きという気持ちに素直になれるのは、夫婦よりもパートナーだと感じる人もいるでしょう。
心の距離が遠くなってしまっても法的な手続きをしないと別れられない夫婦より、自分たちの気持ち次第で関係を変えられるパートナーの方が気楽で良いと感じる人がいるからこそ、成り立っている関係です。
ある程度の年齢になると、親や親せきから「まだ結婚しないのか」などと言われることがあるものです。
親が年齢を重ねるほど、そのような傾向が強くなります。
結婚すると生活の基盤も安定しやすくなるので、親を安心させたいのであれば結婚を考えた方が良いと言えます。
相続などを考えた時にも、夫婦になるメリットは大きいです。
また、子どもが生まれた後も夫婦なら両親から相続を受けられるなどメリットが生まれます。
パートナーであっても生活を共にできます。
しかし夫婦になって世帯年収をアップさせた方が、経済的に安定しやすくなります。
ライフステージが進んでいくと、車やマイホームの購入、子どもの教育資金、自分たちの老後資金など多くのお金が必要になるのは容易に想像できるでしょう。
もしどちらかが何らかの理由で働けなくなってしまっても、配偶者の収入で生活できるので、リスクの分散にもつながります。
パートナーでどちらかの収入で生活できないわけではありませんが、万が一のことがあった場合夫婦の方が強いです。
パートナーと夫婦には、様々な違いがあります。
どちらにもメリットがあるので、一概にどっちを選ぶべきとは言い切れないでしょう。
そのため、自分たちにとってどちらの関係がしっくりくるのか、より自分たちらしくいれるのか、などを加味し、理想の関係を導き出すようにしてください。
お互いに納得できる関係性が理想の関係だと言えます。
Written by 早紀