結婚式は今、家族挙式が人気! ファミリーウェディングとも言われる家族挙式は、コロナ禍の今だからこそ注目されている挙式スタイルです。家族挙式のメリット・デメリットについてご紹介します。
家族挙式とは、家族や親族など、身内だけで挙式をするウェディングスタイルのことです。コロナ禍の今、家で過ごす時間が増えた昨今だからこそ、アットホームに楽しめる家族挙式が選ばれています。
コロナ禍以前の結婚式といえば、派手なパフォーマンスの余興だったり、ゲストを巻き込んだ参加型の演出だったり、とにかく賑やかなものが主流でした。
ところが、コロナ禍になってから、そういった進行は感染防止の観点からできなくなったため、会食のような落ち着いたパーティーが増えてきました。すると、かえってこの落ち着いたパーティーがこれから式を挙げようとする新郎新婦に新鮮に映り、あえて演出を詰め込まないパーティーが多くなっているのです。
家族挙式の人気は、こういった落ち着いたパーティーが好まれるようになったことが一因なのかもしれませんね。
結婚式は、誰もが緊張するもの。しかし、家族挙式なら安心感があるので、リラックスして臨むことができます。
アットホームな雰囲気で過ごすことができるのは、家族挙式ならでは。いつもの自分でいられるので、結婚式を楽しむ余裕も生まれるでしょう。
友人たちをたくさん招いて行うパーティーでは、おもてなしに時間を取られてしまうため、結婚式当日に親子でゆっくり会話をすることは、現実的に難しいでしょう。また、結婚式前には仕事や準備に追われ、家族でのゆったりとした時間をとる余裕はほぼありません。
家族挙式では、結婚式当日、腰を据えてゆっくり家族と会話をすることができます。二人揃った姿をじっくり見てもらえるし、これまでの感謝の気持ちもきちんと向き合って伝えることができます。
新郎が新婦の親に、新婦が新郎に親に…… といったように、それぞれが実家を行き来して顔を合わせることはあるでしょう。しかし、お互いに家族を連れて集まるということはほとんどありませんよね。
家族挙式では、両家が食事や会話を通して、より親しくなることができます。特に、新郎新婦の実家が遠方の場合は、貴重な機会となるでしょう。両家の結びつきをより深めることができます。
家族挙式は、大人数を招いて行う一般的な結婚式よりも総額がリーズナブルです。ちなみに、家族挙式の費用相場は、30名程度でおよそ100万円前後。60名前後の一般的な結婚式がおよそ300万円から400万円かかることに比べると、かなり費用を抑えることができます。
結婚式場によっては、「家族挙式プラン」、「少人数プラン」などと銘打ち、料理、装飾、衣装などが含まれた特別プランを用意している会場も多く、プラン内でも十分に立派な式を挙げることができます。
家族挙式では、特別な演出やこだわった装飾よりも、「その場を楽しむ」ということに重きを置く人が多いです。ですから、料理だったり会場の居心地だったり、自分たちで用意することよりも、プロにお願いして用意してもらうものの比率が高く、準備することが少なくて済みます。
仮に、手書きのメッセージや席札などのペーパーアイテムを手作りしたとしても、招待人数が少ない分、早く仕上げることができるので、楽ちんです。
家族挙式は、招待する人数が少ないため、遠方の会場を選びやすくなります。ですから、国内外のリゾート地で挙式をしたいという人には、家族挙式がピッタリ! 新婚旅行を兼ねることもでき、挙式と新婚旅行を分けるよりもリーズナブルに済む場合もあります。
なにより、両家の家族で旅行をすることができる機会なんてめったありませんよね。新郎新婦にとっても家族にとっても、かけがえのない思い出になるでしょう。
家族挙式は、安心感はあるものの、列席者が少ないために物足りなく感じる可能性があります。アットホームで落ち着いていることがメリットではあるものの、裏を返せば、盛り上がりに欠けることがあるのです。
どちらかが「やっぱり友人を大勢呼んで楽しみたかったな」と少しでも思っているのであれば、家族挙式を後悔するかもしれません。
このように、どうしても友人に披露したい場合は、挙式は家族のみで行い、後日友人だけを招いて、会費制の披露パーティーを行うというカップルもいます。
親世代の結婚式といえば、「親族や職場の上司へのお披露目の場」という意味合いが強いため、家族挙式には理解を得られない可能性があります。
ですから、家族挙式にしたい場合には、新郎新婦が二人だけで決めるのではなく、必ず事前に両家の家族にも相談しましょう。
家族挙式は、家族とともにアットホームな雰囲気で挙式をしたいという人にぜひオススメのウェディングスタイル。一般的な結婚式に比べて費用を抑えることができ、準備が少なくて済むことなど効率もよく、共働きで忙しいカップルにもぴったりでしょう。
結婚式は、派手で華やかであればいいというものではなく、新郎新婦が満足できるものが一番です。これから結婚式をしようとしているカップルは、周りの人にどう思われるかということよりも、まずは「自分たちがどうしたいか」を軸に挙式スタイルを検討してみてくださいね。
Written by さあや