きちんと親に挨拶を済ませて二人で家を探し同棲を始めたケースとは違い、半同棲は曖昧です。
半同棲にはメリットもデメリットもあるので、自分の中でしっかり線引きしておくのが大切です。
今回は、気になる半同棲のあれこれについてご紹介します。
付き合いだしたカップルは、いつでもどこでも一緒にいたいと考えるようになりますよね。
また、結婚を意識しているカップルでもできるだけ長く一緒にいられる方法を考えるものです。
できるだけ長くいられる方法として「お泊まり」や「同棲」と言う選択肢が浮かんできます。
しかしお泊まりでも同棲でもない「半同棲」という選択肢もあるのをご存知でしょうか。
半同棲と言うと何か曖昧で中途半端なイメージを持ってしまいます。
同棲ともお泊まりとも違う半同棲とはどのようなものなのでしょうか?
では、半同棲はどういうことなのでしょうか?
一緒に住んでるの? 住んでないの? となんだか定義が曖昧な半同棲ですが、お泊りと同棲の中間くらいの状態を指しています。
少なくとも週の半分は相手の家に入り浸っていているので、服や荷物も置いているけれど、自分の家はあり完全に相手の家に住んでいるという状態ではないということではないでしょうか。
同棲では双方の親に許可を取ることが多いですが、半同棲では親の許可を取っていないパターンが多いので、このことも半同棲の定義のひとつではないでしょうか。
では半同棲と同棲の違いは、どういうものなのでしょうか?
同棲とは、同じ家に住むもしくはどちらにも家はあるけど毎日を二人一緒の部屋で過ごし、洗濯や食事まで一緒に行うことではないでしょうか。
半同棲とは違い、一緒に生活をするということで親にも挨拶を済ませているカップルが多いでしょう。
入籍していること以外は結婚していることとほぼ変わりがない状態が同棲で、内縁のカップルと似たような生活をしていることと言えます。それなりの責任も同棲には生じてきます。
同棲の場合、家賃も生活費も折半しているカップルが多いのです。
では、半同棲の場合のお金事情はどうなっているのでしょうか?
半同棲の場合、どちらにも自宅が存在するので、生活費はこうしなくてはならないという明確なルールが存在していません。
それぞれのカップルがどうするかを決めるのが一般的です。ですから半同棲を始めてすぐに生活費をどうするか、ルールを決めておく必要があります。
食費や光熱費、日用品を買う時はどちらが出すのか、細かいと思われるようですがルールを決めてから生活を始めるようにしましょう。
半同棲は、お泊まりだけでは物足りないけど、同棲にはまだ踏み切れないというカップルにおすすめしたい選択肢です。
でもわざわざ半同棲と言うめんどくさい方法をとらなくてもいいような気もしますし、同棲してしまえばいいのにと考える人もいるのではないでしょうか。
同棲でもお泊まりでもない半同棲を選択するのはどうしてなのでしょう。
それではここからは、同棲でもないお泊まりでもない半同棲することのメリットを5つ紹介していきます。
半同棲のメリットとして、同棲よりもハードルが低いということが言えます。
付き合いたてのカップルやまだ結婚までは視野に入れていないカップルにとって同棲は、親への挨拶が必要であるなどハードルが高く感じられるものです。
同棲までして毎日一緒にいるのは少しきつい、一人の時間も欲しいという人もいるでしょう。
その点、半同棲は親への挨拶は必要ありませんし、毎日一緒にいる必要がなく適度な距離感を保つことができます。
半同棲は同棲よりもハードルがグッと下がり、快適に過ごすことができます。
半同棲をすることのメリットとして、長く一緒にいられるということがあります。
お互いの家を行き来する場合、私物を相手の家に置いていないので、急に泊まるということはしにくく、事前に準備しておく必要があります。
もっと一緒に居たいなと思っても、泊まる準備をしていなければ帰らざるを得なくなります。
帰りの時間を気にしながら、わずかな時間しか一緒にいられません。半同棲であれば、自分の一人の時間を守りつつ、好きな時に好きなだけ一緒に居られるので、お泊まりよりも長くいられます。
半同棲のメリットとして、デートにかかる費用を抑えることができるということがあります。
半同棲でない場合、一緒にいる=外で会うという場合がほとんどです。外で会うためには、食事をするにも、どこかのカフェで話をするにしても、何かに着けてお金がかかります。
半同棲の場合、外でデートするという選択肢以外に半同棲をしているどちらかの部屋でデートするという選択肢もあります。
食事も家でとれば外食するよりも安く済ませることができ、お金が外で会うよりもかかりません。
半同棲のメリットとして、会いに行くための時間を節約することができるということがあります。
別々に暮らしていると、会うための時間をわざわざ作る必要があります。家と家の距離が離れている場合には、行くまでに時間も必要で、会える時間も限られてしまいます。
半同棲であれば、事前にどちらの家に行くかを決めて、そこに来るのでわざわざ会うための時間を作る必要がありませんし、会いに行くまでの時間がかからず、長く一緒にいることができます。
半同棲のメリットとして、別れることを考えたくはないですが、別れても住む家に困らないということを挙げることができます。
同棲している場合、もし別れてしまったらどちらか一方が家を出ていかなくてはなりません。
別れを事前に決めることはできず、突然やってくるので、すぐに家を探すことは困難です。
別れを決めてから家が決まるまで我慢しながら一緒に居続けるか、誰かの家に泊まらせてもらうしかなく、いずれにせよ住む場所に困ります。
半同棲であれば、それぞれ家を持っているので別れたから住む場所がなくなることはありません。
半同棲には、同棲よりもハードルが低い・長く一緒にいられる・デートの費用をおさえられる・会いに行く時間が節約できる・別れても住む家に困らないというメリットがありました。
しかし半同棲にはメリットだけでなく、デメリットも存在することを忘れてはいけません。ここからは、半同棲に考えられるデメリットを5つ紹介していきます。
半同棲で考えられるデメリットに、生活費の負担割合でもめるということがあります。
お金の話はしづらいですが、金銭面のもめごとは後々尾を引いてしまうことが多く、しっかりとした負担割合を決めておく必要があります。
生活費の負担が軽減されるように思われる半同棲ですが、自宅の家賃や光熱費は掛かり続けることになり、さらに生活費の負担が発生するので負担が大きくなります。
いざお金の話し合いを使用としてもすんなり折半すると言う方向では決まりづらく、もめてしまうこともあります。
半同棲のデメリットとして、家事の負担がどちらか一方に偏ってしまうということが考えられます。
同棲であれば二人の家ですから事前に決めることができますが、半同棲ではそうはいきません。
半同棲相手の家に住まわせてもらっている側は、自分の家ではないから手を出しにくいと思い、逆に家に住まわせる側は、自分の家だから頼みづらいと遠慮してしまいます。
この状態を続けていくと家事が一方に偏り、不満が募るというデメリットがあります。
半同棲では同棲に比べ、関係が進展しづらいというデメリットがあります。
半同棲でお互いに適度な距離感を持つことができることはいいことだと思いますが、その状況に心地よさを感じてしまうと、さらなるステップとなる同棲だけでなく、結婚に向けて関係を進展させることが難しくなります。
半同棲をずるずる続けていき、結局結婚まで行かずに別れたというようなカップルも多く、良くも悪くも程よい関係で留まってしまう恐れがあります。
半同棲をしてしまうと、ときめきが減ってしまうことが考えられます。
半同棲をしたい理由として一緒に長くいられることを挙げる人が多くいますが、一緒にいる時間が増えると恋人同士と言うよりも家族と言うような気分になる可能性があります。
家族は恋人よりも深い関係だからいいのではと思うかもしれませんが、恋人に抱くようなときめきは感じませんよね。
ときめきが感じられず、マンネリ化してしまい、他に気になる人ができたと言うようなパターンもありますから、ときめきが減ることがデメリットでしょう。
半同棲をすることは、家族への説明が面倒であるというデメリットがあります。半同棲をしていると言っても、同棲ではだめなのかと言われることが多く理解を得にくいです。
親の立場からしても中途半端に感じられる半同棲を選択することに疑問を感じ、相手に対する不信感が出てしまいますよね。
同棲は結婚に向けた準備として好意的にとらえる人も多いですが、半同棲は中途半端ですから批判的にとらえる人が多くいます。理解を得られにくいことを分かっておかなくてはいけません。
半同棲には、生活費の負担割合でもめる・家事が一方に偏る・関係が進展しずらい・ときめきが減る・家族への説明が面倒というデメリットがあることがわかりました。
このデメリットを見てしまうと、半同棲をしない方が彼氏、彼女との関係をうまく保つことができるのではと考えてしまいます。
でも、半同棲をしてうまくいっているカップルもいますし、結婚まで行くカップルもいます。
半同棲でうまくいくことができるカップルは、半同棲がうまくいく方法を知っています。ここからは、半同棲がうまくいく方法をしょうかいしていきます。
半同棲をうまくいかせるためには、初めにルールを作ることが大切です。半同棲生活では生活費などの金銭面をどちらが負担をするのか曖昧です。
自分ばかりお金を出している、相手に払ってもらうはずだったのにという不満が募ると喧嘩が起きてしまいます。
生活していく上では切り離すことができないお金のルールは早いうちに話し合うべきです。
また、家事の負担についてもルール決めが必要です。料理、洗濯、掃除以外にもゴミ出しなど些細なことでも不満のタネになります。細かくルール決めをできない場合には話し合うようにしたいです。
半同棲をうまくいかせたいのであれば、相手に干渉しすぎないということが大切です。
半同棲し、一緒にいる時間が長くなってしまうと今まで見えなかった部分が見え、気になり、口を出してしまうことが多くなります。
干渉しすぎることは、相手に窮屈な思いをさせるだけで、愛情ではありません。
一緒に過ごしていてもそれぞれの時間や空間が必要で、時には1人になりたい、集中したいと思うこともあるでしょう。
一人になりたいということは一緒に居たくないということではありません。適度な距離感を持つことが必要です。
半同棲をうまくいかせるためには、定期的に外でもデートをすることが必要です。
家で二人で過ごすことができる時間が増えることは、安心感を得ることができいいことです。
より愛情を深めることができるかもしれませんが、その分、会えない日がある時のようなときめきを感じることができなくなってしまいます。
ときめきが薄れれば違うところにときめきを求め、半同棲を続けていくこと難しくなります。
そこでときめきを感じるために、定期的に外でデートをすることがおすすめです。外で待ち合わせて食事するだけでもいいですよ。
半同棲のデメリットで、関係が進展しずらいということを言いましたが、半同棲から結婚までステップアップすることはできないのでしょうか?
半同棲から結婚までステップアップする方法としては、半同棲からいきなり結婚するぞと思わずに、階段を一段ずつ上がるように、一つずつステップアップしていくようにしましょう。
半同棲で二人で暮らすイメージをつかむことができたら、同棲することを考えましょう。
同棲をすることを決めたらきちんと家族に挨拶をし、ルールもしっかりと決めます。同棲することで、結婚への道が開かれるでしょう。
恋人同士が二人で決めた家に住む「同棲」とは、似て非なるもの、それが半同棲です。
完全に同じ家に住むわけではないからこそのメリット、デメリットがそれぞれあります。
何にせよ半同棲は、いつまでも長く続けられるような状態ではありませんし、長く続けようと思うものでもありません。
メリットとデメリットを理解して、期間やルールなど自分の中でしっかりと線引きしてからでないとはじめてはいけません。
注意事項を理解し守れば半同棲を成功させ、愛を深めることができ、結婚への確実なステップにすることができるでしょう。
Written by 七尾なお