一目惚れってしたことがありますか?
初めて会ったのに前から知っているような気がする、めちゃめちゃ気が合うし共通点もたくさんある、見た目がどタイプなど、運命を感じるポイントはいろいろですが、共通するのは「ビビビ!」という雷に打たれたような感覚が走ること。
「他の人とはなんか違う!」と、本能で感じるんです。今回は、一目惚れと運命の関係性を、科学的に説明します!
恋する人の数だけ、恋の始まり方があります。中でも一目惚れって、すごくドラマチックで特別感があると思いませんか? じつは、一目惚れと運命の出会いには科学的な因果関係があるんだそう。
「Tシャツ実験」というものを知っていますか? これは、複数の男性が2日間同じTシャツを着続けて、その匂いを女性が嗅いでどう感じるかを検査したもの。
遺伝子にはいろいろなパターンがあり、動物はそのパターンを本能的に嗅ぎ分けられます。それは人間も同様で、さらに男性よりも女性の方が、嗅覚は強いのだそう。
Tシャツ実験の結果、女性が選んだのは「自分と似ていない」パターンの遺伝子を持つ男性。生物学的に、似ていない遺伝子同士が結びついた方が強い子孫が生まれるのですが、本能でこれを嗅ぎ分けているのだろう、と結論付けられました。
つまり、一目惚れした相手に感じた運命は、夢見がちな乙女の妄想ではなく、動物の本能が発揮された結果だということなんですね。
「運命の人とは赤い糸でつながっていて、いつか結ばれる」なんて夢を見たこと、ありませんか?
それってとても素敵なことですが、Tシャツ実験の話でわかるように、運命を感じるのはあくまで遺伝子パターンが自分と似ていない相手です。決して見えない赤い糸で、小指と小指がつながっている……わけではないと思います。おそらく。
つまり、一目惚れした運命的な出会いから一直線で、幸せな結婚までのゴールが用意されているわけではないんです。
普通の恋愛と同じように、ぶつかったときは話し合ったり、つらいときは支え合ったり、そういうコミュニケーションがなければ、つながりはプツリと途切れてしまいます。
「彼とわたしは運命の相手だから!」とおごらず、お互いに思いやりを忘れずに想いを育んでいきましょう。それができれば、世界で1番しっくりくる二人になれるはずなんですから。
一目惚れから始まる恋って、とてもロマンチックでドラマチック。そこに運命を感じちゃう女の子は多いでしょう。
運命の二人をつなぐのは、決して見えない赤い糸ではありません。そこに存在するのは、星の数ほどある遺伝子のパターン。
パズルのピースがかっちりと合うように、ぴったり合う人を嗅ぎ分けちゃうなんて、本能ってすごいですよね。糸なんて簡単に切れてしまうものよりも、遺伝子の方がよほど頼もしいつながりだと思いませんか?
ビビビ! から始まる一目惚れの恋。もしかしたらそれが、あなたにとっても彼にとっても、一生の恋になるかもしれませんね♡
Written by 七尾なお