「マウンティング」の意味をおさらいします
マウンティングとは要は自慢なんですが、言葉の由来は動物の世界、そう、サル山のサルの世界で、ボス猿が自分に歯向かってくるサルをボコボコにしますよね。
自分に歯向かってきたサルに対して、「優位性」を「一方的」に「アピールする」行為を指します。マウンティングが成功している間は、ボス猿はボスでいられますが、1度でも若いサルに負けると「政権交代」となり、サル山の秩序が変わります。
人間の世界でのマウンティングは、私人間(しじんかん)で仕事関係なく、相対的に自分が優れていることを示すために使われます。仕事で上司が「お前は俺に逆らうな。俺は絶対だ!」というのはマウンティングではなくパワハラです。
「私の夫は弁護士だよ。あなたのおうちは……中小企業でしたっけ?」
「僕の嫁はミスコンに出たことがあるんだ。背も高いし美人、夜も……(自慢)」
「先月残業100時間もしてしまったよ。おやー、おかげで自分の部の成績が社内トップで」
「〇〇ちゃんさー、ぷにぷにしてかわいいから、『マシュマロ女子』のファッションしようよ。ガリガリの私にはマネできないー」
「マウンティング女子」とは?
マウンティングは男性よりも女性の方が多く、根深いと言われています。男性は婚活でもよくわかりますが、学歴、年収、今の仕事など客観的に優劣が付きやすい属性を持っています。東大卒の人がわざわざFランク大学の人に向かって自慢はしないですよね。
もう見るからに勝負がついているのに、そこでマウンティング行為をして優位性を示す必要はなく、むしろ人間の器の狭さを見せてしまいます。
しかし、女性の場合、そういう個人のスペック格差が付きにくいと言われていて、その代わりに、
「息子が○○小学校(名門私立)で塾が大変で……」
「夫の職業が医師なんで帰りが遅くて、休日も緊急医があって……」
「昨年の家庭年収は○○で少なすぎて生活が大変(実は多い)」
など、「笑顔で殴り合う」のが特徴です。当然、婚活の場面でもマウンティングを意図してか、意図せずか、してしまう人がいます。対処法は無視するしかないのですが、自分がこれをしてしまうと相手から切られてしまい、結婚できなくなります。
婚活におけるマウンティング行為
対異性のマウンティング
相手が見つからなくて婚活しているのはお互い様なのに、なぜか上から目線でマウンティングされます。
「昔5年付き合った彼氏に捨てられた」(過去の恋愛体験は婚活ではNG)
「並行交際している人から告白されそうでどうしよう」(並行交際は了解していますが口に出すのはNG)
「来週も再来週も婚活なんです」(これもNG)
「さすが、女性慣れしていらっしゃいますね」(お前絶対童貞だろ?)
対同性のマウンティング
婚活パーティーで横に座った同性になぜかマウンティングしてくる人もいます。ライバルを蹴落としたいのはわかりますが、こんなところで優位に立たなくても。
「えー、2年も婚活しているんですか!? こんなに厳しい道だとは……私なんかまだ3か月。くじけそうです……」(お前には結婚は無理だよ、というニュアンス込み)
「あーあ、26歳の時に彼氏から受けたプロポーズ受けとけばよかったな」(お前らはプロポーズどころか彼氏もいたことないだろ)
「その服○○というブランドですよね。タレントの○○さん(デブキャラ)がよく着ています。高かったんでしょ。私なんかGAPですよ」(センスがないお前が何を着ても無駄)
婚活の「勝ち」は結婚できることです!
マウンティングな言動をすることで、一時的に精神的安寧(あんねい)は保たれるのかもしれませんが、そんな人が婚活でモテるはずもなく、いつまでも決まらずに売れ残ります。
マウンティングの問題だけではないのですが、婚活での勝利ラインは「結婚すること。結婚相手を見つけること」です。
「超ハイスペイケメン、美女と結婚すること」ではないので注意してください。こういう条件設定をしている人は「誰とも結婚できない」=敗北になる可能性が高いです。
「トロフィーワイフ」や「トロフィーハズバンド」でマウンティングしたい人は多いのでしょうが、それを考えていると無残な負け犬になるだけです。謙虚に、自分と結婚してくれる人に感謝を、そのくらいの気持ちでいないと、マウンティングは情けなく惨めなだけです。
まとめ
人間なので無意識にマウンティングしてしまうことがありますが、婚活でそれを見せてしまうと同性からだけではなく異性からも嫌われてしまいます。
大切なのは、自分を高く見せることではなく、謙虚に理解して共感してくれる人を探すことです。婚活の勝利は(誰かと)「結婚できること」であるのを忘れないでください。
Written by 松田(松本)謙太郎
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