牡牛座は温和で物静か。「しっかり者」と見られる人も多く、落ち着いた雰囲気を漂わせているでしょう。
けれど、そんな穏やかな顔に隠れて、牡牛座は“裏の顔”を持つようなんです。
いったいどんな一面を隠し持っているんでしょう?
牡牛座は、地に足のついた感覚を持つ現実主義者です。
幼少期からそうした傾向は現れるもので、たとえば……好きなお菓子がなくなった場合、他の子が「もっとちょうだい」と欲しがったり、泣いたりするのに対して、牡牛座の子は「買ってくればいい」とクールに言ったりします。
叶うかどうかわからない夢を追い続けるより、堅実に就職して安定収入を得るといったことを重視する牡牛座は、発言や提案が無難。ときに妥協すらすすんでするのですが、それは損をしない選択ができるからなんです。人生に大打撃を与えるような大失敗はまずしません。
牡牛座はつねに、「こうすれば自分が快適に過ごせる。不安のない生き方ができる」という計算を、無意識のうちにしています。
ただ、そうした面は“裏の顔”として表に出にくく、牡牛座が計算高いタイプだというイメージはほとんどありません。むしろ、「物事を現実的にしっかり客観できる人」として、好感を持たれるでしょう。
牡牛座は、快・不快に対して敏感で、つねに快適でいたい欲求が強いタイプです。
衣食住に関しては、好きなものに対する執着が強く、グルメやファッション、美容、インテリアに凝りやすいでしょう。
また、わかりやすいアピールはそれほどないかもしれませんが、「欲しいものは絶対に欲しい!」という物欲、独占欲の強さが“裏の顔”に隠れています。
年齢を重ねるにつれて、自分の欲を表現する方法が巧みにもなるので、牡牛座を強欲と非難する人はいないはず。
他の人であれば、醜く力ずくで奪うような状況でも、牡牛座は賢く穏やかに自分の欲しいものを手に入れる術を知っているんです。
それは、「欲しいものは諦めない」という強い気持ちが性格の根っこにあり、牡牛座の賢明さをも表していることになるでしょう。
温厚で怒鳴る姿なんか想像もできないのが牡牛座ですが、実は怒らせると12星座内で1位、2位を争うほど怖いタイプ。
もともと大らかな性格をしているので、多少のことは受け入れるし我慢もできます。ですが、溜めて溜めて「もう勘弁ならない」と思ったら、大爆発するのです。
また、自分がこだわるものや好きなことを脅かされると感じれば、全力で阻止するでしょう。
表には出にくいのですが、牡牛座はとても情熱的な一面を持っているんですね。
牡牛座は堅実な恋愛傾向を持っていて、好きな人とはゆっくり信頼を深めていきます。いったん恋人関係になれば、安定したお付き合いが長く続き、そのまま結婚するパターンも多いでしょう。
ただ、恋人との関係に居心地の悪さを感じれば、よそ見をしやすくなるかもしれません。安心して甘えたり、遠慮のないセックスが叶ったりする恋愛が、牡牛座には理想的なんです。
牡牛座はそもそも、「恋愛向き」ではなく「結婚向き」のタイプ。情熱的に心を交わしてドラマチックに恋を楽しむより、地味でも穏やかな結婚生活を送るほうが、性格的にも向いているんです。
また、結婚に対しては、安心と居心地の良さを何より求めるため、自分の「衣食住」に対するこだわりや、隠れた欲の強さを理解してくれる相手が理想的。
安定感があり、そもそも浮気には縁遠いタイプですが、結婚すると良き妻、良き夫としてあたたかな家庭を築きます。
牡牛座は、「夢だけでは食べていけない」という現実的な感覚で人生を生きています。ロマンやドラマには欠けますが、それは生涯を不安なく送るためには最も大事なこと。
そのため、牡牛座は貧しくてご飯が食べられないとか、オシャレを楽しむ余裕もないという状況には陥りにくいでしょう。
実利の大切さをちゃんと理解するからこそ、一生を不足なく送っていけるのです。
Written by 沙木貴咲