ドケチな男性と付き合うとどうなるの? を、実際のエピソードを交えてお話します。「ドケチ=マイナス」とは限りません。大切なのは、自分自身との相性です。彼とあなたの金銭感覚について、ちょっと真面目に考えてみませんか?
「ドケチ=悪いこと」でしょうか。いいえ、必ずしもそうとは限りません。
「ケチ」を必要以上にお金を使わないと言い換えれば、ある意味では節約家、倹約家とも言えます。反対の意味を持つ「浪費家」に比べれば、一緒に暮らしていくならまだこちらの方がいいような気もします。
とはいえ、ドケチも浪費家も程度問題です。どちらも度を越せば悪癖でしかなく、一緒にいる人間はたまったものではありません。
ドケチな男性との交際がアリかナシかは、ケチの度合いと、自分の許容範囲内かどうか。これが重要なポイントです。次項では、筆者が実際にドケチな男性とお付き合いした際のエピソードをご紹介します。アリかナシかは、ご自身で判断してみてくださいね。
彼はいわゆる「釣った魚にエサをやらないタイプ」で、交際期間が長くなればなるほど、デートのレベルが明らかに低下していきました。
当時はまだ学生だったため、お互いに実家住まい。デートといえばもっぱら外で会っていたのですが、食費を抑えるためと言って、食事はいつも某牛丼チェーン店でした。
それでいて彼は、毎日でも会いたいと言うのです。来る日も来る日も牛丼。牛丼を見るのもイヤになり、「たまには牛丼以外も食べに行きたい」と懇願しました。ドケチな彼氏の返答はNO。大真面目な顔で「そんな金がもったいない」と言い放ったのです。
決して牛丼をディスっているわけではありません。でも、食事はデートの大切な一部。来る日も来る日も牛丼ばかりを食べ、楽しいと思えますか? わたしには無理でした。「そんな金がもったいない」は、そのまま「お前とのデートに金を使うのがもったいない」と言われているように感じました。
女の子ですから、オシャレにお金を使いたいときだってあります。流行りのファッションに手を出してみたり、美容院でイメチェンしてみたり。
新しい趣味を始めるのだって、友達とご飯を食べに行くのだって、お金を使いますよね。ドケチな男性は、そんな女の子の小さな楽しみにすらケチをつけてきます。
新しい服を買えば「いくらだったの?」、髪型を変えれば「美容院に高い金を払って行くなんて馬鹿らしい」。何かを始めようとしても、友達と遊ぼうとしても、何かにつけてお金を理由に反対するのです。べつに、彼にお金を出してくれなんて頼んでもいないのに!
ただひと言「かわいいね」「楽しんでおいでね」という言葉が欲しいだけ。それすら言えずにひたすらお金の話を持ち出し、ひたすら反対する。それがドケチな男性です。
誰だって付き合い始めの頃は、相手に良く見られたいと思っています。ドケチな男性であっても同様で、初めはそんなにドケチ感を出してこないでしょう。
付き合いが長くなり本性が見えてきた頃に、しっかりと目を開いて、彼の金銭感覚をチェックして。もし彼と同じレベルで節約ができる、むしろ一緒になってお金を貯めることに喜びを見出だせるならOKです。そうでない場合は、ドケチな男性とのお付き合いはオススメしません。
なぜなら、長く付き合ううえで「金銭感覚が合う」ことは、非常に重要だから。金銭感覚のズレは、そのまま価値観の違いにつながります。
どちらが正しい、間違っているという問題でもないため、基本的にそのズレは埋まることはありません。我慢を強いられる方が、精神的に追い詰められてしまうのです。
パートナーとの未来を考える際は、金銭感覚が合うかどうかをしっかり見てください。「この人はドケチすぎて無理」と感じたら、それは生理的に無理だということ。それ以上親密にならない方が良いかもしれませんよ。
Written by 七尾なお