マシュマロ女子ってご存知ですか?
近頃よく耳にする言葉なので、「言葉自体は聞いたことがある」という人は多いはず。
でも、「知っているようで詳しくは知らないかも。なんとなく使っていた」という人もいるかもしれません。
いま、巷で人気のマシュマロ女子とはどんな女子のことなのか。
どんな人のことをマシュマロ女子というの? マシュマロ女子の服装は?
気になるマシュマロ女子について調べてみました。
現在、ファッション誌などでもよくお目にかかるようになった「マシュマロ女子」。この言葉は、「なんとなく聞いたことはあるけれど、どんなものなのかよくわからない」という人もいるのではないでしょうか。
まずは、「そもそもマシュマロ女子とは何のことなのか」から見ていきましょう。
現在、ファッション誌などでもよくお目にかかるようになった「マシュマロ女子」。この言葉は、「なんとなく聞いたことはあるけれど、どんなものなのかよくわからない」という人もいるのではないでしょうか。
まずは、「そもそもマシュマロ女子とは何のことなのか」から見ていきましょう。
マシュマロ女子という言葉の発祥は、2013年に販売された「la fafa(ラ・ファーファ。以下カタカナ表記)」によります。
この雑誌は非常に特徴的な雑誌でした。
なぜかというと、今までのファッション雑誌は、「スタイルをよくすること」「スタイルのよいきれいなモデル」を中心として構成されているものであり、太っていることはマイナスの評価という位置づけだったのです。
たとえ仮に、ぽっちゃりさんが紙面で扱われていたとしても、その場合は、「太っている部分をどう隠すか」「太っている部分をどうカバーするか」ということが、その考え方の主流でした。
それに対して、ラ・ファーファは、「ぽちゃカワ(ぽっちゃりしていてカワイイ)」という概念を打ち出し、「ぽっちゃりしている人が楽しめるファッションやライフスタイル」を全面に押し出してアピールをしたのです。
日本で初となるこの試みは、多少の揶揄(やゆ)を受けながらも広く受け入れられるようになりました。
そんなラ・ファーファのなかで登場したのが、「マシュマロ女子」です。
後藤聖菜さんという人気モデルが登場し、「マシュマロ女子」というキャッチコピーがつけられました。
「ぽっちゃりでかわいい」ということもあり、マイナスイメージの極めて強かった「デブ」という言葉にかわって、この「マシュマロ女子」という表現が広く知れ渡るようになりました。
もともと「マシュマロ女子」という言葉は、前述のようにラ・ファーファが作り出した造語です。そのため、明確で格式ばった定義づけはありません。
ただ、ごく簡単に言うのであれば、「ぽっちゃりした体型の女性」を指す言葉である、と言えるでしょう。
もっとも、マシュマロ女子という言葉が指し示すのは、体型のことだけではないことが多いと思われます。
多くの場合この言葉は、「ぽっちゃりした体型で、体が柔らかく、ファッションを楽しんでいて、明るくて前向きで、おっとりしたかわいらしい女性(もしくはそのようなタイプの女性を目指すこと)」という意味合いで使われています。
つまり、従来の、罵倒語としての「デブ」という言葉から連想される、「汚い・自分のことを管理できていない・ファッションに対して無頓着である」というマイナスイメージとはある意味では対局のところにある言葉だとも言えます。
さて、では実際に「マシュマロ女子」と呼ばれる人にはどのような人がいるのでしょうか。
それについて見ていきましょう。
まずは、「マシュマロ女子」と呼ばれている、モデルや有名人、キャラクターについて取り上げます。
・後藤聖菜さん
まず、言わずとしれた後藤聖菜さん。
上でもあげたあげたように、ある意味、「マシュマロ女子の元祖」とも言える存在です。愛らしくキュートなルックスが人気を呼び、多くのメディアに取り上げられました。
もっとも彼女は子どものころからぽっちゃりだったわけではなく、芸能界にいるときに役作りのために体重を増やしたのが、そのきっかけだったとか。
ラ・ファーファの発展にも一役かったと言われており、多くのぽっちゃりさんにとって憧れの女性のうちの1人です。
・柳原加奈子さん
ショップ店員の物真似などで人気を博した柳腹加奈子さんも、「かわいらしいマシュマロ女子」としてよく取り上げられました。
ただ、彼女の場合、現在は非常にやせたため、少し様子が変わりました。やせる前もやせた後も、別の魅力がありますね!
・アジアンの馬場園さん
L~10Lサイズのファッションショーが、2014年に東京で行われました。
そのときに実際に参加していたのが、アジアンの馬場園さんです。
女性らしいベージュのコートに身を包んだその姿は、エレガントさもあってとてもすてきでした。
・ミロのヴィーナス
芸能人からちょっと離れて取り上げるのは、「ミロのヴィーナス(アフロディーテ)」という芸術品です。
世界でもっとも有名な女性である「彼女」は、1820年に、キクラデス諸島というところで発見されました。彼女の体型はスリムとは言い難く、しかし美の女神の名前を冠されていることからもわかるように、多くの人にとって「理想的な体型」「美しい人である」と考えられています。
このように、現在の「マシュマロ女子」のような体型の女性が見て取れる芸術品は、ミロのヴィーナスだけではありません。
たとえば、非常に有名な画家である「ルーベンス」。彼の描き出す美しい女性は何百年も経った今でも私たちをひきつけますが、彼の代表作には、ふくよかな女性を描いたものが少なくありません。「レウキッポスの娘たちの略奪」などは、今でも非常に人気の高い絵です。
ここからは、実際のファッションについて見ていきましょう。
・ふわふわ系
かつては、「太っている人は、ふわふわ系のファッションをしてはいけない、余計太って見えるから」とも言われていましたが、これも上手に使えばとてもきれいに見える、ということをラ・ファーファは教えてくれます。
後藤聖菜さんに代表されるように、もふっとしたフェイクファーを首元にまとわせたコートや、ダウン系のコート、それから柔らかい素材で作られた洋服は、マシュマロ女子に人気のコーディネートのうちの一つです。
これらは、体型をゆるくカバーしてくれるというメリットがあります。また、非常に着心地がよいものでもあるため、着ていてストレスになりにくいのもメリット。だらしない印象をもたせないようにするためには、ある程度素材や品質にこだわるとよいでしょう。
・ひらひら系
少し甘めのコーディネートで攻めるのもよいでしょう。赤色やピンク色をファッションに配し、花模様などを使って、ガーリーに上品に仕上げます。この場合、帽子やカバンといった小物にもぜひ気を使いたいところ。
現在はロリータ系のファッションも販売されていますし、「好きなものを着ること」が一番大切です。ただ、ロリータ系ファッションに代表される「振り切ったひらひら系ファッションはTPOを選ぶため、はん用性が低いのがデメリットと言えるでしょう。
マシュマロ女子とぽっちゃりはどう違うの? という素朴な疑問ですが、この2つを分ける明確な基準はないようです。
どちらも、「BMI指数的に考えて、肥満体型にある女性」をプラスの表現で言う言葉であり、多くのケースで好意的に受け取られていることも一緒です。しいて言うならば、マシュマロ女子は「女性」だけを指す言葉であり、「ぽっちゃり」は老若男女の別なく使われる言葉である、という違いはあるかもしれません。
「マシュマロ女子」と「ぽっちゃり」という言葉はどちらも似た印象・似た意味を持つ言葉であるため、マシュマロ女子の説明をするときに「ぽっちゃり」という言葉を積極的に使うケースも見られます。
ただ、上でもお話ししたように、「マシュマロ女子」と「デブ」の間には明確な違いがあります。
「デブ」という言葉は汚い言葉・罵倒語です。対してマシュマロ女子は、ポジティブな印象を抱かせる言葉です。
また、「デブ」と「マシュマロ女子」の間には、「ファッションに無頓着で、ネガティブで、やる気のない女性」か「ファッションに気を配り、明るくて、前向きな女性」かという印象の違いがあります。
では、このような「マシュマロ女子」について男性はどのように思っているのでしょうか。
婚活サービスを扱う株式会社IBJが、15日間にわたって、316人の男性(調査自体はほぼ同数の女性に対しても行っている)を対象として行った、「理想の異性の体型」で結果が出ています。
「一番理想的な体型だ」と答えた人が多かったのが、「普通体型」でこれが38.3パーセント。
その後は、「やや細め」「細め」「モデルのような体型」と続き、これが合わせて42.4パーセントとなっています。「やや太め」「太目」はあわせて10.3パーセントなので、やや劣勢といったところ。
ただ、BMI指数からみると、1位の「普通体型」にはかなり幅があります。
身長が160センチの人の場合、「普通」とされているBMI指数(体重/キログラムを、身長/メートル×身長/メートルで割った数字)で計算すると、男性が「もっとも好ましい」と思っている体重は47.4キロ~64キロとなります。
かなり数字に差はありますが、60キロを超える人であっても、十二分に好意的な反応を持って受け入れられるのです。
また、10人に1人は、マシュマロ女子系の体型の女子を好ましく思っているということも、この統計からわかります。
さて、ここからは、「マシュマロ女子が好き!」という男性の言葉について見ていきましょう。
まずよく挙げられるのが、「暖かくてプニプニしていて気持ちがよい」というもの。触った時の安心感や、女性特有の柔らかさを挙げる人はとても多く、これが一つの魅力となっています。
また、「健康そうなところがいい。あまりにも細すぎる女の子は、見ていて不安になるからちょっと怖い。折れそうだし……」という声もありました。
少し面白いのが、「マシュマロ女子は、ご飯をおいしく食べてくれそうなところがいい。自分がグルメ好きだから、一緒にご飯を楽しみたい。もちろん、やせていてもしっかり食べてしっかり運動をしてくれる子は好きだけど、一緒にご飯に行ったときに、『ダイエットしているから……』といわれたくない」という声もあったことです。
ただ、専門家は、「単純に『太っている人』が好きなのではなくて、『自己管理ができている人』『健康的で明るい人』が好まれているのだ」と指摘しています。
目指すべきは、「かわいくて、明るくて、健康的なマシュマロ女子」ですね!
さて、このように、「マシュマロ女子は、かわいくて健康的なことがとても重要」ということが男性側からの意見からも分かりました。ファッションを楽しみ、自分の好きなものを追及している女性というのは、それだけでかわいいものです。
今回は、いくつかおすすめのブランドやアイテムを挙げていきましょう。
・リジェイ
はん用性の高いファッションアイテムを扱っている会社であり、非常に有名です。ネット通販にも対応しており、近くに店舗がない人で購入することができます。
リジェイの場合はドレスや下着、水着も扱っており、金額も種類も豊富。また、ボレロなどの小物の取り扱いも豊富で、買い物に困りません。
・マルイ
6Lまでのサイズを扱っている(商品によって異なります)頼りになるのが「マルイ」。
エレガントで大人っぽいデザインの洋服が得意で、仕事場などに着ていく洋服として使いこなせそうな優秀な商品がたくさんそろっています。価格も比較的抑えられており、また自分の好みを細かく設定して商品検索ができるのもとても便利。
・グラマープリンセス
これは上記の2つとは違い、「下着」のみを扱うブランドです。マシュマロ女子の悩みの一つが、「下着がない」「あってもかわいくない」というもの。しかしグラマープリンセスの扱う下着はどれもデザイン性に優れており、かつ素材にも非常にこだわっています。デザインも豊富で、キュートなものからセクシーなものまでそろっており、「マシュマロ女子の下着選びの悩み」をほぼ払しょくしてくれています。
何度か触れてきていますが、マシュマロ女子に求められるのは、単純な「柔らかさ」「ファッションセンス(服の扇子)の良さ」だけではありません。
マシュマロ女子を好む男性は、多くの場合、マシュマロ女子に対して「安らぎ」「あたたかさ」「明るさ」「ポジティブさ」を求めます。
これらは、マシュマロ女子にも、そしてそもそも女性にも限らず、老若男女だれにとっても望ましい性格です。このような性格を持っている人は、だれにでも愛されます。
まず、自分の体形をいたずらに卑下することはやめましょう。
もちろん、「一念発起してダイエットをするぞ!」「旅行に行ったときに足腰に負担がかからないように、今から鍛える!」という気持ちはとてもすばらしいものです。
ただ、
「自分はどうせデブだから」
「今さら何をしたってかわらないし」
「着飾ったとしても、しょせんデブはデブのままだから」
「どんなに可愛い格好をしても、しょせんやせている人にはかなわないから」というような言葉は禁止。自分自身のことを卑下したり、自分ができないことの言い訳を探したりする人は、いつまでたってもきれいになれません。
たとえばあなたが、男性に対して「こんな旅行に行ったよ」と言ったときに相手が、
「いいなぁ、でも俺はどうせ年収も低いから」
「どんなに努力しても年収はアップしなくて底辺のままだから」
「年収が低い男は何をやってももてないから」
「たとえいろんなプランを組んでも、しょせん金を持っているやつにはかなわないから」と延々と言われたら、とても嫌な気分になりますよね。体型の問題だって同じです。
「やせてきれいになりたい」と思うのならばそのための努力をすべきですし、そうでないのなら、今自分ができる・楽しめるファッションを見つけて取り組んでいくのが正解なのです。
それから、大切なのは、とにかく笑顔!
明るい笑顔、よく笑う女性は、それだけで人を幸せにします。
時々心ない言葉を投げかけてくる人もいるかもしれません。でも、その人は、あなたがキラキラ輝くこととは何の関係もない人です。さっくり無視しちゃいましょう!
明るさ・前向きさを持っている女性は、とても魅力的なもの。そんなマシュマロ女子を目指しましょう!
どんな体型であれ、自分自身の「楽しい!」「かわいい!」を追求している女性は美しいものです。
たくさんの「かわいい!」を集めて、すてきなマシュマロ女子を目指しましょう!
〈参考元〉
理想の異性の体型|株式会社IBJ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000007950.html
「ぶっちゃけ痩せたい(笑)」人気マシュマロ女子の本音|日刊SPA
https://nikkan-spa.jp/594156
「ぽっちゃり人気」は幻想? 男性の女性の理想体型、「普通」と「細め」で、7割。|PRTIME
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000007950.html
アフロディーテ、通称「ミロのヴィーナス」|ルーヴル美術館HP
https://www.louvre.fr/jp
ラ・ファーファWEB
https://lafarfa.jp/shop/
グラマープリンセス×ラ・ファーファ
https://www.izumi-bf-labo.co.jp/LP/glamour_princess/
マルイWEBチャンネル
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Written by 鍋谷萌子