好きな人に自分の素を見せることは、とても勇気がいります。万が一嫌われたらどうしよう?と考えるからです。でも、そこでちょっとした勇気があれば、まったく違う扉が開きます。相手の望む自分を演じることがやめられないなど、本当の自分を見せられない人に、役立つコラムになっています。
先日、友人の女性からこのような悩みを相談されました。「異性に良いところを見せようと思うと、つい素の自分ではない誰かを演じてしまう。相手が望むような異性を演じたり、テンションを無理に高くして明るく見せたり。それを続けていると、疲れてしまう」。このような悩みを抱いている人は、他にも多くいるのでは?と思いました。
気になっている異性に好印象を持ってもらいたいと思い、ある程度の演技が入ることは仕方ないと思います。それだけ好きになって欲しいという気持ちの現れですし、自然なことです。特に、恋愛の初期ではどのような人にも見られる状態だと思います。
しかし、相談してきた友人の場合、それがずっと続いてしまうということで悩んでいました。気になる相手とのデートを何度しても、演じることをやめられないらしいのです。「いつか素の自分を愛して欲しい。でも、素の自分が愛される自信がない」とのことでした。
確かに素の自分を見せたときに、それを受け入れられないのはショックだと思います。しかし、だからといって永遠に自分を偽ることはできません。嫌われるリスクを背負ってでも、素の自分は見せた方が良いのです。なぜなら、演じている自分がどんなに好かれたとしても、満足できるはずがないからです。
先ほども言ったように、恋愛の初期に相手に好かれるように演じること自体は仕方ありません。そこから少しずつ素の自分を出していけば良いのです。
そうして、「素の自分を出しても嫌われないんだ」という経験を、じょじょに積んでいきましょう。いずれきっと、すべての自分を出しても大丈夫だという自身が培われるはずです。
「自信がなければ、少しずつ素の自分を出してみる」ということを提案すると、友人は「やってみる!」と前向きな表情になりました。
もしもあなたも似たようなことで悩んでいるのであれば、あなたの背負えるリスクの範囲で素の自分を出してみてください。「意外に素の自分でも大丈夫なんだな」と、自分の住む世界に対する安心感が持てるようになるはずです。
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