ここしばらく、芸能界では不倫騒動が続いていますが、それはブームではないでしょう。メディアが狙って取り上げているだけで、不倫はいつでも起こり得るものです。
また、不倫のきっかけは様々あるにしても、既婚男性が積極的に独身女性を誘うパターンが多いといえます。
過去に石田純一さんが「不倫は文化」と言って不貞行為を正当化しようとして批判されましたが、そのくらい不倫する既婚男性はふてぶてしいのかもしれません。
筆者の知人で、ひそかに独身女性と不倫関係にある40代既婚男性は、「不倫する女の子って、結婚したいとか思ってないでしょ」と平然と述べました。
私は唖然とするしかありませんでしたが、「だから、何の罪悪感もなく不倫できるのか」と納得して、軽蔑もしました。
躊躇なく不倫ができる男性は、家庭を捨てて浮気相手と結ばれたいなんて、まず考えていません。既婚者である自分が誘って乗ってくる女性は、割り切った男女関係が築ける相手だと思っているのです。
また、それはつまり、独身女性を都合の良いセフレとして扱っているということ。真面目に愛するに値する人とは言えないでしょう。
不倫は愛人と奥さんを二股にかけることですが、二股をかける男性に「私と嫁、どっちが好きなの?」と迫っても、納得できる答えは返ってこないかもしれません。
なぜなら、1度に二人の女性と付き合う男性が1番好きなのは、自分だから。
これも、筆者の知り合いの話ですが、過去に数度の不倫歴があって、その度に修羅場を繰り返している既婚男性は、自分大好き人間を自称しています。
私が「結局のところ、奥さんでもないし、愛人でもない。自分が1番好きなんでしょ?」聞くと、アッサリ頷きました。
確かに、彼はイケメンでスタイルも良く、見るからにモテ男。女性からチヤホヤされることに慣れているでしょうし、チヤホヤされることが好きなのでしょう。
結婚しても他に女性を作ってしまうのは、みんなから好かれたい、みんなに愛される自分を自覚したいという意識が働くからのようです。
男性は家庭に対して心の安らぎを求めますが、不倫相手には恋のときめきを求めます。家族になり、安定しきった刺激のない愛を交わす妻との間にはないドキドキ感を味わいたいのです。
けれど、恋のときめきは、絶対的な愛と信頼ができ上がっていない関係だからこそ生まれるもの。
いつ別れるかわからないという不安定さと隣り合わせで、女性にとっては不安とストレスが溜まりやすい中途半端な状態だといえます。
「彼は私に、奥さんにはない恋のときめきを求めている」のなら、それはどこまでいっても心配の尽きない関係を望んでいるという意味です。
既婚者が家庭以外で恋をしたがる意味を冷静に考えてみると、独身女性にはあまりメリットがないことがわかります。
これもまた、筆者の身近な女性の話ですが、不倫を経て結婚し、今では子どもを産んで幸せな家庭を築いている例もあります。たまたま出会ったのが遅かっただけで、不倫で純愛を貫けるケースだってあるのです。
大切なのは、既婚男性から誘われた時に、自分をどう扱おうとしているか、そこを正しく見極めること。
情熱で心が浮き立ちながらも、一方で冷静に、厳しく自分を律しながら、相手との関係を判断するようにしましょう。そうすれば、不倫相手の本音が自然と見えてくるはずです。
Written by 沙木貴咲