「いいな」と思っている男性が、元カノが結婚したと聞いて、あきらかに動揺しているとき、昔の恋に未練があるのでは……? と心配になってしまいますよね。特に、男性と仲良くなりかけている場合、「私のこと、好きだと思ってくれてるんじゃないの? 違うの?」と、つい疑ってしまうはず。
結婚したとなれば、もう諦めるしかないでしょうし、誰かがそれを聞いたところで、男性は「別に、いいんじゃない?」「気にしてない」と答えるに違いありません。女々しい後悔を口にする可能性は低いといえます。
それでも、本音はどうなのか……男性は元カノの結婚を、本当のところでどう思っているんでしょうか?
パソコンの使い方に例えると……男性は昔の恋をフォルダ分けして保存しておき、女性は終わった恋をゴミ箱に捨ててしまいます。男性は、1度は愛し合った相手をいつまでも大切に思い続ける傾向があり、別れた恋人とばったり再会しても、女性に比べて好印象を抱きやすく、あわよくば再び肉体関係を持ちたいと考えるでしょう。
女性は、別れた彼氏への気持ちが整理されてしまうと、かなりドライな感覚を抱きます。よほどの執着がない限り、元カレは新しい彼氏の登場によって、記憶の彼方に追いやられてしまうのです。
けれど、男性は元カノに良い思い出だけを残しやすく、嫌気がさして自分から振った相手ですら、時間が経過すると「でも、あの子には、こんな良いところがあった」と美化しがち。元カノが結婚したと聞いて、男性は何とも思わない訳がないのです。
男性としては、「もしかすると、自分が結婚していたかもしれない」という思いが湧き上がったりするので、元カノの結婚は素直に喜べないでしょう。表面的には祝福していても、本音は「面白くない」はずです。
でも、そうはいっても、とっくに別れて他人となった相手ですから、悔しさがずっと残るということは、ほとんどありません。それなりに気持ちの整理がついている相手なら、数日か数週間もすれば、自然と忘れてしまうものです。
元カノの結婚話を聞いて、動揺した表情を見せるにしても、一時的なものでしょう。キチンとお別れした女性であれば、それほど気にする必要はありません。
元カノの結婚を、数ヵ月経っても気にしているようであれば、男性はかつての恋人に強い未練を抱いていることになります。いずれ復縁を求めようとしていたとか、一方的に振られて未だに納得していないなど、昔の恋の整理がついていない状態なのでしょう。
ただし、繰り返しますが……結婚してしまった相手に何をどうアピールしても、仕方のないことです。男性の中ではしばらくモヤモヤとした気持ちが渦巻くとしても、既婚者となった元カノを取り戻すことは、まず不可能です。時間が解決してくれるのを待つしかありません。
また、元カノの結婚を「自分だって幸せになってやる!」というエネルギーに変えられれば、心機一転して新しい恋を意欲的に求めるようにもなるでしょう。気になる男性が元カノの結婚に未練を残す場合は、焦らず、強引に気を惹こうとしないで、彼が心を整理するまで待つのが賢明だといえます。
Written by 岡崎咲