日本はストレス社会。仕事やプライベートをこなすうちに、心が磨り減ってしまう人だって少なくありません。中には心因性の異常を感じて、病院のやっかいになっている方もいるわけですが、こういう人たちだって普段は生活のために就労に励んでいますし、恋愛もしています。一見するとそうは見えないだけで、付き合っていくうちに「あ、もしかして」と思える挙動を見せることだってあるでしょう。
いわゆる欝(うつ)のような状態に陥っている人は、状態の大小問わず、今じゃ珍しくもなくなりましたよね。薬を服用して日常生活をなんとか継続している人って、見た目だけではなかなか分からないものです。
もしかすると、交際相手がそういう状態であることに気が付いた際に、軽く扱いに困るということもあるかもしれません。
そこで今回は、もしも交際相手の彼氏に「最近元気がないな」と思える挙動が見られたときに、あまりすべきではない2つのアクションについてご紹介してみたいと思います。
これはよく知られた知識ですが、欝(うつ)状態の人は動作がやや緩慢だったり、何をするにも腰が重くなりがちです。外出に対して後ろ向きになるので、見方によっては「やる気ないのかよ」と思えるところもあるでしょう。
あるいは励ますために、親身になって「頑張れ」などと声を掛けることもあるかもしれませんが、こういう声掛けがプレッシャーになる場合もあります。頑張れといわれている=今の自分が傍目(はため)に見てだらしなく思われている、と考える人もいるわけです。
物事の多くは特効薬ともなるような解決法を持ちません。ほとんどの問題って、時間が解決します。というか、時間が経過することでしか解決しない問題ばかりです。
もしも彼氏が目に見えてダウナーな状態に陥ったという場合は、極端にいえば放置するのが1番です。
せっかく彼氏がいるのに、その彼氏がふさぎこんでしまっているというのは、あまりカップルにとってはいい状態ではありませんよね。ただ、そういう状態が不健全だということは、当人が1番理解していますし、そのことで焦燥感を抱いています。となると必然、消去法としてやってはならないことの代表例も見えてくるでしょう。
たとえば無理やり外出デートに連れ出すというのは、これはもう逆効果というしかありません。外出する元気がある人と、そんな元気もない人。恋人であればパートナーがどちらの状況なのか、すぐに分かることでしょう。
精神的疲弊を抱えている場合、肉体にもその影響が強く表れがち。傍目(はため)にもかなり疲れやすくなっているように見受けられますので、もし寡黙な彼氏と付き合っている場合は、ここを判断基準にするのもいいでしょう。
こういう状況に陥った彼氏と交際するということは、ぶっちゃけていえばめんどくさいものです。そこまでの愛情がない場合は、切った方が自分のためです。
しかし、とにかく好きになってしまったのなら、これはもうじっくり時間を掛けて、相手の調子が整うのを待つしかありません。
元来優しく、繊細な人ほどこういう弱点を露呈させがちです。ガサツなタイプとは違って、心の作りがややこしいのです。
そういう彼氏と交際しているのだと割り切って、腰を据えて相手の調子をうかがうのがいいですね。
Written by 松本ミゾレ