男女平等がしきりに叫ばれる昨今、デート代も平等に割り勘にするカップルが増えてきています。

なぜ今、割り勘派が増えているのか、男性側の心理を細かく検証します。また、会計時の女性側の対応や心構えについても詳しくご紹介しましょう。

1. デートで割り勘するのは普通？

ひと昔前までは、男性がデート代を払うのが当たり前という考えもありましたが、最近ではデート代を割り勘にするカップルが増えてきています。特に、若い世代のカップルの割り勘率は高く、男女ともに割り勘に対する抵抗感が少なくなっています。

ここでは、今の時代にデート代を割り勘にするのは普通なのか、なぜ割り勘にする人が増えてきているのかを解説・検証していきます。割り勘を望む男性の心理や、会計時の女性側の対応方法についても見ていきましょう。

2. デートで割り勘をする男性の心理とは？

デートで割り勘をする男性の心理とは、一体どういったものなのでしょうか？ 物理的にどうしようもないケースや、相手を試す行為まで理由はさまざまです。いろいろな角度から検証し、「割り勘」という行為に隠された、男性の本音に迫ります。

1：あまりお金に余裕がない

毎回のデート代を割り勘にする男性の大多数は、この理由が多いのではないでしょうか？ ご馳走したい気持ちはあるものの、金銭的に余裕がなければどうしようもありません。特に学生や若い社会人カップルに多く見受けられます。

このケースでは、初回のデートから割り勘の場合が多くなります。初回に頑張って奢ってしまうと、次回以降も奢らないといけないのではないかという気持ちが生まれるため、一貫して割り勘を通すことが多いのが特徴です。

2：あくまでも対等な関係と考えている

割り勘派の男性の中には、奢るのが嫌なわけでも金銭的に余裕がないわけでもなく、奢ることで対等な関係を築けないのではないかと考える人もいます。

貸し借りをつくらず、いつまでも対等でいたい、上下関係をつくりたくないという気持ちが、割り勘を選択させるのです。

3：女性の反応を見たい

奢ってもらうのが当たり前の女性とは交際したくない、お金目的の女性を見極めたいと思う人は少なからず存在します。

お金に関する価値観が違うとその後の交際や生活にも支障をきたすため、割り勘を申し出た時に相手がどのような反応を示すか確認することで、人となりを判断したい考えがあるようです。

お金がないわけでも奢りたくないわけでもないので、「奢られて当然」という態度をとらなければ、数回目のデート以降は奢ってくれる可能性があります。

また、普段のデートは割り勘でも、特別な時は奮発してくれるケースもあります。お金にシビアな人との違いは、こういった点に表れる場合が多いのです。

4：お金に対してシビアである

率直にいうと、「ケチ」なタイプです。浪費家よりはお金の心配をしなくて済みますが、あまりにお金に対してシビアだと、将来一緒に暮らすことを考えた時に、窮屈に感じてしまうことがあります。

人によっては、自分の趣味にはお金をかけるのにデートはお金をかけない場合もあります。すべてにおいてケチなのか、女性に対してお金を使いたくないのか見極めなければなりません。どちらにしても、度を超えたケチの場合は注意した方がよさそうです。

5：女性に奢らない方がいいと考えている

女性の社会進出が進み、昔よりも女性の収入が上がっている時代背景を踏まえて、女性に対して奢る必要がないと考える人もいます。

男女平等が盛んに話題になっている今、奢らないことがかえって女性にとってよいのではないかという意見もあります。

6：相手があまり恋愛対象として意識していない

相手を恋愛対象としてみていない場合や、交際をまったく考えていない相手には、奢る必要性を感じていないケースもあります。奢ることで、相手に好意を持っていると勘違いさせる場合もあるため、誤解を生まないようあえて割り勘にしているようです。

また、好意を持っていない女性に対して、見栄を張ったり格好つける必要がないため、奢るという選択肢がないのです。デートなのか、ただの食事なのかをよく考える必要があります。

3. デート代は結局どうするべき？

では、実際のデートの時にどのように対処すればよいのでしょうか？ 男性側もいろいろなタイプがいるため、すぐに見分けがつくわけではありません。タイプや状況、二人の関係性によって臨機応変に対応することが求められます。

ここでは、交際未満の初デート、2回目以降のデート、交際後のデートとの3つを比較しながら考えていきます。

初デートの場合

初デートの場合、その多くの男性が奢るケースが多いようです。ただ、これは交際が決まっている場合のデートであって、交際未満の仲のよい友達同士の場合は、割り勘になることもあります。

二人の関係性によって変わってくるため、今後交際する気がないならば、すっぱりと割り勘にした方がわだかまりや貸し借りが生まれにくいでしょう。

2回目以降の場合

初デートが奢りだったかどうかで、2回目以降が変わってきます。ただ、初回のデートだけでは男性側の懐具合や考えはわからないため、2回目以降は女性側も支払う意思を伝えてみると男性側も意思表示をしやすくなるでしょう。

彼氏とのデートの場合

交際が始まった後の初デートの場合、普段は割り勘派の男性でも奢ることが多いようです。ただ、若いカップルや、男性が経済的に厳しい場合は、男性側の支払う金額を多めにして、一部を女性が負担するケースが多いようです。

4. 男性からのスマートな奢られ方とは？

男性が奢ってくれる場合、女性側はどのような振る舞い方をすればよいでしょうか？ 男性が気持ちよく支払える女性のマナーや立ち振る舞いを紹介していきます。男性が好感を持つ、スマートな奢られ方法を身につけましょう。

1：感謝を伝える

奢ってもらった場合、きちんと言葉で感謝の気持ちを伝えることが何よりも大切です。

男性は、好きな女性が喜んでくれることが嬉しいのですから、常識としてお礼を言うのはもちろん、支払ってよかったなと思ってもらえるように親しい仲でもきちんとした言葉で毎回感謝を伝えましょう。その時に、笑顔で伝えるのがポイントです。

2：毎回奢ってくれる場合には特別な配慮を忘れない

毎回奢ってもらうと、女性側も何かしなくてはいけないのかと気を遣う気持ちが出てきます。女性側が、何かお返ししたいと感じた場合は、「次のデートは私に支払わせて欲しい」と事前に伝えてみるのもよいでしょう。

相手が、どうしてもお金を出させたくないプライドの高いタイプであれば、彼の好みのプレゼントを渡すのもおすすめです。彼の機嫌を損ねることなく、感謝の気持ちを伝えられます。

3：財布は出す

たとえ事前に「奢ってあげるよ」と言われたり、毎回必ず奢ってくれる相手であっても、支払う意思を見せることは大切です。「奢ってもらって当たり前」という態度は、絶対に見せないようにしましょう。

レジ前にごちゃごちゃするのではなく、会計前に私も支払うと一言添えれば、好感度がますますアップするはずです。

5. 男性から割り勘を提案された時の女性の対応方法

男性側から割り勘を切り出すことは、とても勇気がいるものです。男性に恥をかかせないためにも、割り勘を提案された時に、動揺した表情を見せないようにしましょう。

また、男性がどのような気持ちで割り勘を提案したのか理解するためにも、きっちり半分の額を出した方が無難です。

また、1回目のデートが割り勘だった場合、2回目以降も割り勘になる確率が高いため、その認識でデートに挑むことをおすすめします。

6. デートは割り勘歓迎のスタンスでいるのが吉

割り勘を提案されて戸惑ったり、ぎくしゃくしてしまうことは避けたいところです。そうならないためにも、「デートは基本割り勘」という考えでいると、いざ割り勘になった時に慌てずに済みます。

気持ちの準備はもちろん、金銭的にもきちんと支払える額を持ってデートに出掛けましょう。

お金の問題は、考え方や育ってきた環境などが大きく出るポイントです。お互いの気持ちを尊重しあい、どちらかの負担が大きくならないように早めに話し合うことも大切です。楽しいデートを続けるためにも、二人が納得できる支払い方を見つけていきましょう。