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いまさら聞けない「恋と愛の違い」恋愛をもっと楽しむための処方箋
彼といると楽しいし、ドキドキもする。でも、これって「愛」なのかな？ それとも「恋」？ ふとそんな疑問が浮かんで、自分の気持ちがよく分からなくなること、ありませんか？この記事では、そんなモヤモヤをスッキリさせるヒントをお届けします。
恋と愛、実は全然違うもの？
「恋」と「愛」。似ているようで、実はまったくの別物。どちらも相手を想う気持ちには違いないけれど、その感情の質や向かう方向は大きく異なります。まずは、恋と愛の基本的な違いを見ていきましょう。
恋は「欲しい」気持ち、愛は「与えたい」気持ち
恋をしているとき、「彼に愛されたい」「もっと認めてほしい」「わたしのことを見てほしい」という気持ちでいっぱいになりませんか？
これは相手から何かを受け取りたい、自分を満たしてほしいという「受け取る」感情。矢印が自分に向いている状態です。
一方で、愛は「彼が幸せならそれでいい」「自分の力で何かしてあげたい」という、相手に何かを与えたいという気持ち。恋とは逆に、矢印はまっすぐ相手に向いています。
たとえばデートプランを考えるときも、「わたしが行きたい場所」より「彼が喜びそうな場所」を優先したくなる。この気持ちの矢印の向きが、恋と愛を分ける大きなポイントです。
恋はドキドキ、愛は安心感
恋をしているときは、相手のちょっとした態度で一喜一憂したり、LINEの返信が遅いだけで「嫌われたかも」と不安になったり。心臓がドキドキして、常に感情が揺れ動いています。
それはそれで刺激的で楽しいものの、安定しないためどこか落ち着きません。
これに対し、いったん恋が愛に変わると、一緒にいて心が落ち着く、素の自分でいられる安心感が生まれてきます。
ドキドキよりも、ほっとする温かさ。「この人とならありのままの自分でいられる」そんな安心感こそ、愛の大きな特徴です。
恋が愛に変わる瞬間ってどんなとき？
恋から愛への気持ちの変化は、誰にでも起きる可能性があるものです。
ある日ふと、「あれ？ この気持ち、前とは違うかも」と気づく瞬間が。実際にどんなときに恋が愛に変わるのでしょうか。多くの人が経験する具体的なシーンを見ていきましょう。
相手の欠点が「それも含めて好き」に変わったとき
恋の段階では、相手の嫌なところが目についたり、「もっとこうしてほしいのに」とイライラしたりすることが少なくありません。
時間にルーズなところ、部屋が散らかってるところ、優柔不断なところ。「直してくれたらもっと好きになれるのに」なんて思った経験がある人は多いはず。
それがいったん愛に変わると、その欠点すらも「彼らしさ」として受け入れられるように。
「時間にルーズだけど、それは一つのことに集中しすぎちゃうからなんだよね」と、欠点まで丸ごと愛おしく感じられてしまうのです。
完璧じゃない相手をそのまま丸ごと「好き」と思えたら、それは愛のサインかもしれません。
会えない時間も不安じゃなくなったとき
恋の段階では、連絡が来ないと「何してるんだろう」「もしかして、ほかの人と会ってるのかな」と疑心暗鬼になったり、会えない週末が続くと寂しさで胸がいっぱいになったり。
相手の存在が、自分の感情を大きく揺さぶります。
一方で愛になると、会えない時間も気持ちが揺らぐことはありません。
「今頃仕事頑張ってるかな」「友達と楽しく過ごしてるといいな」と、離れている時間も穏やかに思いを馳せられるように。
不安や焦りではなく、相手の時間を尊重できるようになったら、それは愛が育っている証拠です。
恋を愛へと育むには
「自分には人を愛する力がないのかも」と不安に思う必要はありません。愛は自然に湧いてくるものでもありますが、意識的に育てていくこともできるものだからです。恋を愛へと成長させるために、今日からできることをご紹介します。
相手の「幸せ」を考えてみる
恋を愛へと育むには、まず視点を少し変えてみることから始めるのがおすすめ。
「彼に好かれたい」「愛されたい」という気持ちから、「彼が何をしたら喜ぶかな」「どうしたら彼は幸せかな」を考える視点へシフトしてみましょう。
たとえば、疲れている彼に「会いたい」とLINEする代わりに「今日はゆっくり休んでね」と送ってみる。彼の好きな食べ物を覚えておいて、さりげなく用意してあげるなど。
どんなにささいなことでも構いません。相手のために何かをする習慣をつけていくことで「与える喜び」を知り、恋が少しずつ愛へと変わっていきます。
一緒に「日常」を過ごす時間を大切に
デートでの非日常な時間はもちろん素敵ですが、恋を愛へと育むには、何気ない日常を一緒に過ごすことも大切。
おしゃれなレストランでのディナーより、一緒にスーパーで買い物をしたり、家でだらだらテレビを見たり。そんな飾らない時間を共有することで、お互いの素の部分が見えてきます。
相手の生活リズムや疲れているときの様子、機嫌が悪い時の態度。穏やかな愛を育むには、そんなリアルな部分を知り、受け入れていく過程が欠かせません。
日常の積み重ねが、刺激的な恋から地に足の着いた愛への変化を生み出すのです。
恋も愛も、あなたの大切な感情のひとつ
恋と愛の違いを理解することは、自分の気持ちを見つめ直す大きなチャンスでもあります。
大切なのは、どちらの感情も否定しないこと。今が恋の段階でも、それはそれで素敵な時間。キラキラドキドキを存分に楽しみましょう。
そして、もし愛に変わっていったなら、ぜひその温かさを大切に。2人のあいだには、どんな可能性だってあるはずです。
Written by やまだうめ
