婚活市場の実態は女余り?男女比率データから見る結婚相談所と成功への道

2040年代には、人口の約半分が独身になる可能性があるとされている日本では、結婚に対して前向きになれない方が多い傾向です。

そんな中、婚活している男女の人数を比べたところ女性の比率が多いという結果が出ています。
本当に婚活市場で女余りの状態になっているのでしょうか?
この記事では、男女比率データなどから結婚を成功する道についてみていきましょう。

婚活市場の男女比率はどうなっている?

婚活市場の男女比率はどうなっている?

今まで婚活市場では、男性の方が多くて女性が圧倒的に少ないということが何度か囁かれていたため、「男余り」の状態というイメージがありました。このような内容から、女性は多くの男性から結婚相手が見つけられると感じた方も多いでしょう。

ここでは、現時点でわかるデータを中心に婚活市場においての男女比率について解説していきます。また、以下の内容に関しても記載していくので参考にしてください。

・婚活サービス別の男女比率データ
・地域別にみる婚活市場の男女比
・年齢層別の婚活市場における男女比の実態
・20代の婚活事情と男女比
・30代の婚活市場における男女バランス
・「女余り」は本当?婚活市場の実態と誤解
・婚活市場の男女比に影響する社会的要因
・男女比を考慮した効果的な婚活戦略
・男性向け:男女比を味方につける婚活テクニック
・女性向け:競争率を考慮した婚活成功のコツ

婚活サービス別の男女比率データ

ここでは、婚活サービスごとの男女比率データについて解説します。
各サービスにおいての特徴や傾向も紹介するので参考にしてください。

 

特徴

男女比

結婚相談所

・結婚願望のある男女対象のサービス

・入会金が必要

・登録後、成婚までデートのセッティングが可能

・結婚に対する意思が固い人が多い

・信頼性の高い情報から条件に合った人が見つかる

・並行して複数の異性と付き合える

・プロからアドバイスがもらえる

・細かな条件でパートナーが探せる

男性30~60%

女性40~70%

マッチングアプリ

・手軽な婚活方法として利用している人が多い

・恋愛、結婚などの目的に合わせたアプリがある

・2024年の段階で約4人に1人がマッチングアプリで結婚している

・アプリのユーザー機能から簡単にマッチング可能

・年齢や身長なども検索で気になる相手が見つけやすい

・日常では会えない人とも出会える

・趣味や価値観などからも検索できる

・他の婚活サービスよりも手軽に利用できる

男性40~70%

女性40~60%

婚活パーティー

・人数も比率が合っていないことが多い

・短時間で多くの人に出会える

・多様なスタイルのパーティーが開催される

・目的や自身の性格などに合わせて参加しやすいパーティーが選びやすい

・料金がリーズナブル

・直接会って雰囲気や印象がわかりやすい

パーティーごとに男女比を調整している

 

地域別にみる婚活市場の男女比

続いて、地域別で婚活市場の男女比を確認してみましょう。
ここでは、1位~15位までの順に紹介します。

都道府県

男性

女性

栃木県

64.1%

35.9%

愛知県

64.0%

36.0%

茨城県

63.9%

36.1%

福島県

63.6%

36.4%

静岡県

63.6%

36.4%

富山県

63.6%

36.4%

群馬県

63.3%

36.7%

三重県

63.1%

36.9%

山梨県

62.9%

37.1%

岐阜県

62.7%

37.3%

福井県

62.4%

37.6%

滋賀県

62.3%

37.7%

山形県

62.2%

37.8%

長野県

62.0%

38.0%

岩手県

61.5%

38.5%

この表の順位は、未婚の男性の割合が高くて女性の割合が低い順に並んでいます。
男女の差が最も多いのは「栃木県」で男性64%:女性36%です。
最も差が少ないのが「鹿児島県」で男性54%:女性46%となります。
東京都は42位となり、男性56.6%:女性43.4%となっています。

実際に東京都などの大都市では、進学や就職で人口が集まりやすい環境になっていますが、特に女性が就職しやすい事務職やサービス業が圧倒的に多い環境です。
これらの環境で生活を続けている中で、婚活について考えて行動していれば当然大都市で女余りの状況になりやすいでしょう。

年齢層別の婚活市場における男女比の実態

婚活市場では、年齢によって男女の比率も変わってきます。
ここでは、年齢と性別による男女比やその実態についてご紹介します。

20代の婚活事情と男女比

20代の婚活はどうなっているのでしょうか?最初に「第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査・2021年)」の内容から見てみましょう。18歳~34歳までの未婚男女を対象に、結婚の意思について確認した内容です。

この調査では、「いずれ結婚したい」と考える男性が81.4%、女性が84.3%いることがわかります。この内容から将来的に結婚を視野に入れている男女の割合が分かり、女性の方が多くなっているという結果が出ています。

なぜ、若い女性の方が婚活や結婚に積極的になっているのでしょうか?その理由として考えられるのは、「男性の年収の低さ」です。日本の企業でも年功序列制度を廃止したところが増えてきたものの、依然として年齢が若い方が年収も低くなる傾向です。

男性20代正社員の年収の中央値は350万円、平均値は377万円です。30代では中央値450万円、平均値494万円となり、多くの女性が条件としている年収600万円以上には届いていない印象です。婚活では、このような年収の条件から入る女性が多いため、年収の低い男性は最初から結婚を諦めたり婚活をしなかったりするということでしょう。

このような結果から、女性の割合が多くなってしまいます。20代は、婚活しても年収の少なさで成功しないと感じるかもしれませんが、それ以外に多くの魅力を秘めています。

若い時期から婚活をすることで、多くの出会いや経験を積んでいくことができ、それが将来的に多くの選択肢や可能性を導き出せます。柔軟性のある年代なので、自身の成長に取り組めばよい出会いも期待できるでしょう。
多くの刺激を得られる年代なので、前向きな気持ちで取り組んでみましょう。

 

30代の婚活市場における男女バランス

続いて30代の婚活市場を見ていきましょう。30代の未婚率ランキングを30歳~34歳までの30代前半、35歳~39歳までの30代後半に分けてみます。

30代前半で、最も未婚率が高いのが東京都で男性58.8%、女性48.0%です。30代後半で、最も未婚率が高いのは東京都で男性43.5%、女性33.3%です。30代は前半、後半どちらも未婚率が高いことがわかりました。

さらに、結婚相談所に登録している会員の平均年齢は男性、女性共に30代が最も多いという結果になっています。これらの内容からわかるのは、30代の未婚率が多く結婚に関して意識している人も多いということです。

30代の男女では、前と比べて婚活における環境や立場が変わっていき、女性に関しては「20代の方が選ばれていた」「紹介されることも減ってきた」と感じているようです。この年代は結婚を焦りがちな年齢ですが、決して焦ることなく見方を変えて取り組むことで成功が掴めます。

例えば、残された時間がないと焦った結果選んでしまうと、間違った相手である可能性もあります。
他にも30代になって自身の価値観がはっきりしてきたことから、自分に合った相手を探しやすいというのもメリットです。
今まで結婚しなかったことを「私に何か足りないからだ」と否定するのではなく、自分自身をどのように活かすのかまで考えてみましょう。

「女余り」は本当?婚活市場の実態と誤解

「女余り」は本当?婚活市場の実態と誤解

近年、婚活市場では「男性が少ない」傾向にあり、女余りの状態になっていると言われています。これまでは男性の方が圧倒的に多く、女性が少ないため多くの男性の中からスムーズに結婚したい相手が見つかると考えられていました。

しかし、近年の婚活市場では男性よりも女性の割合の方が多いため、これまでの印象とは真逆に感じることでしょう。なぜ、このように婚活市場では女余りの状態となっているのでしょうか?

その理由として考えられるのが、女性は結婚を意識すると同時に妊娠や希望を考えている方が増えてきたからです。そのため、年齢を逆算して結婚の時期を考えている方が多く、比較的若年層のうちから婚活を行っているということです。

決して女性が過剰に多くなっているという意味ではなく、早くから婚活に取り組んだ結果、女性自体の婚活が全体的に早まったという印象です。

婚活市場の男女比に影響する社会的要因

婚活市場が男女比に影響する要因として、社会的な要因も大きく関係しています。
現在の日本全体で30代男性の未婚率が年々上昇している状態であり、詳しく調べてみると交際意欲の低下があることも判明しています。

そこには、社会的・経済的要因が大きく関係していることがわかりました。
2014年の時点では、20代が考える結婚に必要な年収は約379万円でした。

しかし、2024年には544万円まで上昇してしまい、2014年と比べると約1.4倍という金額になっているのです。

さらに、20代が考える出産可能年収も2014年では450万円でしたが、2024年になると683万円となり、1.5倍以上の増加がありました。

簡単に説明すると物価高に年収が追い付いていない状態であり、結果的に年収がないから結婚できない、婚活しても選ばれないということに繋がっていると考えられます。

女性の方も年収600万円を希望する人が多いため、それ以下の年収の男性が婚活に参加しても結婚できないという考えになっているということです。このような結果から、男女の婚活比率の差が出てしまうのでしょう。

参考文献:物価高以上に高騰する「結婚と出産の値段」このままでは中間層が総未婚化になる

男女比を考慮した効果的な婚活戦略

婚活をする際には、できるだけ男女の比率が合うことで条件に合った相手を見つけやすくなります。そこで、効果的な婚活をするためには男女比についても考えてみましょう。ここでは、男女比を考慮した効果的な婚活戦略テクニックをご紹介します。

男性向け:男女比を味方につける婚活テクニック

婚活をするなら、男女比が均等であったり、自分に自信のある内容で勝負できたりする婚活を選ぶようにしましょう。手軽に登録できる婚活アプリなどの場合、人数制限を設けていないので誰もが登録できる状態です。

そのため、どうしても男女の比率が変わってしまいます。そんな中で婚活を勝ち抜きたい場合は、様々な婚活アプリや結婚相談所などを利用して常にアクティブな状態で活動するのがおすすめです。自分の価値を正しく判断することで相手に対して最善のアピールができます。

 

女性向け:競争率を考慮した婚活成功のコツ

現在、婚活において女性余りと言われていますが、そのような環境で婚活を成功させるには、ポイントを一つひとつ抑えていくことが重要です。

多くの女性の中から選ばれるためにプロフィールを見やすくしたり会話力を身に付けたりなど、相手の男性の印象に残るテクニックを習得しましょう。

見た目を美しくするだけでなく、印象に残してまた会いたいと思わせるような力が成功に導きます。

女性余りでもトップの存在になろう

婚活では、地域によって男女の比率が異なり、特に東京都などの都心では女性の比率が多くなっている状態です。

そのような中でも、男性に選ばれる存在になるには自己紹介でアピールできる特技を持ったり、自分磨きを怠らないようにしたりしましょう。

また、婚活サービスについてもできるだけ比率に注目し、様々なサービスに登録するのがおすすめです。この機会に選ばれる女性になってみましょう。

よくある質問

婚活の男女比率は?

婚活において男女の比率は地域によって差が出ています。
30代においては女性の未婚率トップは東京で48.0%です。

参考文献:男女の未婚率から見る結婚しやすい県と難しい県(都道府県版)

 

婚活の男女比は年齢別でどうですか?

婚活サービスを提供している8社の会員数を比較すると、20代、30代ともに女性の方が比率は高くなっています。

参考文献:会員数で結婚相談所を比較|男女比率は男性不足・女余りが真実!?

 

Written by 早紀

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