「好きな人が親友を好きだった」そんな切ない現実に直面したら、いったいどうすればよいのでしょうか。あきらめるべきなのか、それとも想い続けるべきなのか。
この記事では、揺れる気持ちと向き合いながら後悔しない選択をするためのポイントを紹介します。
好きな人が親友を好きなことがわかってしまった。そんなとき、恋はあきらめるべきなのでしょうか。それともまだ望みをかけるべきなのでしょうか。
まずは、後悔しない選択をするために知っておきたい判断のポイントを紹介します。
好きという感情は、自分でも気づかないうちに「執着」や「勝ち負け」に変わってしまうことがあります。
彼が親友を好きなのを知って、「悔しい」「負けたくない」と思ったとしたら、それは純粋な彼への恋心ではなく、親友へのライバル意識の表れかもしれません。
恋は、本来相手の幸せを願えるもの。でも「どうしても自分のものにしたい」という感情に支配されているなら、それは執着。
判断に迷ったら、一歩引いて自分の心を見つめ直してみましょう。「彼が誰を好きか」ではなく、「自分は何を求めているのか」を考えてみることが大切です。
親友が恋のライバルになるのは、想像以上に苦しいもの。その恋を追いかけることで大切な友情を失ってしまう可能性もあるとしたら? そのリスクを承知のうえで行動する覚悟はあるでしょうか?
ここで意識したいのが、「恋と友情、どちらが大切か」という二択ではなく、「失ったとき、より強く後悔するのはどちらなのか」です。
もし親友との関係が壊れたとして、それでも彼への想いを伝えたいのか。それとも、友情を守るために一歩引いた方が自分らしいのか。自分の心に正直になることが、最善の選択をするポイントです。
「彼は親友を好き。それでもあきらめきれない」──そう感じたら、勇気を出して行動あるのみ。
ただし、急な告白や自己中心的な行動は、せっかくの想いを台無しにしてしまうリスクがあります。ここでは、あなたの魅力を自然に届けるためのおすすめアプローチを紹介します。
彼との距離を縮めたいと思うなら、まずは信頼関係の構築から。会話の中で彼の価値観や趣味に共感を示すことで、「話していて楽しい存在」になることが大切です。
また、LINEでのやりとりや、偶然を装ったタイミングで少しだけ深い話をするなど、自然な形で接点を増やすのも効果的。
大事なのは、彼にとって身近で、必要とされる存在になること。焦って気持ちをぶつけるよりも、ゆっくり時間をかけて関係を育てていくことが、結果的に彼の心を動かす近道になります。
中には、彼の恋心を尊重するあまり、自ら進んで彼の恋を応援してしまう人もいます。けれど、その選択は、結果としてほかならぬあなた自身を深く傷つけることに……。
本当は見ているのすらつらいのに、気持ちを押し殺して「がんばって」と彼に伝え続けることは、自虐以外のなにものでもありません。
彼の幸せを願っているからといって、自分に嘘をついてまで彼の恋の成就を願う必要はないはず。
応援するふりをやめることは、あなたは自分の気持ちを大切にすることにつながります。相手に誠実でいるためにも、まずは自分に正直になる勇気を持ちましょう。
恋心が高ぶると、つい思い切った行動に出たくなるものです。けれど場合によっては、それが大切な誰かを傷つけるきっかけになってしまうことも。ここでは、親友を好きな彼に対するNGなアプローチ法を紹介します。
親友に彼の気持ちを告げ口することは、何があってもNG。明確に彼の恋を邪魔する行為であるのはもちろんのこと、そもそも勝手に人の恋心を打ち明けることは重大なマナー違反です。
また、焦りから慌てて彼へ自爆的に告白をしてしまうのも、当然ながらNG。あなたの親友を好きな彼が、あなたからの告白を受け入れる可能性は限りなくゼロに近いでしょう。
こうした振る舞いは、あなたの恋心の成就をさまたげるばかりか、あなた本来の魅力を損なってしまうもの。一度立ち止まって考えることが、結果的にあなた自身を守ることにつながります。
「好きになっちゃいけない」「言っちゃいけない」と感情をひたすら押し殺していくと、自分の心のバランスが崩れてしまいます。
一見耐える強さに見えても、我慢を重ねるほど自己否定が強くなり、自尊心をすり減らす原因になってしまうことに。
「これ以上ムリ」と思ったときは、気持ちの逃げ場をつくることも立派な選択。当事者の親友は避けるべきですが、信頼できる誰かにつらい気持ちをありのまま打ち明け、受け止めてもらいましょう。
恋心と友情の板挟みとなって心が疲れ切ってしまう前に、「今の自分」を大切にする時間を持つことが大切です。
好きな人が親友を好きだった。そんなつらい恋が叶っても、叶わなくても、本気で人を好きになった経験は必ず自分の糧になります。
傷つくことを恐れず、誰かに心を向けたその優しさと勇気は、これからのあなたをもっと魅力的にしてくれるはず。
最後に必要なのは「この気持ちとどう向き合うか」。答えはあなたの中にあります。
Written by やまだうめ