婚活中に、「その希望は高望みだよ」と言われたことはありませんか?
自身にとっては「妥協したのに高望み?」「特に厳しい条件も出していないのに?」と感じることもあるでしょう。
この記事では、婚活での高望みがどのようなことかに加えて成功への改善策についてもご紹介します。
そもそも婚活での高望みとは、どのようなことを意味するのでしょうか?
婚活で「高望み」と認定されるのは、自分のスペックと比べた時にはるかに高い条件を求めている時です。
例えば、「年収350万円の35歳事務職の女性」が「年収1,200万円の一流企業勤務の32歳長身イケメン男性」を希望したとしましょう。
この場合、お互いのスペックがかけ離れすぎているため、マッチングする確率がかなり低いだけでなく「高望み」とも認定されます。
また、自身で高望みしていることに気が付いていない女性の場合、「ハイスペックでなくてもイケメンでなくても良い。普通の人を希望する」と言いがちです。
そこで、婚活している20代後半から30代前半の女性が希望している「普通の男性」のスペックについて確認してみました。
すると、「年収500万円以上」「大学卒」「年齢は3歳年上まで可」「身長170cm以上」「清潔感がある」という条件が出てきたのです。
内閣府男女共同参画局の
「令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書」
の結果を見てみると、「独身者の個人年収(男性20・30代)」では、年収500万円の独身男性は20代で7%、30代で17%です。
20代においては100人中7人しかいない計算になります。
続いて、学歴についてみていきましょう。
令和2年国勢調査 就業状態等基本集計「最終卒業学校の種類別人口」では、20代男性の大卒は31.1%、30代は45.5%です。
高望みしている女性にとっては「せめて大卒がいい」という感覚かもしれませんが少ないだけでなく、ここに大学名まで指定されてしまうと、さらに狭き門になるのは確実でしょう。
他にも身長、ルックスなどは女性の方が、ストライクゾーンが狭い傾向にあり、100人に1人の割合となるようです。
これらの内容から「高望み」によってストライクゾーンをかなり狭くしていることがわかりました。
・参考文献:令和3年度 人生100年時代における結婚・仕事・収入に関する調査報告書 | 内閣府男女共同参画局
・参考文献:国勢調査 令和2年国勢調査 就業状態等基本集計 (主な内容:労働力状態,就業者の産業・職業,教育など) 2020年10月 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
高望みの定義に関しては上記で解説したとおり、自分のスペック以上の条件を求めることを言います。
婚活では、高望みしたことでうまくいかないことも多くあるのです。
例えば「職業は医者」「年収1,000万円」「東大卒」などを条件にしている女性もいますが、現実的にこれらの条件をクリアする男性は100人に数人いるかどうかでしょう。
高望みしていることに気が付かない女性は、「婚活がうまくいかない」と嘆きやすく、現実と理想のギャップの差も理解していない傾向があるでしょう。
また、現実がどうなっているかにも目を向けなければ、いつまでの条件をクリアできる男性に出会うことができず、自分自身の需要も無くなってしまう可能性があります。
高望みしているつもりはないかもしれませんが、どうしても譲れない条件以外は柔軟に考える必要があるでしょう。
婚活市場で求められる実態や需要のバランスについてみていきましょう。
ここでは、婚活市場で求められる男性の年収についてです。
人気の年収帯は「600万円~800万円」ですが、現在の状況の不安さによって年収「400万円~600万円」を希望する女性も増えてきました。
しかし、婚活サービスの調査では、年収800万円が最も集中する価格であり、その数は年収400万円の男性の4倍以上のお見合い申し込みがあるようです。
令和元年の全世代平均年収は「436万円」となり、さらに20代男性で年収500万円以上はわずか11%、30代では28%となります。
このことから、年収を基準に考えてしまうと婚活市場では出会いのチャンスが逃れやすいということです。
ここでは、高望みしているかどうかが簡単に判断できるチェックリストをご紹介します。
自分で高望みかどうか判断してみてください。
【チェックリスト】
・自分の収入以上の金額を相手に求めている
・若くて美男美女の男女限定の婚活をしている
・身長の高い男性を条件に入れている
・学歴にこだわっている
・結婚後は専業主婦を希望している
・実家暮らしや二世帯住宅は条件外
・結婚後の同居をしない相手を探している
・ストライクゾーンの男性だけを探している
・年下の男性を希望している
・求めている条件が多い
・自分の価値観を過大評価している
・若い時の栄光が忘れられない
これらの内容に当てはまる数が多い分だけ高望みしている傾向が強いです。
特に女性の場合、市場価値を誤解していることがあり、実際よりも自身の価値を高く評価することがあります。
その結果、希望する相手とギャップが生じやすくなってしまい、高望みになりやすい傾向です。
結婚相手に高望みしている人には、どのような特徴があるのでしょうか?
ここでは、結婚相手を高望みしている人の特徴についてみていきましょう。
・相手に求める条件が多い
高望みする人は年齢、容姿、性格などを判断して全てにおいてパーフェクトな相手を見つけようとしています。
・安心したい
高望みしている女性のうち、収入を重視している傾向の人は高望みしている可能性が高くなります。
高い収入を得ることが安心に繋がりやすいと考えているからです。
・自己肯定感が高い
高望みをしている人は、自己肯定感も高い傾向です。
過去にモテていた経験があったり、高学歴や大手企業勤務などを行っていたりして、一定のキャリアを築いていることが肯定感になるようです。
そのため、自己肯定感が高すぎてしまい、結果的に自分よりも劣っている相手が受け入れられません。
・見た目や経済力への過剰な期待
見た目や経済力への過剰な期待をしてしまうと高望みになってしまいます。
経済力があって見た目が良い方が断然良いに決まっています。
しかし、あれこれ条件を付けてしまうことで、過剰な期待をしてしまい、結果的に誰とも縁がなくなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
・SNSや理想の恋愛ドラマの影響
SNSや理想の恋愛ドラマであるような素敵な恋愛を夢見ている方もいるでしょう。
しかし、実際は理想的な恋愛を経て結婚するカップルは少なく、どのような恋愛でも現実的な問題とは切り離して考えることはできないでしょう。
結婚相手を高望みしている女性は、見た目や相手の経済力に対して過剰な期待をしている傾向があります。
特に女性の場合は、相手の外見に対してのチェックが厳しい傾向にあり、「体臭や口臭」はもちろん、
「体型」「顔のつくり」「姿勢」「歯並び」「髪型」「服装・持ち物」
など細かな判断基準を持っているケースが多いようです。
また、交際や結婚を考えられる外見については、自身が苦手だと感じた場合は結婚を考えられないとしているため、一定以上のランクを期待している傾向があると考えられます。
年収の高さや経済力があれば、理想の外見から離れていても結婚を考えられると回答している女性が約28%程度いることもわかっています。
希望の年収に関しては、700万円~900万円が中心となっていることから、高年収を理想としている女性が多いことがわかります。
これらの結果から、やはり見た目と経済力においての期待値が高く、見た目が理想的でないならどんなに良い所があっても結婚できないと答えている女性も一定数存在しています。
さらに、経済力があれば結婚できると回答している女性が約28%程度、理想の年収は700万円~900万円が中心値。
ということで、自身のことは後回しにしても相手に対して過剰な期待が大きい傾向にあるようです。
晩婚化や独身者の増加がある現代では、婚活市場で自己評価と希望条件のバランスが取れないことでミスマッチが生まれている現状もあります。
結婚相談所などでは、細かな項目から希望条件に近い相手を探すことも可能ですが、希望条件の相手を見つけても上手くいかないケースも少なくありません。
その理由のひとつに自己評価と希望条件のバランスが取れないという問題があります。
女性はロマンティックな出会いを期待している方も多く、映画やドラマのような衝撃の出会いに憧れている方もいるでしょう。
しかし、理想はあくまで理想であり、簡単に理想通りの出会いや結婚が出来るわけではありません。
ここで理想ばかりを追い求めていると、いつしかギャップが受け入れられずバランスが取れないままになるでしょう。
また、結婚するには自分自身を知ることも大切です。
相手にばかり厳しい条件を求めてしまいがちですが、自分自身に置き換えて考えなければなりません。
この辺りのバランスを取らなければ、いつまでも婚活が成功することはないでしょう。
SNSやメディアでは、理想の結婚や幸せな出会いを果たしている方のブログなどを見かける機会もあります。
素敵な出会いの内容などを聞くと「自身もそんな出会いがしたい」と影響を受けてしまいますが、現実はそんなに簡単なものではありません。
理想と現実の出会いはギャップがあって当たり前であり、このような戸惑いを抱えるのは婚活中なら誰もが感じる気持ちです。
メディアやSNSが作り出した理想像は、現実とのギャップがあって当たり前です。
幸せの基準は自分自身が感じて決めることなので、理想にこだわりすぎないようにしましょう。
なぜ、高望みが婚活の成功を遠ざけてしまうのでしょうか?
高望みをする女性の婚活成功が遠くなってしまう理由は、人間のメカニズム的なものが関係しています。
女性にとってパートナーを選ぶ条件を簡単に言い表せば「生き残るための特徴」です。
豊かさや安全な生活がある程度保障されているものの、進化的な本能による生存戦略で条件にこだわりがちになる傾向があります。
他にもメディアの影響、社会的な刷り込みなども高望み傾向の引き金になっているのです。
高望みは婚活成功から遠ざかりやすいことから、できるだけ早く改善していくのが望ましいでしょう。
そこで、婚活成功を遠ざけないための改善策は以下のとおりです。
・条件よりも相性や共感性を重視する
・妥協と考えずに本質を見極めること
・選ばれる力を備えること
これらの内容について詳しく解説していきます。
婚活の際に、高望みをしてしまうと出会いの数が激減してしまいます。
高望みと判断されるのは、相手に求める条件が現実から離れていることを示していて、一般的には
「年収1000万円以上」「高学歴」「一流企業勤務」「身長180cm以上」
などが挙げられます。
実際に「年収1000万円以上」という条件だけでみた場合、国税庁の統計では全体の4.9%しかおらず、さらに30代では1~2%になってしまいます。
しかも、年収という条件だけでこれだけ絞られてしまううえに、他の条件まで加えてしまえばほぼ出会えないと判断した方が良いかもしれません。
既に1つの条件だけで、ここまで出会いの確立が下がってしまえば激減するのも当然という結果になります。
限られた出会いを望んでも非常に厳しいことが内容からわかります。
このような場合は相手の条件ばかりを求めるのではなく、できるだけ自分にあった条件の相手を見つけるように考えてみましょう。
本当に幸せな結婚をするには、相手に対しての条件よりも相性や共感性を重視してみてください。
相手の年収が1000万円という条件が満たされているものの、一緒に生活してみたら価値観が違ったり、会話が合わなかったりすればお互いにストレスが溜まってしまいます。
”条件を下げる=妥協している”ではなく、自分にとって最適な相手を探しているという考えに変えるだけで一気に婚活が成功できるでしょう。
実際に自分に合った相手を見つけるために、自身のライフスタイルや価値観を見つめ直し、自分に合う結婚生活を明確にしたことで婚活を成功させた方もいます。
この方は、相手のプロフィールや条件にも厳しくなりすぎず、実際に会うことを重視して婚活を進めたことで1ヶ月後に価値観や結婚観が同じ男性に出会うことができたといいます。
妥協と考えることなく、自身に合う相手と考え方を変えたことで短期間での婚活を成功させることができました。
婚活では、条件をいくつも出してしまうことでなかなか相手に出会えないケースも多くあります。
条件にこだわることなく、実際に男性に会って相性を確認するのも良い方法です。
新しい出会いを期待したい場合は、条件などがない街コンなどに参加するのもおすすめです。
街コンジャパンでは、地域やテーマに沿った街コンが掲載されています。
年齢限定の街コンやお散歩コン、料理コンなど様々な街コンが随時掲載されています。
条件にこだわった婚活に疲れた方は、この機会に街コンにも参加してみましょう。
参考文献:街コン・婚活パーティーは街コンジャパン|全国の出会いイベント検索サイト
今まで婚活で条件にこだわりすぎていた場合、相手に「高望み」と思われている可能性もあります。
自身では高望みしているつもりがなくても、いくつもの条件を提示していたり厳しい条件にしていたりした場合は、高望みと言われても仕方がありません。
もし、本当に自分に合った相手を見つけたいなら、条件にこだわりすぎることなく、価値観や感情が安定する男性を見つけるようにしてみましょう。
婚活においての高望みとは、自分のスペック以上に相手に高い条件を提示していることです。
婚活市場で一番モテる年齢は20代~30代前半とされています。
Written by 早紀