夫の裏切りは、家庭という安全基地を一瞬で崩壊させてしまいます。感情のやり場を失ったサレ妻たちは、時に「復讐」という道を選ぶことに……。今回は、思わず背筋が凍るような衝撃のサレ妻復讐エピソードを4つご紹介。裏切った夫たちの末路とは……?
信じていた夫に「浮気された」「裏切られた」と知った直後の激しい感情の波が過ぎたあと、「このままじゃ済ませない」と復讐の炎を燃やす女性は少なくありません。
実際に復讐を果たしたサレ妻たちは、いったいどのような手段を選んだのでしょうか?
Aさん(38歳)は商社で働くキャリアウーマン。結婚後、夫は「妻の稼ぎがあるから」と独断で会社を辞めて専業主夫になりました。しかし家事はほとんどせず、「生活費」の名目でAさんのクレジットカードを勝手に拝借しては遊んでばかり。
──「最初は愛情から彼を甘やかしてしまったんです。仕事で疲れて帰っても、自分が家事をしていました」
そんなある日、カード明細に見慣れない高額請求が。調べてみると、夫は夜のお店に入り浸り、そこで知り合った女性と不倫関係に。Aさんの心は一気に冷め切りました。
──「どうしてこんな男を大切にしてきたんだろう……と目が覚めた思いでした」
Aさんは冷静に行動を開始。まずは証拠集め、そして秘密裏に新居を探して引っ越しの準備を整えます。
数週間後。不倫相手とのデートから朝帰りした夫が見たものは、家具も妻も消えた空っぽの部屋でした。
テーブルに残されていたのは「今月末でこのマンションは解約します。クレジットカードも、なぜか見当たらなくなったので止めました」と書かれたメモと、Aさんが依頼した弁護士の名刺だけ。
──「彼は必死で復縁を求めてきました。もちろん鼻で笑ってお断りした上で慰謝料を請求しましたよ。家も仕事もなくてどうするんでしょうね。知ったことじゃないですけど」
Bさん(42歳)の夫は、社交的で周囲からの評判も良い営業マン。しかし、彼には複数の女性関係があったといいます。
──「たまたま夫のスマホ画面に女性からのラインの通知が表示されたのがきっかけでした。気になって調べてみると、複数の女性と親密なやりとりをしていることがわかったんです。ショックでしたが、すぐには何も言わず証拠を集めることにしました」
迷わず探偵に依頼したBさんは、間もなく決定的な証拠を入手。そして夫の誕生日に実家の両親や友人を招いたホームパーティーを企画します。
──「みんなが集まって和やかな雰囲気になったところで、『今日はサプライズがあります!』と言って、用意していたプロジェクターのスイッチを入れたんです」
スクリーンに映し出されたのは、夫と複数の女性との不倫現場の写真や証拠のLINE。会場は凍りつき、夫は真っ青に。そんな夫に、Bさんは笑顔で離婚届を手渡したそう。
──「見たことない顔をしてましたね。外面だけは良かった夫の本性を、大切な人たちに一度に知ってもらえました」
離婚後、夫は実家からも勘当され、友人関係も崩壊。今は一人暮らしで孤独な日々を送っているとか。
Cさん(35歳)の夫は中堅企業の管理職。夫が部下の女性と不倫関係になっていることを、同僚の奥さんから知らされました。
──「証拠写真を見せてもらったときは頭が真っ白になりました。でも時間がたつとともに『この2人には社会的な制裁が必要だ』と冷静に考えられるようになったんです」
証拠を精査する中で、夫と不倫相手が出張を利用して旅行デートをしていた事実も判明。そこでCさんは、夫の会社のコンプライアンス窓口に匿名で証拠資料を送付することに。
結果として、会社側からの表立った処分こそなかったものの、どこからか社内で噂が広まり、不倫相手の女性は居づらくなって退職しました。夫も築き上げた信用を失い、昇進の機会を逃したといいます。
──「わたしは離婚して新しい生活を始めました。養育費の支払いがある夫は勢いで辞めることもできず、職場で居場所がない日々を送っているようです」
Dさん(39歳)は、エリート商社マンの夫との間に子どもを授かり専業主婦になりました。出産後、育児に無関心な夫から「もう女として見られない」と言われ、間もなく不倫が発覚します。
──「夫は外面がよく、周囲からの評判も高かったんです。でも家では、生活費を細かく管理され、美容院に行くお金もなく、私はどんどん自信を失っていました。今にして思えば、典型的なモラハラと経済DVですね」
心身ともにボロボロで離婚を決意したDさん。しかし、このままではいけないと一念発起。離婚成立後は実家の協力を得て資格の勉強を始め、同時に健康的な食生活と運動も習慣化したそう。
──「最初は自分を取り戻すためだったんです。でも気づいたら、キャリアも外見も、独身時代以上に充実していました」
離婚から5年後、資格を生かして大手企業に就職したDさんは、元夫の会社の大口取引先担当者として元夫と再会します。
──「会議室に入ってきた元夫は、わたしを見た瞬間に絶句していました。彼のプライドはボロボロでしょうね。かつて誰よりも見下して虐げた相手に、今では頭を下げ続けるしかないのですから」
夫の浮気や不倫が発覚したとき、「わたしに魅力がないから」と自分を追い詰めてしまうサレ妻は少なくありません。
しかし、復讐を経たサレ妻は、その多くが「自分を裏切った相手に振り回される必要はない」という事実に気づきます。
復讐は「終わり」ではなく「新たな人生の始まり」。苦しい経験を乗り越えて、より強く、より自分らしく生きる道を見つける。それこそがシタ夫への「最高の復讐」なのかもしれません。
Written by やまだうめ