40代なら肌や髪のお手入れだけでなく、体のケアも必要です。中でも、乳がんは女性の罹患率が高いがんで40代からリスクが高まると言われています。
そこでここでは、乳がんのリスクと知っておきたい乳がんの初期症状について解説します。
女性乳がん罹患者のうち、20代女性の罹患率は10%台ですが、30~34歳は25%、35~39歳は35.8%、さらに40代になると罹患率は45%を超えます。
参考文献:太陽生命「乳がんの症状と特徴を知って早期発見につなげよう」
女性のがんの中でもとくに罹患率が高いのが、乳がんです。
乳がんはどの年代の人にもリスクはありますが、30代から少しずつ上がり、40代後半から50代にかけてが最も高まると言われています。
乳がんは、エストロゲンという女性ホルモンの影響を受けやすいがんです。
現代では食生活などの変化により、初潮が早くて閉経が遅いという人が多くなりました。また、出産しない選択をする人も増えました。
このようなことから生理がくる期間が長くなったことで女性ホルモンの影響を受ける期間も長くなり、一昔前に比べて乳がんのリスクが高くなったのです。
乳がんになるのは、閉経前の女性だけでなく、実は閉会後の女性にも十分に可能性があります。
乳がんになる原因はさまざまですが、特に以下の項目に当てはまる人はリスクが高いと言われています。
・家族や親族にがん(乳がんなど)になった人がいる人
・出産、授乳の経験がない人
・身長が高い人(おおむね170cm以上)
・寝不足や不規則な勤務などで生活習慣が乱れている人
・偏食や栄養バランスが良くない食事など食生活が乱れている人
・普段からお酒を飲む量が多い人
・喫煙する人
・初潮が早くきた人
・閉経が遅い人
これに当てはまるからといって必ずしも乳がんになるということではありませんが、一般的にリスクが高いと言われているので、普段から注意しておくことが大切です。
乳がんは、血縁者に乳がんになった人がいるなど遺伝的なことが影響しているのは、実は10%ほどだそうです。
あとは、普段の食事や生活習慣が影響するので、気をつければある程度は防ぐことができます。
まず気をつけたいのは食生活です。肉類、加工肉、乳製品など肉中心の欧米型の食事はリスクを高めるという研究結果があります。また、アルコールの摂りすぎもよくありません。
肉中心のメニューは避け、野菜やスープなどでバランスを心がけましょう。
乳がんは、はじめは症状がわからないことが多いので、40代では特に普段から注意深く体調や乳房の変化を見ておくことが大切です。
最もわかりやすいのが、乳房に硬いしこりが触れることです。乳がんを発見する人の多くが、乳房のしこりで気づきます。
しこりは大半が上部の外側にでき、痛みはほとんどありません。乳腺症や良性のものであればしこりは動きますが、乳がんの場合は根が張っているようにあるため動かないのが特徴です。
乳がんが進行すると、乳房の形や見た目にも変化が現れるようになります。
鏡で映したときに、左右の形が非対称になっていることがあります。もともと乳房が非対称の人もいますが、以前と比べて左右の形に大きな違いを感じたときは病気のサインかもしれません。
また、片方の乳房の皮膚がうっすら赤く変色したり、乳房全体に熱を持ったような感覚を覚えたりする場合も。
そのほか、乳房にえくぼのようなへこみが現れるとか、乳頭が陥没することもあります。
乳がんの症状として、乳首から少量の分泌物が出ることがあります。透明で粘り気のあるものだったり、血液が混じっているものだったりすれば、乳がんが疑われるでしょう。
また、乳輪が赤くただれたり、湿疹が出たりするのも症状の一つです。ただの肌荒れだと放置せず、病院で診てもらったほうがいいかもしれません。
乳がんのリスクは、年齢とともに徐々に上がり、40代後半や50代になると特に高まります。
乳がんの初期には痛みを感じることは少なく、乳房に違和感があったとしてもマイナートラブルだと見逃されてしまい、発見が遅れることがよくあります。
乳がんを早期発見するためには、普段から自分のバストの状態をよく知っておくことです。そして違和感があれば、すぐに受診することも大切。忙しいからとか時間がないからと放っておくことのないようにしてくださいね。
40代になったら定期検診をこまめに受けるようにして、いつも自分の健康状態を気にかけておくことが大切です。
Written by さあや