数年前に「おじさん/おばさんLINE」という言葉がSNSで登場し、瞬く間に話題となりました。当時はワイドショーでも取り上げられるほどで、「隠し切れない、文章で滲み出てしまう中年っぽさ」にギクッとした世代も多いと聞きます。
しかし、未だにおばさんLINEを理解していない人も少なくないご様子。
なぜ、文章のやり取りをしているだけでおばさんっぽいと思われてしまうのでしょうか?
理由が分からない人は”おばLINE”の特徴を知り、年齢を感じさせないコツを掴みましょう。
おじさんLINEもおばさんLINEも特徴が共通するため、言い換えると「中高年にありがちなLINE」ということ。
だいたい40代後半くらいからおじ/おばLINEが増える傾向にあり、上に行けば行くほど悪い意味で年上らしさが出やすい文章を作ってしまいます。
以下に当てはまる数が多いほど、おばさん感が増すので注意しましょう。
特徴をコンプリートしている場合は、すでに色々な人から「おばさんっぽいな」と思われているかもしれません……!
おじ/おばLINEに最も多い特徴がこれ、「絵文字の多用」! 人によっては多用よりも“乱用”という言葉がふさわしいくらい、ゴテゴテと装飾しがちです。
携帯が普及し、メール機能を活発に利用していた世代はデコメ(デコメールの略)や絵文字をたくさん使うのが普通だった昔の感覚が抜けていないのでしょう。
今の若者はあまり絵文字を使いません。
仲の良い友達同士だと句読点さえつけず、シンプルなやり取りを好みますので、ゴテゴテのLINEは“時代遅れでおばさんぽい”と思ってしまうのです。
昭和の漫画や雑誌に多かった、語尾をカタカナに変換するパターン。
令和の今でも使われていないわけではありませんが、おばさんLINEを送る人は「ネ」「ヨ」を絵文字同様に乱発。
そんなに使わなくて良くない?」というしつこさと、文章にやたらと時間をかけるあたりが何とも言えぬ古臭さを醸し出しています。
かつての流行をそのまま現代に持ち込んでしまう。感覚をアップデートしきれていない部分が“おばさんっぽさ”を感じさせる原因なのでしょう。
なぜか中高年のLINEは、文章がとっても長い! トーク画面の長押しでは全部を読み切れないくらいのロングさで、思いの丈を全力でぶつけている感じが強めです。
メール=手紙の意識があり、チャットのようなカジュアルさに慣れていないからこそ、一度に送るトークがつい長くなってしまうんだとか。
現代っ子からするとLINEは気軽に使えるツールですから、読むのに一苦労な長文を嫌います。
効率重視な世代は「長文を送るくらいの話なら電話してきて」「もっと簡潔にトークを送ってきてくれない?」と思うくらいですからね。
一回の文章が長く、内容が濃いとチャットツールに慣れていないことを見抜かれ、“おばさんっぽさ”が出てしまうので要注意ですよ。
こちらも絵文字の装飾と似た感覚で、中高年がやりがちな行為。
おばさん達はトーク+絵文字+スタンプと華やかにしたがりますが、先ほどから説明しているように、若者はカジュアルさ重視。
「OK」と書いてあるスタンプなら、それ一個で意思表示は完了なのです。
けれども、シンプルさに慣れていない世代は、スタンプ一つで話を終わらせるのに不安を覚えるもの。
「これだけでは失礼なんじゃないか」とか「相手に冷たい印象を抱かれたら……」と心配になって、装飾をする人も多いのだと言います。
考え方や生き抜いた時代の違いが、お互いのズレを生み出す理由の一つといっても過言ではないのかも。
思いやりあってのスタンプ一押しならまだしも、何個も送るのは控えた方がいいですね。
電子機器に慣れていないのか? それとも元から文章を書くのが苦手なのか? 理由は謎ですが、文章がめちゃくちゃなおばさんLINEを送る中高年の多いこと……!
彼女たちは何が言いたいのかわからないメッセージや、「て・に・お・は」が間違っているor抜けている怪文書を作り上げて、受け取る側を混乱させます。
単純にスマホやPC操作が慣れていないケースもあれば、言いたいことが多すぎてメッセージをまとめきれず、結果的に「???」な文章ができてしまうのです。
あとはやりとりのスピーディーさを意識しすぎて、頭が追い付かないままトークを送ってしまう人もいますね。
LINEに不慣れで慌てている様子が隠しきれていないのが、”おばさんっぽい”と思われる原因です。まずは一旦落ち着きましょう!
ハッキリ言って、おばさんLINEって別に悪いことではありません。
内容が害悪でない限りこれといった問題は起きませんが、理解不能なメッセージは相手を混乱させますし、そもそも「おばさん」と言われたくないですよね(笑)
まず前提として、LINEはカジュアルなやり取りを目的としたものです。シンプルなくらいがちょうどいいので、気合を入れすぎずに利用しましょう。
文章も長々と書く必要はありませんし、絵文字もスタンプも多用するのを控えてみて。
本当に重要な話は電話で済ませれば良いのですから、LINEに対して「これは手紙だ!」という重すぎる考えを変えると、肩の力が抜けると思います。
思いの丈をぶつけすぎると、何が言いたいか分からない怪文書が出来上がりやすいので×!
おばさんLINEは意識の変化でずいぶんと改善されるもの。
時代についていきたい、おばさんLINE呼ばわりをされたくないのなら、感覚を少しだけアップデートしてくださいね。
悲しいかな、LINEの文章で年齢が出てしまうもの。今はもうメールの時代ではありませんので、ガラケーの時と同じような考えのままでいると古臭さが拭えません。
“おばさんLINE”と言われたくないなら、まずは対策すべき。
柔軟な考えを持ち、時の流れに身を任せるのも中身を若々しく保つ秘訣ではないでしょうか。
Written by たかなし亜妖