デート、ランチ、会社の飲み会……など、人様と食事をする機会はたくさんありますよね。
実は食事をするときのちょっとした動作で、「品がある」か「品がない」かが結構わかります。
ここでは、食事の仕方から見える、「品がある人と品がない人」の差についてご紹介します。
品がある人は、食事のマナーを知っている人が多いです。
和食を食べるときは、お吸い物など味の薄いものから食べるのがマナーとされております。
和食は出汁の味が決め手なので、手間を掛けて取られた出汁の味を味わうことが作ってくれた人への礼儀にもなります。
品がない人は、食欲に任せて、味の濃いものから手を付けます。
しかしこれでは、他の薄い味の料理を食べたときに味がせず、せっかくの料理の味を楽しむことができません。
品がある人は、はじめから自分が食べ切れる量を頼みます。
食べ物を残すことはもったいないし、作ってくれた人に対しても失礼なことだと知っているからです。
もしどうしても食べきれなかったときは、席を立つときやお会計のときに「食べきれなくてすみません。美味しかったです」と一言伝えます。
品がない人は、食べたいものをとにかくたくさん頼みます。
好きなものだけつまみ、一皿につき一口しか手をつけないようなこともあります。
結局食べることができずに残し、食材を無駄にしてしまうのです。
これではもったいないし、食べっぱなしにするのは行儀が悪いですよね。
品がある人の食べ方は、静かです。
箸、ナイフ、フォークなどを使う時、器にカンカン当てて音を鳴らすのではなく、ほとんど音を出しません。
どうして音を立てずに食べられるかというと、正しい使い方ができているから。正しい使い方ができていると、無駄な力がかからないので、音がほとんどしないのです。
品がない人は、箸などの道具と器が当たる音が大きく、カチカチとかカンカンなどと耳障りです。
このように音がするのは、正しい持ち方ができていないことに加え、食べ方が雑だということです。
品がある人は、食事の仕方がきれい。
食べ物を口に入れたときには口を閉じて噛み、表情も美味しそうに、料理を味わいながら食べます。
一方品がない人は、食べるときに口を開けて音を立てて食べたり、ペチャクチャおしゃべりをしたり、一緒に食事をしている人を不快にさせます。
食事を味わうようにして食べるのではなく、とにかく口に詰め込むというような感じ。
ですから、食事中にスマホをいじることも当たり前です。
汁などがこぼれそうな料理を食べる時、手を受け皿の代わりにして添える人がいますよね。
一見、上品そうに見えますが、実はこれはマナー違反。
手をお皿のようにして食事をすると、もし料理がこぼれたときに手が汚れるし、そもそも、手をお皿にするなんて行儀が悪いことです。
品がない人は、手皿がよくないことだと知らないので、食事の席で普通にやってしまいます。
しかし品がある人は、手皿がマナー違反だと知っているので、こぼれないようにうまく口に食材を運ぶか、お皿を口元に添えるようにして食べます。
品がある人は、食事をするときの姿勢がきれいです。背筋を伸ばして食事をすると、所作まで美しく見えます。
良い姿勢で食べることは、食道を圧迫しないため消化が良くなることもメリットです。
品がない人は、食事をするときに猫背だったり、足を組んだり、姿勢がよくありません。
食事をするとき、女性の長い髪の毛が料理に入るのを見ると、なんだか不潔に見えてしまいますよね。
品がある人は、顔周りの髪の毛をスッキリまとめて食事をします。
髪の毛をゴムで縛ったり、顔周りの髪の毛をハーフアップにしてクリップで留めたり、食べるときの邪魔にならないようにします。
品がない人は、髪の毛が料理に入ってしまうようなヘアスタイルでも気にしません。
髪の毛を手で押さえながら気を使って食事をする人もいますが、実は、食事中に髪の毛をベタベタ触ることはマナー違反です。
お皿を持ち上げて食べるのは、基本的にはマナー違反です。
持ち上げていいのは和食だけで、それも、手のひらに乗る程度の小さなお皿のみ。
ほかは、置いたままにすることがマナーです。品がある人は、お皿を持ち上げて食べることはしません。
小皿でも大皿でもなんでも持ち上げて食べると、品がない人に見えてしまいます。
食事のマナーは、その人の内面を映す鏡です。
食事の仕方が汚いと、いくら見た目に品がある人でも、品がない人だという印象にガラリと変わってしまいます。
品がない人の食べ方に共通するのは、わがままで、礼儀に欠けているということ。
品がある人になりたいなら、基本的な食事マナーを知ることはもちろん、作ってくれた人への感謝の気持ちも忘れないようにしてくださいね。
Written by さあや