「あぁ、家に帰りたくないな」そのように思う人が増えています。帰りたくない本人も家で待つ側も辛いものです。この記事では「家に帰りたくないパートナーの心理的作用10選と家に帰りたくする7つの方法」について解説します。ぜひ読んでみてください。
家に帰らなきゃならないと分かっていながらも話し込んでしまう中学生や高校生、介護施設などのデイサービスから帰ろうとしない高齢者など、家に帰りたくない感情を持つ人は多いと言われています。
車の中で夜を明かす人、飲み歩く会社員、新婚20代なのに嫁に会いたくない夫、妊娠中や産後の妻を持つ既婚男性にもいるのです。本来くつろげるはずの家なのに家に帰りたくなくなってしまうのはなぜなのでしょう。
家に帰りたくない時がまったく無いという人は少ないと言われ、30代後半から40代の働き盛りの男性では10人に3人が「家に帰りたくない」というデータもあります。自分の彼氏や旦那が家に帰りたくないと思ってしまうのはなぜでしょうか。
ここからは、家に帰りたくないパートナーの心理的作用10選を紹介します。一つずつチェックしていきましょう。
家と仕事の往復生活になっている場合も、家に帰りたくないと感じやすくなります。1人になりたいと思っても、パートナーや家族が常に家にいると思ったように自分の時間が持てないからです。
さらに、用事ばかり言いつけられたり、文句や不満に時間を取られてイライラしたりするくらいなら、家に帰るよりも一人でいたいと思うのが自然です。お金がなかったり行き場がなかったりに関係なく、帰りたくないのは当然でしょう。
同棲や結婚していても、子育て中や共働きでも、パートナーとの間に問題を抱えている場合、家に帰りたくないと思ってしまうことがあります。
関係がギクシャクしていると、会社や外では忘れていた問題が家で妻の顔を見た途端現実化して逃げられなくなります。それが理由で子供や妻が寝静まるまで暇つぶしして帰る人もいます。
結婚前は仲が良かったのに結婚後嫁が嫌いになり、言い訳として単身赴任を希望するケースもあるのです。
パートナーとの関係のみならず、子供や家族との間で自分がのけ者にされていると感じたり、仕事で外にいる時間が元々多かったりすると、家には自分の居場所がない、行き場がないと感じる場合があります。
家は本来社会生活での疲れを癒すリラックスの場所ですが、家に落ち着ける居場所がないと帰りたくないのは当然かもしれません。保育園などに通う3歳や4歳くらいの子どもも、同じように感じる場合があるので、注意が必要です。
パートナーとの関係がギクシャクしていることにも関連しますが、家事などの分担がうまく行っておらず、どちらか一方ばかりに負担がかかっている場合も家に帰りたくなくなります。
仕事で疲れて帰ると汚い部屋やたまった洗い物が目に飛び込んでくるなど、兼業主婦などの方に多く見られる悩みです。働き方改革やコロナの影響でリモート仕事になった場合も、家の用事が負担で一旦外に出ると帰りたくない気持ちになることもあります。
家でパートナーから文句や不満の言葉を浴びせられていると家に帰りたくないと思ってしまいます。
専業主婦の場合、家事育児で自分だけが大変だと感じたり、赤ちゃんやイヤイヤ期の2歳児、幼児など会話が成立しない相手との生活で不満が多くなったりします。ワーママと呼ばれる兼業主婦も、家事分担などで揉めるケースがあるでしょう。
妻だけでなく夫も懸命に働いています。文句や不満の言い過ぎには注意が必要です。
パートナーとの付き合いが長くなると会話が減るのは珍しくありませんが、家での会話がないことも帰りたくないと思う原因となります。
重要な話題だけでなく、ちょっとした会話や挨拶に無反応だったり無視されたりするとなんとなく寂しいと感じるからです。
相手のそんな態度から、自分は興味を持たれず尊敬されない存在だと思ってしまうと、どんどん家庭と疎遠になっていきます。
ママ友と会話したり、外で家庭を持つ知人と話したりすると、他の家庭の話を耳にすることがあります。つい「○○さんのご主人は英語が堪能」とか「うちはお金ないから行く場所無いけど○○家は旅行に行く」などと報告していないでしょうか。
黙って聞いているとしても、他の家庭と比較されるのは面白くないものですし、何度も比較されると耐えられなくて家に帰りたくなくなります。離婚したいとさえ考えてしまうかもしれません。
しっかりものの女性に多いのですが、家事や育児を完璧にこなしたり、完全同居で介護までしたりすると、主導権を握り強い態度に出る人がいます。相手に対して命令するケースもあり、そうなると家に帰るのが恐怖になるでしょう。
主導権を握り命令するだけでなく、自分と同レベルの頑張りを要求するところまで行くと、負担はさらに大きくなり、家に帰りたくなくなるでしょう。
いわゆる仕事人間タイプの人も家に帰りたくないと感じる場合があります。仕事が生きがいになっていると、頭の中がずっと仕事モードになりがちです。しかもその状態が楽しいと感じる度合いが強いと、家にいても退屈だと思ってしまいます。
夢中になれるものが仕事なので、家にいる時間には何して過ごせば良いのか分からず、帰りたくないのかもしれません。「仕事ばかりしている」と言われたときに初めて気づく可能性もあります。
家がそれなりにくつろげる環境であっても、仕事から帰った時にお帰りの挨拶もなく、労わりの言葉もないとなると、家に帰りたくなくなります。パートナーに対して「お疲れ様」の一言もなければ、感謝されていないと感じ、家族が嫌いになってしまうかもしれません。
本当にリラックスできるのは夫である自分、父親である自分の「心」が満たされた時です。家に居ても心が充たされないと家に帰りたくない気持ちにつながりやすくなります。
パートナーが家に帰りたくない状態になっているとしたら、放置しておいてはいけません。家に帰りたくない気持ちが悪化することになれば、何も告げずに賃貸アパートで一人暮らしを始めたり、最悪の場合離婚に発展したりする可能性もゼロではないからです。
ここからは、家に帰りたくないパートナーの気持ちを変える方法7つを紹介します。
家に帰りたくない理由として、まれに騒音問題など物理的理由の場合もありますが、そのほとんどは家庭環境にあります。一緒に生活しているパートナーとして、帰りたくなる家かどうか、日頃の関係について考えてみましょう。
帰って来た時に温かく出迎えているか、会話や態度などを「自分がパートナーだったらどう思うか」と立場を入れ替えて想像してみても良いかもしれません。
パートナーが家に帰りたくなる環境づくりとして、出迎える側のあなたが楽しく暮らすという考え方もあります。楽しめることややりがいを感じられる趣味などを見つけて、没頭してみると良いでしょう。
そうすれば、相手に小言や文句を言うよりも楽しい話題につながり、自分の機嫌が良くなってパートナーに対して優しくなれるかもしれません。まずは自分が前向きに家での生活を楽しむことで帰って来やすい家に変えることも大切です。
家に帰りたくないと感じるのは、ストレスが溜まっていることが原因の可能性もあります。ストレスを抱えて疲れてしまうと、家族の顔を見るのがうっとうしい、子持ちだけど子供と一緒に遊ぶのがめんどくさいなどと感じやすいのです。
自分の好きなことを思いきりやってみたり、時に休んでリラックスできる場所に出かけたりしても良いでしょう。ストレスを発散すれば気持ちも前向きになり、家に帰りたくなるかもしれません。
職場が遠いと毎日の通勤時間がかかり過ぎ、それがストレスや疲れにつながって家に帰りたくないと思うケースがあります。会社と家の往復だけで心も身体も疲れていては、会社に行きたくない原因にもなりがちです。
仕事を変える必要性までは感じられないなら、思い切って職場の近くに引っ越してみるのも一つの方法です。通勤時間が短縮されれば睡眠時間なども増やせるので精神的にも安定し家での時間が楽しく思えてくるでしょう。
パートナーとの生活が長くなると、お互いに家に帰るのが当たり前、仕事するのが当たり前、家のことをしてくれて当たり前となってしまいます。日頃の何でもないようなことでも「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えてみましょう。
最初は照れ臭く違和感を覚えるかもしれませんが、感謝させて嬉しくない人はいないでしょう。コツコツ積み重ねる方法ではありますが時間をかけて関係を改善し、家に帰りたくなる家庭を目指しましょう。
まるでクセのように、パートナーの顔を見ると文句が飛び出してしまう人がいます。だらしないとか、頼りないとかまるで母親のように小言や愚痴ばかり言われては、「うるさい」と耳をふさぎたくなってしまうでしょう。
グッと抑えて文句を控え、言いそうになったら、お天気の話やその日のニュースネタにすり替えるなどしてみてください。文句を言われない生活はとても穏やかで、帰りたくなる家づくりに欠かせません。
パートナーとの関係を良くしたいと考えているなら、日頃から気になっていることをそのままにしておかないことをおすすめします。家に帰りたくないのにも理由が必ずあるはずなので、思い切ってなぜ帰りたくないのかを聞いてみてください。
その時は相手の話から心の内を知ろうとする姿勢と、何を言われても感情的にならずに落ち着いて話を聞くことが大切です。できればその流れで、二人の関係が改善されるように話し合いましょう。
この記事では家に帰りたくないパートナーの心理的作用10と家に帰りたくする方法7つを紹介しました。
家に帰りたくない理由は人により違いますが、パートナーとの関係を見直したり、話し合って自分が歩み寄ったりすることで帰りたい家に変えていくことは可能です。
同棲、結婚、子どもや両親と同居など暮らし方はさまざまですが、相手の気持ちに寄り添うことも大切です。「帰ってきてくれて嬉しい」と笑顔で出迎えてみませんか。
Written by センチネル