突然ですが心理テスト問題です。
【問い①】
意中の同僚、あるいは上司がいたとして、次の2つのうち、より強く彼の心をつかむセリフはどちらでしょう?
A.「○○さん、おつかれさまでした。明日も仕事、頑張ってくださいね」
B.「○○さん、おつかれさまでした。明日も仕事、頑張りましょうね」
【問い②】
あなたが上司で部下に残業を頼みたい時、次の3つのうち、どのように頼めばいいと思いますか?
A.「残業してくれないかな?」
B.「残業してくれないかな? 10分だけでいいから」
C.「残業してくれないかな? なるべく早く終わらせるから」
同じようなセリフでも、言葉の使い方次第で相手の心を惹きつけたり、要求を通しやすくなることがあります。今回は彼の“心に響く言葉”と“おねだり”のテクニックをご紹介しましょう!
一般に、うつ病の人に対して「がんばれ!」などとむやみに励ましの言葉を掛けてはいけないといわれますよね。励ましが時にプレッシャーになるということは、病気でない人にもあてはまります。
「がんばって」には、「あなたはがんばらないとダメ」というイメージを無意識に受けてしまう場合があります。またどうしても「外から声をかけられている」というイメージになり、がんばってと言われれば言われるほど話している人を遠くに感じてしまいます。
なので、【問い①】の正解は「頑張りましょうね」です。一緒に〜しましょう、という言葉が二人の一体感を感じさせます。
ただし、これは同じ会社や、学生さんなら同じクラブなどの「内部の人」にしか使いにくいですよね。恋人や意中の彼が自分とは違う所に所属していて大変そうな状況にある時は、どんな言葉を伝えればいいと思われますか?
恋人や意中の彼が大変そうな状況にある時、「一緒にがんばろう」以上に相手の心に響く言葉があります。それは……「がんばりすぎないでね」。
「なあんだ、そんなことか」と思われるかもしれませんが、この言葉を言うだけで、「あなたはいつもがんばっている」と相手の自尊心を満たすことができるのです。
そして同時に、「がんばらなくても、あなたには価値があるんだよ」という思いも伝わります。彼は、リラックスして仕事にのぞむことができると同時に、優しい言葉で癒してくれた彼女に愛情を抱くでしょう。
次は、おねだりテクニックです。アメリカで以下のような実験が行われたそうです。実験者が一般家庭を訪問してAとBの2種類のパターンで寄付を頼む。
Aはただ単に「寄付をお願いします」と言い、Bは「1セントでいいので寄付をお願いします」と頼むと……圧倒的にBの方が寄付金を集めることが出来ました。
人間は見えないものに対して不安を感じるものです。寄付を、といわれただけだと、「一体いくら払えばいいんだろう……」と悩みます。その点、「1セントでもいい」と言われたら、余計な不安がなくOKしやすくなるわけです。
ということで、【問い②】の答えはBになります。「なるべく早く」だけでは、相手は「いくら早くっていっても1時間くらいかかるんじゃないかな……」と不安に思って逃げ腰になります。
10分と告げることで安心させれば、気が楽になりOKしやすくなります。そして実際残業をはじめると、10分で帰るということはあまりないのではないでしょうか。
これをデートに適応させると、「食事だけでもしない?」「時間あったらお茶だけでもどう?」などと使えます。漠然と「○日は空いてる?」「研修のあと時間ある?」より、返事がしやすいですよね。そして実際会ってしまえば、お茶だけでは帰らない可能性も広がります。
相手に何かを承諾させたいときは、「小さなものでもいいから」と頼むのがコツです。
いかがでしょうか。
「テクニックを使う」というと何だかズルい気がするかもしれないですが、今回お話したテクニックは、相手を安心させたり、いらない警戒心を解いたりするものですからそんなことはありません。身につけて置けば愛をグッと引き寄せられますので是非試してみてくださいね〜!
参考資料:「こっそり使える恋愛心理術」 ゆうきゆう 大和書房
Written by mami