不倫ブームに乗っかるな! 既婚者を好きになる前に確認したいこと

先日、人気漫画家のいくえみ綾さんの連載作品、「あなたのことはそれほど」がドラマ化することが決定したそうです。この漫画では、お互いに配偶者がいるアラサー男女のW不倫が描かれていますが、メディアではまだまだ「不倫」がウケていて、ブームになっているようですね。

筆者の周りでも、20代後半女性が既婚男性から誘われたなど、禁断の恋に発展しそうな恋バナがチラホラ……。許されない愛ということで、逆に燃える! という人もいるかもしれませんが、不倫はドラマや漫画で描かれるような美しいものではありません。現実世界では、苦しく報われない場面が多いはずです。

不倫をブーム化するのもいかがなものかと思いますが……既婚者を「いいな」と思ってしまった時に、確認してほしいことがあります。

遊ばれてない……?

既婚者が妻以外の女性と恋愛をするとき、本気で愛することは、ほとんどありません。悲しいかな、セックスレスになっていたり、妻を女として見られなくなったりして、家庭以外に愛を求めてしまいます。

しかし、「夫」「父親」という肩書を持った男性が、妻や子どもを捨てることは稀だといえます。特に、子どもがいる場合、息子や娘よりも不倫相手を優先させるというケースは、あまりないでしょうし、そうして自分を選んでもらっても微妙な気持ちになるはずです。

「この人って、子どものこと何とも思ってないのかな? もし、私と結婚して子供が産まれたとしても、こういう感覚なのかな?」と、逆に不安を抱くんじゃないでしょうか。結局のところ、残念ながら、既婚者のお誘いは9割が遊びだということです。遊びと知らずに本気でのめり込めば、苦しい日々が待っているでしょう。

不倫……成就しない恋!?

不倫の恋を成就させるということは、既婚男性が離婚して、不倫相手と結婚する状態になりますが、それが実現する確率は高くありません。実現はしても、別れた妻へ多額の慰謝料を支払うことになったり、男性の職場に不倫がバレて転職を余儀なくされたりする可能性があります。何の痛みもなく好きな男性と結ばれるということは、まずないのです。

また、不倫の恋にもっとも多いパターンは、「男性から結婚の約束はされているものの、離婚が成立せずに、待ちの状態が何年も続く」です。宙ぶらりんの関係が何年も続く間に、女性は年齢だけを重ねて、気づけばアラフォー! 不倫をやめて婚活をしようにも、年齢的にかなり不利な状況に追い込まれてしまうのです。

彼は真剣に想ってくれているから大丈夫だとか、結婚してくれると言ったなどという不確かなものを頼りに、不倫を続けるのは非常にキケンです。結婚して子どもを産みたいと考えるなら、不倫には手を出さないほうが良いでしょう。

不倫する男性は浮気性

「男はみんな浮気するものだ」と言う人がいますが、気持ちの上で浮気をする男性は多いくても、肉体関係を持って交際までするほどの浮気をする男性は限られると思います。浮気性といわれるタイプは、痛い目に遭っても危険な恋を繰り返すでしょう。

生まれながらにして、本能に「多くの女性を愛する」ということがインプットされているようなものです。そのため、不倫をする男性は大抵、2度3度と繰り返します。不倫による離婚をして、再婚をするものの、また不倫で離婚する……という人が少なくないのです。

また、不倫による離婚がなくても、妻の目を欺きながら不倫を繰り返す男性も多いでしょう。既婚男性を好きになって、たとえ結婚できたとしても、妻という座を手に入れた時点から「彼が別の誰かと不倫するんじゃないか?」という不安が付きまとうようになるはずです。

おわりに

ワンナイトラブのお相手が既婚男性だったとか、本命彼氏がいるけど既婚男性をセフレに持つなどという例は、それほど痛みが少なく済むでしょうし、自分が納得した上での不倫を否定するつもりはありません。周囲に迷惑をかけない程度に楽しめば良いと思います。

しかし、本当に手に入るかどうかもわからない男性を追いかけて、純粋な愛を真摯に捧げるのは、自分を傷つけるだけかもしれません。冷静な視点で、慎重になったほうが良いでしょう。

Written by 沙木貴咲

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