男性が挙げる好みの女性のタイプは色々あると思いますが、集約すると「かわいくて優しい」になるんじゃないでしょうか? でも最近は、「自立している女性が好き」という意見も多く聞かれるようになりました。小栗旬さん、斎藤工さんといった芸能人男性も、しっかりした価値観を持って自主性のある女性を好むようです。
ただ、一方で、自立している女性はモテないという話もよく聞きます。何でも一人でできて、仕事もバリバリしていそうなタイプは、「彼氏やダンナなんて要らないんじゃないか?」と思われてしまう、と。
じゃあ、男性が好感を抱く自立した女性とは、いったいどんな人を指すんでしょうか?
とてもざっくりした言い方をすると、男性は女性を守る立場であり、結婚において夫は外で働いてお金を稼ぎ、妻は家を守ることを役目とします。今どきは男女平等とか、共働きといった状況も当たり前ですから、オトコとオンナの関係性は少しずつ変化していますが、根本的にお互いが異性に求めるものはそれほど大きく変わってはいないでしょう。男性は本能的に、「守りたい」と思う女性を愛するケースが多いといえます。また、だからこそ、直感で「かわいい!」と思えるタイプを彼女にしたいと思うのです。
けれど、女性側が甘えを通り越して堂々と寄りかかってくると、男性だって疑問を覚えます。何か問題を抱えた時に、相談をしたり意見を聞いてきたりするのは良いとしても、「私ひとりじゃ解決できないから、アナタが代わりに解決して」と言われれば、やっぱり首を傾げてしまうはずです。
また、デートで食事代を奢るのはアリだけど、彼女の生活費や買うものすべてにお金を払うのはナシと感じます。
自立した女性を好む男性が主張したいのは、「かわいく甘えるのは良し。依存は勘弁して」ということなのです。
そのため、男性から敬遠される自立した女性とは、「依存はないけれど、かわいく甘えることもない」というタイプ。何だかんだ言って、男性は女性にかわいらしさを求めているのでしょう。
アラサーを迎えれば、女性でも高収入を得ていたり、社会的地位を高めていたりする人がいますが、「独身なのにマンションを購入している」「肩書が部長以上」という女性には、男性もさすがに一歩引いてしまうようです。
マンションを購入できるほどの収入があり、社会人としても確固たる地位を確立していれば、それに対抗するだけのものがないと、男性はやっぱりキツイと感じます。女性側があからさまに上から目線で振る舞わなくても、自尊心を傷つけられてしまうでしょう。
また、デートなのにかたくなに自分の食事代を支払おうとするとか、彼の分まで奢ろうとすると、男性は途端にその女性を恋愛対象から外すはずです。なぜなら、彼女や奥さんというのは、男性にとって、「ある程度の緊張感を覚えるべき存在」だから。
どんなに草食化しても、オトコには狩猟本能があって、恋愛では基本的に追いかけることで充実感を得ます。頑張って振り向かせようとしないと相手をしてくれないオンナにこそ、高い価値を見出すんですね。
そのため、男性が頑張らなくても良いラクな女性は、彼女・奥さんとして選ばれにくくなり、いい友人で終わりがちになるのです。
金銭的にも仕事も自立してはいるけれど、頑張りすぎていなくて、男性がひとつでも優位に立てるところを持っている女性が、本当に好かれる自立した女性だといえます。
written by 岡崎咲
Photo by. Luc Viatour