仲がいいと思っていた友達なのに、なぜか一緒にいると疲れる……そんな相手はいませんか。今回は「フレネミー」の特徴と付き合い方を紹介します。
フレネミーとは、「フレンド(友達)」と「エネミー(敵)」を組み合わせた言葉で、友達のような顔をしながら、実は心をすり減らせてくる相手を指します。表面上は仲良くしているように見えても、一緒にいると疲れる、なぜか自信を失っていく……そんな相手が当てはまることが多いようです。
SNSの普及で人間関係が可視化されるようになったことも、この言葉が広まった背景の一つといわれています。
普通の友達との違いは、一緒にいたあとの気持ちの変化に表れます。本当の友達と過ごした後は心が軽くなるものですが、フレネミーと会った後はどこか疲労感や違和感が残りやすいのです。
相手に悪意があるかどうかより、自分がどう感じるかを基準に見極めることが大切といえます。「楽しかったはずなのに、なぜか疲れる」という感覚が続くなら、一度その関係を見直してみるとよいでしょう。
何気ない会話の中で、さりげなく自分の方が上だと感じさせてくる人は要注意です。「それいいね、私も前に持ってたけど今はもっといいの使ってるんだ」というように、褒め言葉に紛れて張り合ってくることがよくあります。
本人は悪気がないつもりでも、聞いている側は地味に傷つくものです。会話のたびにこうした一言が挟まれると、素直に喜べなくなっていきます。
普段はあまり連絡がないのに、自分に用事があるときだけ急に連絡してくる相手も、フレネミーに多いパターンです。「暇な時でいいから付き合って」と言いつつ、実際はこちらの予定を気にせず頼ってくることも珍しくありません。
対等な関係というより、都合よく利用されていると感じる場面が増えていきます。頼られること自体は嬉しくても、一方通行が続くとストレスに感じてしまうこともあります。
目の前では優しくても、いない場所では他の人に悪口や噂を話している人もいます。「あの子ちょっと変わってるよね」と、笑いながら誰かを話題にする姿を見たことがあるなら、注意しておいた方がよいでしょう。
今は自分がその対象になっていなくても、いつか同じ立場になる可能性は十分にあります。誰かの陰口で盛り上がる関係は、長い目で見ると信頼を築きにくいものです。
SNSの投稿にも、フレネミーらしさが表れやすいものです。こちらが旅行やお祝いごとを投稿すると、すぐに似たような内容を投稿してくる……素直に喜んでくれることはなく、自分のほうがもっと充実していると張り合ってきます。
「いいね」の数やコメントの内容にまで、微妙な対抗心がにじむこともあります。
何か相談を持ちかけたときの反応にも特徴があります。「それは難しいんじゃない」「私だったらやらないな」というように、まず否定から入ってくる相手は、応援よりも安心感を得たい気持ちが勝っているのかもしれません。
話すたびに気持ちが沈んでしまうなら、少し距離を置くサインといえます。前向きな話題を持ちかけたときほど、その反応の違いに気づきやすくなります。
フレネミーに気づいたら、次のような付き合い方を意識してみましょう。
完全に縁を切らなくても、心の中で一定の距離を保つ意識を持つだけで、受けるダメージは変わってきます。相手の言動をすべて真に受けず、「そういう人なんだ」と一歩引いて捉える視点を持つとよいでしょう。感情的に反応しないだけでも、振り回される場面はぐっと減っていきます。
表面的な付き合いは続けつつも、深い悩みや本音まで打ち明ける必要はありません。話す内容にあらかじめ線引きをしておくことで、余計な言葉に振り回されにくくなります。信頼できる別の相手に本音を話す先を持っておくと、気持ちのバランスも保ちやすくなります。
一つの関係に依存しすぎないことも、フレネミーとの付き合いを楽にするコツです。新しい趣味や環境の中で信頼できる人間関係を築いておけば、一人の相手に振り回される機会そのものが減っていきます。友人関係の選択肢を増やしておくこと自体が、心の余裕につながります。
フレネミーは、身近にいるからこそ気づきにくく、じわじわと心をすり減らせてくる存在です。今回紹介した特徴に心当たりがある人は、無理に関係を続けようとせず、自分にとって心地よい距離感を見つけていきましょう。
Written by 紬(つむぎ)