衝動的だったり、大事なことを忘れがちだったり、ADHDの人には言動に特徴があります。もし、ADHDの彼氏との恋愛に悩んでいるなら、その特徴さえ理解すれば、解決するかもしれません。
ADHDの彼氏との恋愛にどうやって向き合うといいのか、ADHDの特徴と合わせて解説します。
ADHDとは、注意欠如多動性障害と言われる発達障害です。
主な症状として、多動性、衝動性、注意力の欠如の3つが特徴的です。
ADHDの人はいつも動き回ってしまいます。じっとしていることが苦手で、落ち着いて座っていられません。
順番を待つのも苦手です。行列には並ぶものの、途中で「やっぱり違うお店に行こう」と言ったかと思えば、「やっぱりさっきのお店に戻って並ぼう」など、とにかく動こうとします。
無意識に体を動かしてしまうこともあり、ADHDの人は貧乏ゆすりをしていることも多いです。
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ADHDの人は、コロコロと感情が変わります。
朝にはご機嫌でニコニコしていたと思えば、昼頃になると、突然むすっとして押し黙ってしまうなど、周りにいる人を困惑させてしまいます。
突然感情が爆発することもあり、短気に見えてしまうことも。「よくわからない!」と喧嘩の種になってしまうことがあります。
ADHDの人は不注意が多く、日常生活にも支障をきたすほどです。
約束や予定を忘れやすく、大切な予定であっても、頭から抜けています。片付けが苦手で、部屋の中にあらゆるものが散らかっていることが多く、持っているものなのに同じものをいくつも買い足すこともあります。
自分の持ち物に気を配っていないせいで、よくものをなくしてしまうことも特徴です。
話を聞いていても途中で気がそれてしまい、最後まで話を聞こうとしないことが多いです。
人が話している途中に突然全然違う話を切り出してくることもあります。また、話を聞いている途中で、いきなりスマホを触り始めたり、どこかに立ち去ろうとしたりすることも。
これは特に悪気があるわけではなく、頭の中で刺激がいっぱいになってしまったために自然と回避しようとする反応なのですが、なかなか周りに理解されず、誤解されてしまうことの方が多いです。
ADHDの人は思ったことをすぐに口に出してしまうことがあります。大人のマナーとして、口にすべきではないことも言ってしまうので、一緒にいて恥ずかしい思いをすることがあります。
人が話している途中でも、思ったことを口にしなければ気が済まないので、話を遮ってまで自分の思いを話すことも。ここで「私の話も聞いてよ!」と反論すると突然怒りだすことがあるので、彼女としては自分の話を十分に聞いてもらえず、不満が募ります。
ADHDの人は綿密な計画を立てることが苦手です。計画するよりも勢いで行動してしまうので、彼女がせっかく計画を立てていても計画通りにいかないことが多いでしょう。
「あれをやりたい!」と思ったらまっしぐらなので、デート中に驚かされることもよくあります。
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忘れ物やなくしものをしたり、遅刻したり、ADHDの彼氏には「どうしてそうなるの?」とツッコミを入れたくなる行動が満載です。
しかし、このように注意力に欠けているのはADHDの症状の代表的な特徴であり、本人に悪気があるわけではありません。ですから責められても、どうにも直すことができないのです。
ADHD彼氏には、責めるのではなく伝えるということが大切です。次からどうしたらいいか、一緒に考えてみるといいかもしれません。
大切な記念日やデートの予定を忘れてしまいがちなADHD彼氏には、一緒に予定を確認する習慣をつけましょう。
ADHDの「忘れっぽい」という特徴は仕方のないものです。彼氏の記憶に頼るのではなく、目で見て確認できるものを共有しましょう。
カレンダーを共有したり、リマインダーを作って、日時が近づいてきたらアラームが鳴るように設定したり、強制的に思い出せる仕組みづくりをするといいですよ。
ADHDの彼氏は、感情の起伏が激しいので、全てまともに受け止めていると疲れてしまいます。
彼氏が突然落ち込んだりイライラしたりしていても、「私がどうにかしてあげよう」なんて思わなくて大丈夫。多くの場合、彼女に怒っているのではなく、自分の内面でモヤモヤしているために不機嫌になっているのです。ですから、彼女は悪くありません。
しばらく様子を見て、落ち着いたときに優しく話しかけてみましょう。彼氏がひとりで荒れているときには、その場を立ち去るのもありです。必要以上に関わって自分を傷つけるのではなく、自分を大切にしてくださいね。
ADHDの人は、「あれだめ、これだめ」と言われてもなかなか直すことができません。それよりも、得意なことを伸ばす方がうまくいきます。
ADHDの人は、想像力が豊かでいろいろなアイディアを出してくれます。ユーモアがあり、愛情深いのも特徴です。デートコースを彼氏にお任せして、自由気ままに連れて行ってもらうと、2人一緒に楽しむことができますよ。
彼氏を「助ける」というよりも、「支え合う」感覚でいるのがいいかもしれませんね。
Written by さあや