婚活で相手の条件に「高身長」を含めている場合、男性に対して「チビばかり」と感じる瞬間もあるようです。多くの女性は自分よりも身長の高い男性を希望する傾向があり、婚活市場で理想から外れてしまうとこのような気持ちになることが多いでしょう。
しかし、身長ばかりはどんなに努力しても大きく変えることができないため、このようなケースではどのように向き合っていけば良いでしょうか?この記事では、婚活で低身長に分類される身長や厳しい現実に加えて、婚活を勝ち抜くためのポイントなどを解説していきます。
婚活において“低身長”に分類されてしまうのは、何センチからでしょうか?
厚生労働省が発表した「令和元年国民健康・栄養調査報告」では、日本人男性の平均身長について170cm前後としています。
年齢別でも見ていきましょう。
【年齢別平均身長(男性)】
・26歳~29歳:171.8cm
・30歳~39歳:171.5cm
・40歳~49歳:171.5cm
・50歳~59歳:169.9cm
・60歳~69歳:167.4cm
この結果からわかるのは、26歳~29歳がもっとも身長が高くなっていて年齢があがるにつれて低くなっています。
つまり、平均身長よりも高ければ、低身長の基準には当てはまりません。
また、低身長は基準よりもどれくらい下回っているかという基準もそれぞれなので明確なものはありませんが、あえて基準があるとすれば全体的な平均よりも低い165cm以下が目安になるでしょう。
ただし、低身長と感じる基準には個人差があることを忘れないでください。
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なぜ、婚活では女性に「チビばかり」と感じられるのでしょうか?
特に大きな理由として「女性の希望」、「高身長男性の希少性」、「低身長男性の積極性」が考えられます。
ここでは、これらの理由についてみていきましょう。
婚活市場では、多くの女性が高身長の男性を希望条件に挙げています。その理由は様々ですが、最も多い理由として「ヒールを履いても男性の身長が高い方がいい」と感じる女性が多くいます。
先ほどと同様、厚生労働省が発表した「令和元年国民健康・栄養調査報告」を見てみましょう。女性の平均身長は157cm前後であり、男性の平均身長と比べて15cm程度の差がありますが、低身長となる165cmでは10cmの差になります。
女性の場合はヒールのある靴を履く機会があり、このような場合に自分と男性が並んだ時に相手の身長が低くなるとヒールも履きにくくなってしまうでしょう。このようなことを考えて、自分よりも身長の高い男性を希望する女性が多いと考えられます。
他にも、理想として身長の高い男性を支持する女性が70%以上いることも調査で明らかになっています。理想の男性の身長として「171cm〜180cm」が最多で約60%、次いで「181cm~190cm」が約10%という結果になっているのです。つまり、女性は身長の高い男性と低い男性では高い男性の方に魅力を感じやすいということでしょう。
女性は、高身長の男性に対して魅力を感じる割合が約60%程度ということが分かっています。魅力を感じる理由については「頼りがいがあるように感じる」が約29%、「スタイルが良く見える」が約22%、「包容力があるように感じる」が約16%という結果です。これらは“身長が高い”という物理的な理由が含まれていることから、外見的な容姿で安心感や包容力があるように女性が感じていることがわかります。
さらに、日本の男性の平均身長から考えるとそもそも高身長男性の母数が少なく、人気のある条件となるので競争率も高く、結果的に少ないと感じやすいのです。
そこで成婚率についてみてみましょう。身長別に成婚率が変わるのは162cmと168cmの間とされていて、165cm未満は成婚率が少し下がり、170cm以上になると高くなる傾向があります。
このような結果から、高身長男性は成婚率の高さにより婚活市場に長くいない傾向と言えるでしょう。
婚活市場では、高身長の男性の割に低身長の男性の方が良く見かけると感じる女性が多くいますが、決して低身長の男性=婚活に積極的という訳ではありません。上記でも紹介したように、全体的に高身長の男性の方が母数も少ないうえに婚活市場では多くの女性からアプローチを受けがちです。その結果、高身長の男性の方が婚活を卒業する割合やサイクルが早くなってしまいます。
このような理由から、女性にすれば高身長の男性は見かける機会が少なく感じ、低身長の男性の方が婚活に積極的な印象に変わってしまうというだけです。高身長だから婚活をしていないということはないでしょう。
低身長の男性が婚活で厳しい場面に直面する機会が多くあります。
ここでは、直面する可能性が高い現実についてみてみましょう。
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低身長の男性は、プロフィールで判断されて申し込みが通りにくいとされています。この現実が本当なのか、全国結婚相談事業者連盟のデータからみていきましょう。
登録している婚活男性の身長を元にした正確なデータは公表されていないものの、30代以降では180cm以上の成婚率が57.0とした場合、次いで多くなっているのは160cm~165cmで56.0です。
166cm~179cmまでの成婚率は55.5なので、実際には身長による大きな差はないものの事前のプロフィールで判断されてしまうことが多くなってしまう傾向です。プロフィールではわからない部分は実際に会うことで理解し合えるものの、記載された内容だけで判断されてしまった結果、申し込みが通りにくく感じてしまいます。
マッチングした後に身長を理由に断られるケースもあります。
複数の婚活アプリやマッチングサービスで公開しているデータを比べてみた結果、身長170cm以下の男性のマッチング率が低い結果になりました。
ここでは、一部の調査結果についてみてみましょう。
【身長別マッチング率の結果】
・170cm未満:約12%
・171cm~175cm:約19%
・176cm以上:約26%
このように、身長でマッチング率が変わるケースもあるようです。身長に関してはプロフィールを偽証していない限り、マッチング後に身長を理由に断るケースはそう多くありません。
中には、低身長を理由にしているものの、本当の理由が背景に隠れている可能性もあるからです。事前にお互いのプロフィールを確認してマッチングしているので、本来であれば身長も相手は把握しているはずです。
しかし、中には他の理由があるものの相手にとって少しでもダメージが少ない理由にした方がいいのではないかと考えて、身長を断りの理由にしている場合もあります。マッチング後に身長を理由にされた場合は、他の理由がある可能性を考えてみましょう。
低身長男性が婚活を勝ち抜くためには、どのような戦略を意識すべきでしょうか?
・身長以外の魅力を磨く
・ターゲット設定
・メンタルケア
ここでは、この3つの戦略に対して注目してみましょう。
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女性が男性を選ぶのは身長だけではありません。身長よりも重視されやすいのは、収入であることがアンケート調査でも明確になっています。経済力の象徴となる年収や、安定した職業に就いている男性は魅力的に映ります。
例えば医師、弁護士、会社役員などが低身長であっても婚活では人気があり、さらに女性に対して会話上手、聞き上手などコミュニケーション能力が高いと、より女性からは魅力的に見えるでしょう。女性は自分の話を真剣に聞いてくれる男性に惹かれるので、低身長を気にしている男性は経済力やコミュニケーション能力を高めるように意識してください。
ここまで女性が高身長を求める意味や目的について記載してきましたが、全ての婚活女性が身長を気にしている訳ではないと覚えておきましょう。もちろん、身長に関係なく自分に合う男性を探している女性も多くいます。
特に価値観が合うことが結婚には重要なので、似た価値観の相手を探すように意識してみましょう。相手に求める条件が近いと、お互いに価値観が似ている可能性も高いからです。
自身の身長が低いことをいつまでも考えていては素敵な相手を逃してしまうかもしれません。コンプレックスになっているかもしれませんが、気にして内気な性格になったり自信がない振る舞いをしたりするよりも気にせず、自分らしい婚活をすることに意識を向けてみましょう。自己肯定感を少しでも高めるために、適度に体を鍛えて自身に溢れた印象に変えたり、相手に対して誠実さや優しさを伝えたりと新たな魅力をアピールするのがポイントです。
内面的な魅力は女性からの信頼にもつながっていきます。もし、身長が低いことに対して相手から何か言われた場合は「身長は低くても志は高い」など、上手に切り返していくと自信も付いてきます。
ここでは、主に2つの婚活方法から低身長男性におすすめの対策について解説します。
・結婚相談所:カウンセラーとの連携ができる
・マッチングアプリ:費用が安くて自分らしい婚活ができる
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低身長を気にしている男性は、結婚相談所に加入してプロのサポートを受けることで効果的なアピールが期待できるでしょう。結婚相談所のカウンセラーはプロなので、男性の本来持っている魅力を理解し、身長に関係なく内面や人柄を見て選んでくれる相手を探してくれます。低身長が悩みである場合は、特に理解のある結婚相談所を選ぶと楽しみながら婚活ができるでしょう。
結婚相談所は、相手の女性が検索してマッチングするタイプもありますが、カウンセラーが会員の希望から相性や人柄を考慮して紹介するケースもあります。
専任のカウンセラーがいる結婚相談所がおすすめなのでチェックしてみましょう。
低身長を気にしている男性には、自分の内面を重視してアピールできるマッチングアプリもおすすめです。マッチングアプリは結婚相談所と比較すると費用が安く、自分のペースで相手を探しやすいです。出会いの間口も広く、プロフィールの書き方次第で内面をアピールできるでしょう。
自己紹介文では写真や趣味などの価値観を正しく伝え、日常の様子なども自由に表現できます。身長以外の魅力もアピールできるので、身長を気にせず趣味や興味などの共通点で出会いやすいでしょう。複数のマッチングアプリを使えば、出会いの機会も増えていくので相手を見極めながら活用するのがポイントです。
実際に低身長の男性でも成功している方は多くいます。
ここでは、低身長でも婚活成功した男性の事例を2つご紹介します。
「これまで手軽に始められるマッチングアプリをメインに利用して婚活をしていました。しかし、女性からの検索フィルターで低身長な部分が引っかかってしまい、自分らしい婚活を進めることができませんでした。そこで、プロフィールを見直すことに決めてマッチングアプリに詳しい友人に聞いたところ、自分の良さである明るい性格やコミュニケーション能力が高いことがマッチングアプリでは相手に伝わりにくいことが判明したのです。
確かにマッチングアプリで出会った女性には『いい人なんだけどね』と言われることも多かったため、結婚相談所へ活動場所を変更することにしました。その結果、低身長男性によくみられる無意識に選択肢から外される機会損失を回復し、仲人による紹介で素敵な女性に出会うことができました。誠実で優しく、明るくてコミュニケーション能力が高いうえに、年収800万円以上という収入も安心感となり、成婚に至ることができました。」
男性は、マッチングアプリなどの検索フィルターで低身長という点で引っかかりにくくなっていたものの、仲人からの紹介ができる結婚相談所に変えたことで、素敵な相手に巡り合えました。
このように低身長というだけで、他の条件が良くても検索に出てこないケースが多いようです。
趣味を通じて内面の魅力が伝わり、身長を気にしない相手と出会えた体験を紹介してください。
「これまで浮いた話が何もなく、友人とは趣味を楽しむ日々を過ごしてきました。
しかし、自分の中に結婚願望が出てきたことに気が付き婚活を始めてみたものの、マッチングアプリでは成果の無い日々を送ってきました。
友人に相談したところ、結婚したい相手の条件などをいくつか聞かれ、趣味を一緒に楽しめる相手に出会いたいと相談したところ、街コンがいいのではないかと教えてもらい、趣味コンに参加することに決めたのです。
私は自分の容姿にも自信がなく、低身長であることもコンプレックスでしたが、街コン前に友人から見た目や服装に関するアドバイスを受けて参加したところ、身長も見た目も気にしないで同じ趣味の話題で盛り上がれる気の合う女性と出会うことができました。」
婚活は自分らしさをプロフィールで伝えられれば良いのですが、実際は苦手な方も多くいます。このような場合は、直接会える街コンが適していて素敵な女性に出会うことができます。
女性の中には、身長だけでなく人柄を重視している割合が約55%と半数以上が重視している傾向です。
つまり、条件に限らず人柄などの印象によって選ぶこともあることがわかりました。
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ここまで、婚活市場においての低身長の男性の割合や低身長が多く感じる理由、低身長男性の経験談などをご紹介してきました。日本人の平均身長を割り出すと平均は170cm程度となり、165cm以下がチビという印象になりがちですが、身長にこだわらず素敵な男性は多く存在します。アピール方法でいくらでも身長はカバーできるので、様々な婚活から自分の良さをアピールできる方法を考えてみましょう。
婚活市場で身長はそこまで重要視されていることはありません。
条件ばかりに注目する、受け身ばかりで進展しない、大切なタイミングを逃しているなどの共通点があります。
Written by 早紀