最近、若者を中心に使われているのが「メロい」というワードです。このワードは、相手のことを魅力的に思う気持ちを表す造語で、好きな人や友だちなどに対して、色々な場面で使われています。
ここでは今トレンドワードとなっている「メロい」についての意味を解説。使い方の例文なども併せてご紹介します。
「メロい」とは、魅力的だということを伝えるための言葉です。
メロメロになってしまうほど、つまり我を忘れて夢中になってしまうほど魅力的に感じる。その感情を表します。
近い意味の言葉として、魅了される、夢中になる、かれる、沼る、骨抜きにされるなどがあります。
「メロい」というワードは、若者たちの間ではよく使われています。
もともとは推しのアニメキャラクターやアイドルに向けて使われていた言葉で、始まりは2023年頃だと言われています。SNSでよく使われるようになったことでトレンドになり、今ではそれが身近な人にも使われるようになりました。
2024年、三省堂の「今年の新語」にも紹介されたことで、単なる若者の間のトレンドワードにとどまらず、認知度はますます広がっています。
「メロい」と「かわいい」はどこか似ているように思いますよね。
「メロい」も「かわいい」もどちらも魅力的であることを表すというところは同じですが、ひとつ違うのは、心を奪われるほど魅力的であるかどうかということ。
「かわいい」には愛らしいという意味があり、子供やペットなどにも使われます。恋愛感情が含まれていないことがほとんどです。
対して「メロい」には、「かわいい」よりも強い感情があり、心の底から湧き上がる感情を表します。異性に対して使われる時は多少の恋愛感情が含まれていることが多いです。
「メロい」には強い感情が伴うので、「好き」という言葉よりも格上だと考えられています。
「好きなんだよね」というよりも「メロいんだけど!」と言う方が感情がこもっているように思いますよね。
好きな人の笑顔があまりにもまぶしすぎて、心を射抜かれた様子です。
不意に目に入った笑顔などの魅力的な姿は、心の準備ができていない時にだからこそ、心にズドンと衝撃を受けるものですよね。
今まで自分が見たことのない、意外な一面を見かけたときにも同じように、ドキドキが高まると思います。
「メロ死」は「キュン死」と似た意味で使われます。
今まで意識していなかった人に急に魅力を感じ始めたという意味です。
恋愛対象ではなかった人なのに、あるきっかけで淡い恋心を抱き始めるということ、ありますよね。
友情から恋愛感情に変わったということを表したい時に使います。
ふとした表情があまりにも魅力的だった時の感情を表しています。
好きな人がこんなにも魅力的だったと言うことを周りに伝えたいときにぴったりです。
これは相手に自分の思いを伝えるときに使う例文です。
自分がこれほどまでにあなたのことを魅力的だと思っているということを知ってもらいたい時にこのように使います。
一見すると、告白のようにも思えますが、「メロい」がSNSなどで使われるトレンドワードということで、それほど真剣な意味として取る人はそれほど多くありません。
さりげなく好意を伝えたい時に最適なワードです。
トレンドの「メロい」は、相手に対して感じた強い思いを伝えるためのワードではあるものの、トレンドだからこそ軽く聞こえてしまうことがあります。
ですから例えば、告白などの大事なシーンでは、使わないほうが無難かもしれません。もし使うなら「メロい」以外のワードを付け加えて思いを伝えることをおすすめします。
アラサーやアラフォーでは、お付き合いをする相手に対して、「大人」であることが求められます。
「メロい」という言葉は、まだまだ若者言葉ですから、これで大事なことを伝えられても、思いを真剣に受け止めてもらうことはできないでしょう。
本気で好きな人に対して「メロい」というのは、まだやめておきましょう。時代が進んで「メロい」がもっと浸透し、一般的になってからの方がいいかもしれませんね。
まだまだ若者言葉という認識が強い「メロい」ですが、今後もしかすると、単なるトレンドから定番に変わるかもしれません。
「メロい」の意味と使い方をマスターしておけば、いろいろな年代の人との会話を楽しめるようになりますよ。
Written by さあや