あなたは基本的にポジティブですか? それともネガティブですか?
「他のことにはポジティブになれるけれど、恋愛となるといつもネガティブになってしまう……」という人は意外に多いのではないでしょうか?
ポジティブに考えようと思っても、なかなか気持ちがついていかないのが恋愛ですよね。
しかしお互いにネガティブなカップルは、やはり上手くいかないことが多いです。その理由や、うまくいくにはどうすれば良いのかを恋愛カウンセラー目線で徹底解説します!
日々恋愛相談を受けていて感じることは、とにかく受け身でネガティブな人が増えているということ……。
「これって脈ナシですよね?やめた方が良いですよね?」「彼から誘いがないけれど女性からは誘わない方が良いですよね?」と、まだ何も始まっていないのに些細なことで脈ナシ判定したり、いつの時代の価値観? と言いたくなるような理由で行動を起こさない人が本当に多いのです。
特にタイパ、省エネを意識する現代の若者は、時間を掛けてアプローチしたり恥をかいたりすることを嫌いますので、打たれ弱く恋愛にネガティブな人が増えていることにも納得です。
先ほども受け身な男女が多いとお話しましたが、行動に起こさない理由として、「自分なんかが誘ってもウザがられるだろう」と過剰に自己肯定感が低いことが挙げられます。
相手が自分のことを好きだという決定的な証拠がないと、自分から行動できないのです。
どちらかがグイグイ行くタイプなら良いですが、お互いにネガティブだと好きになっても勝手に失恋したと決め付け、一人で自己完結するパターンになってしまいます。
もしお互いに「いいな」と思っていても、「どうせ自分の勘違いだろう」と思うと、始まる恋も始まりません。本当にもったいないですよね。
よくあるのが、「仕事が忙しいから少し落ち着いたら遊ぼう」と言う発言。
もちろん「仕事が……」というのは断りたい時の定番文句ですが、ネガティブな人(主に男性)は言葉足らずな事が多いのです。
「〇月には落ち着くからその時〇〇に行こう」などポジティブな提案ができれば良いのですが、自分が必要とされている自信がないので、自分の発言で相手がダメージを負うという想像ができないのです。
さらに相手もネガティブな場合、「もう嫌われたんだ、あの時の〇〇がダメだったのかも……」と、不安が大暴走して感情のまま伝えてしまったり、自分から離れる行動を取ったりしてしまいます。
お互いにネガティブ同士だと自信のなさからすれ違いが起きやすく、せっかく付き合っても上手くいかないことも多いのです。
女性はいつでも本心を言っているとは限りません。
特にネガティブ要素がある女性は、相手に対しての不安が溜まると話し合うよりも先に、「もう付き合うのは無理かもしれない」という気持ちが強まってしまいます。
勢いでそのまま相手に伝えてしまいますが、その裏には「引き留めてほしい」という思いも強くあるが女心。
男性は元々その辺りの女心が理解できない人が多いですが、ネガティブな男性はストレートに受け取ってそのまま別れにつながるケースが特に多いです。
「彼女がそう言っているんだからそうに違いない。引き留めて嫌われるのなら受け入れよう」となってしまうのですね。
お互いに自分が好かれているという自信のなさと、自分の気持ちを伝えることに怖さがあるので、自己開示ができないまま終わってしまいます。
恋愛に対してネガティブになっている人の多くは、過去に何らかのトラウマになるような経験をしている人も多いです。
・学生時代に告白してからかわれた
・元恋人のモラハラによる人格否定
・過去に容姿を否定されたetc……
特にアイデンティティを形成する学生時代の経験は、大人になっても無意識に影響を与えていることが多くあります。
自分が恋愛に対してネガティブになってしまった根本原因を思い出し、意識的に切り離して考える癖をつけていきましょう。
「どうせ……」とネガティブに引っ張られそうになったら、「過去は過去! 愛される自分になっても良いんだよ」と自分自身に教えてあげましょう。
ネガティブ同士のカップルの場合、どちらかが落ちている時、影響されてもう一方も同じようにネガティブモードになってしまうことが考えられます。
そのことを念頭に置き、相手と自分の感情を分けて考えることを心掛けてみてください。2人とも落ちてしまうことで、共依存になったり健康的な関係を築けないリスクがあります。
ネガティブだったり、それゆえに言葉足らずな面があることを自覚たら、「ネガティブなところがあるから誤解させてしまったらごめんね」など、普段の会話の中であらかじめ話しておくことはとても大切です。
後々「え⁉︎ これってどう対応したら良いの?」とお互いに困惑するよりも、「そういえば前こんなふうに言ってたな……」と予備知識があるだけで随分心持ちが違うものです。
まずは自己理解を深め、相手に言語化して伝えることを目指しましょう。
ネガティブ同士の恋愛はなかなか進展しないなど、壁があることは確かです。
しかし自己理解を深めたり勇気を出して自己開示をしていくことで、ネガティブ同士だからこそ気持ちを分かり合えることもあります。
恋愛で幸せになるためには、自分と向き合ったり傷つくリスクを受け入れることも必要です。ネガティブだからと諦めず、一歩踏み出す勇気を出してくださいね。
Written by 花山こころ