この記事では、セルフコントロールを高めるコツや、セルフコントロールすることで自分にとってどのようなメリットがあるのかを具体的に例を挙げながら解説していきます。このセルフコントロールを皆さんも生活に取り入れて、目標達成の足掛かりにしてみましょう。
セルフコントロールとは、自分の感情を抑制することをいいます。あなたがもしセルフコントロールができていないのであれば、周りに迷惑をかけるだけではなく、いつか自分にしっぺ返しが来てしまいます。
私生活や職場でも悪影響が出てしまいますので、ある程度のセルフコントロールが出来るようになるのはとても大切です。
強い意志を持っていないと気持ちを抑えられず、楽な行動をとってしまいやすくなります。
人間は欲求・欲望の塊ですが、その感情を自分で統制できる人のことをいいます。良い意味で自分にマインドコントロールをかけることで、目的を達成できるのではないでしょうか。
例えば、禁煙したいと思ったら計画を立てて禁煙が実行できる人はセルフコントロールが高い人といえます。また、恋愛や友人関係、仕事など、上手なバランスを取りながらどちらとも大切に出来る人のことも、セルフコントロールが高い人といえるでしょう。
逆に、何かに打ち込むことはとてもよい事ですが、やるべきことをほったらかしてネット依存にはしってしまう人、ゲームをやりすぎる人はセルフコントロールが低い人といえます。
セルフコントロール能力を鍛えるために、どのようなことが重要になってくるのでしょうか。様々な方法がありますが、ここではそのコツを10個紹介します。
セルフコントロールは、一種の訓練のようなものです。やり方をつかんで、活用してみましょう。
まず目標や方針・ルールなどをはっきりと決めることが大切です。
それらのことが明確になっていないとセルフコントロールする意味がなく、積極的に取り組めなくなってしまいます。
目標を立て、達成することでどんなメリットがあるのかも同時に意識することで、セルフコントロールを自発的に行うようになります。
曖昧な目標やルールでは、誘惑に対する抑制力が弱まってしまうため、明確に決めるようにしましょう。
自分にネガティブな気持ちがある場合には、レポート用紙などに思いのままに書くという方法がおすすめです。
書き出すことにより、自分の中のネガティブな気持ちやイライラした気持ち、不安感がどこから来るのかを突き止めるきっかけにもなります。
また、モヤモヤとした気持ちをはっきりと紙に書き出すことで、無駄に悩む時間を浪費せずにすみます。書いた内容を見返し、やるべき対策が決まったら潔く破り捨て、ネガティブな気持ちを水に流してしまいましょう。
自分の行動を習慣化することは、セルフコントロールを鍛える方法となります。具体的な例を挙げると、自分の行動をプログラミングすることで、私生活でもセルフコントロールを活用することが可能です。
このことで自分の行動を抑制しやすくなり、プログラムした通りに行動できるようになります。
また、自然にセルフコントロールができるようになり、適応していくおかげで苦痛やストレスを感じなくなるという点がメリットです。
更に、行動をプログラミングすることで、して良い行動としてはいけない行動の差を明確にできます。目標までの達成の道筋も立てやすくなるのでおすすめです。
セルフコントロールに初めて挑戦する場合は、自分を過小評価したほうが成功しやすいといった傾向があります。
なぜなら、その方が「簡単に達成しやすい目標設定」ができるからです。この目標を達成したことで達成感を得られ、成功体験にもつながります。
しかし、更にセルフコントロール力を高める為には、自己評価を高めるといった作業が必要となってきます。
いつまでも自分の評価を低めに見積もっていては、高い目標を設定できませんし、ステータスを高めることにもつながりません。ある程度セルフコントロールができるようになれば、自己評価を高めてみることをおすすめします。
セルフコントロールを成功させるコツは、抑制力を強く持つことが大切であるため、身近に誘惑するものを近づけないような努力に徹しましょう。
例えばダイエットする場合は、食べ物や太る原因になるものをそばに置かないだけでも、挫折しにくくなるといった効果があります。
スマホでのネットサーフィンなど、私生活の中には誘惑の元になるものであふれていますので、セルフコントロールを活用したい人にはとても重要なのではないでしょうか。
メンタル面から整えて、セルフコントロールを高める努力につとめましょう。
セルフコントロールというと、今の自分の現状を全て理想の状態に変えたいと思う人も多いのではないでしょうか。しかし、新しい習慣を身につけるというのは案外大変なものです。なぜなら、そこに本人の気持ちや、どうしようもできない状況などが入ってくるからです。
例えば「早寝早起きがよい」と一般的に言われていますが、職業柄夜中に仕事し、昼夜逆転の生活を送る人もいらっしゃるでしょう。
また、痩せることを目標にしている人が「甘いものをとり過ぎると太ってしまうし、栄養も偏りそうなのでやめたい」と思っていても、どうしても甘いものがやめられないという悩みを持つ人もいらっしゃるでしょう。
物理的に習慣が変えられないものもありますし、どうしても苦手であるとか、変えたくないものも人それぞれですので、自分の習慣の中で「どれが変えられるのか」リストアップして取り組んでみるのがおすすめです。
「自分の能力は自分がいちばん理解しているはずである」と考えている人も多いのではないでしょうか。しかし必ずしも、誰もが自分の能力を正しく評価しているとは限らないでしょう。
自分で能力を決めつけてしまうと、本来持っている才能や可能性を自分で摘んでしまうことにもなりかねません。
一度は、周りの人に自分の能力について評価してもらう機会を設けるのがおすすめです。自分で過小評価していた能力が、実は優れていたことに気が付く場合もあるでしょう。
ちなみに自分の能力について尋ねる場合は、出来るだけ付き合いが長い人を選びましょう。そうすることで、信ぴょう性が高まるのでおすすめです。
セルフコントロールができる人だったとしても、できていない人と付き合うことでストレスを感じたり、最悪の場合はその人の考えに流されたりといったケースがあります。
なんでも先延ばしにしたがるなど、セルフコントロールができない人と長くいるせいで、わざわざ身に付けたセルフコントロール力が失われてしまうというリスクもあります。
自分がなりたい理想と反対にいる人とは、できる限り付き合わないということが大切です。
セルフコントロールができている人からすると、できていない人に対して不愉快になる場合が多い傾向があります。このため、このような人とは自然に距離を置くようになるのではないでしょうか。
セルフコントロールという目標へ向かって頑張るため、達成した際に定期的に「自分へのご褒美」を与えるのもおすすめです。自分の満足度が上がり、次も頑張ろうと思えるからです。
しかし、ご褒美を容易に与えることでありがたみや特別感が薄れてしまい、「自分へのご褒美」を励みにセルフコントロールするのが難しい状況に陥り、モチベーションが下がってしまうこともあります。
自分へのご褒美も大切ですが、あまり頻繁に与えすぎると効果が薄れてしまうので気を付けましょう。
小さな目標でよいので、チェックシートを作成し、目標が達成されたらチェックできるようにしてみましょう。いくつか達成出来たら、次に設定する目標は少し高めの目標がおすすめです。
運動で例えると、フルマラソンを走りたいという目標があるとします。まずは週に3.4回、5キロ走ります。それが達成出来たら、5キロを10キロに増やすというトレーニングに励むなど、徐々に心肺能力や筋肉を強化し、最終目標に近づけていきましょう。
つぎにヨガで難易度の高いポーズが出来るようになりたいという目標があるとします。まずは初心者向きのポーズをユーチューブなどで参考にしながら真似てみます。出来るようになったら中級、上級者向きと難易度を上げるといった方法をとりましょう。
車の運転で例えると、免許取りたての人がいたとします。まずは近所の道からスタートし、次は隣町まで出かけていき、高速道路にも挑戦してみようという風に、段階を踏んでいきましょう。
そうすることで、着実にステップアップしていけますし、経験が確実に自分の強みにもなるでしょう。
セルフコントロールを高めることで、自分にとってどのようなメリットが生まれるのでしょうか。
ここでは考えられるメリットを5つ解説します。メリットを理解し、セルフコントロールを高めるモチベーションにつなげましょう。
セルフコントロールを高めることで、目標を達成できるようになります。
セルフコントロールという行為自体に不可欠なのは、目標の達成まで現在どのような状況なのかを自分で把握し、文字に起こすなどして可視化するということです。
達成までの道のりが、どのような状況なのかを「見える化」することで、意欲を向上させることもできるメリットもあります。
また、毎日「三行日記」のように、長文でなくてもよいので自己管理の記録を付けるというのもおすすめです。
セルフコントロールの能力を身に付けることで、心に余裕が生まれるというメリットがあります。
もし感情の管理がきちんとできていないと、自分の気持ちだけで行動したり、不用意な発言になってしまったりと周りの人に迷惑をかけてしまうことがあります。最悪の場合孤立してしまい、周囲から嫌われてしまうこともあるでしょう。
いちばん影響があるのは、怒りという感情です。怒りのコントロールや、怒りを抑制できないとわがままな性格になってしまいます。
怒りの感情が芽生えることは誰にでもあり得ることですが、時には抑制することも大切です。気持ちのままに発言したり行動したりすると、歯止めが利かなくなってしまうからです。
セルフコントロールの効果は、感情をコントロールできるようになるということです。その日々の積み重ねにより、気が付けば自分のメンタルも強化されていたという利点があります。
人間関係などでトラブルがあった際にも、日々のセルフコントロールのおかげで、対して落ち込むこともなく立ち直れるようになるでしょう。セルフコントロールは、人間関係や自分のメンタルヘルスにも良い影響を及ぼします。
先ほどの落ち込みにくくなると同様、セルフコントロールのおかげで身の回りや自分に起こった失敗や出来事などを客観的に捉えられるようになるので、失敗に固執しなくなります。
客観的に捉えられると、ひとつの失敗に固執しているのがいかに無駄なことか、分かるようになるからです。物事を俯瞰的に見られるようになり、失敗にいつまでもこだわらずに切り替えて次の行動に移せるようになるといったメリットがあります。
結果的にプライベートのみならず、ビジネスの面でも良い方に活かされるでしょう。
健康的な状態を維持することは、どんな人にも求められる要素です。正しい生活リズムで自己管理することにより、体調を崩しにくくなるというメリットがあります。続いたりすると体調にも弊害が出てしまうでしょう。
自分の意思を強く持ちながら体調管理にはげむことで、生活リズムを付けられます。若い人は体力があるため、多少体調管理ができていなくても乗り切れますが、高齢になるにつれて体調のセルフコントロールに対する重要度が高くなる傾向があります。
セルフコントロールを身につけることは、自分を教育することにもなります。キレることの多かった自分や、イライラしたりする自分、楽な方に流される自分が良い方向へ変わっていくきっかけになります。
ここで紹介した方法のなかで、ご自分にあったやり方を試してみてください。そうすることで、理想とする自分の姿に少しでも近づいていきましょう。
Written by 神之 れい