こんにちは、トイアンナです。キャリア相談をお受けする中で、男女ともに結婚を気にしつつ将来を考える方が増えたと感じます。
かつては女性ばかり仕事と結婚の両立に悩まされたものですが、徐々に男性も結婚を意識したキャリアプランを作るようになってきました。
この流れ自体は素晴らしいのですが、女性特有の声にこういうものがあります。
「結婚したら仕事を辞めるから、出世はしたくない」
「子供ができたら仕事をセーブするから正社員じゃなくていい」
「海外転勤したら結婚相手と離れるかもしれないからいやだ」
既婚女性がこういう発言をするなら、目の前の悩みとして理解できます。
ところが結婚退職を話している当人には夫どころか彼氏がいないこともままあるのです。
2015年の調査では、女性の生涯未婚率は14%。七人に一人は、一生独身です。
さらに結婚しても3割は離婚しますから、人生の中盤以降をシングルで過ごす女性は決して少なくありません。
シングルなら気軽かもしれません。もし子供を連れての離婚だったら、仕事は文字通り命綱です。
リスクの話ばかりすると暗くなるので、ポジティブな変化も触れておきます。
もし理想の結婚相手が偶然、共働き志向だったらどうしますか? あるいは途中まで専業主婦だったけれど子供が「海外有名大学へ進学したい」と言い出して稼ぐ必要ができたら……? 景気や治安も変わる中で、今のキャリアプランを維持したまま80代を迎えると考える方が非現実的でしょう。
ただし、キャリアには残酷な現実があります。
キャリアダウンは簡単ですが、アップは難しいのです。
ですから未婚のうちにできる限り上を目指した方が、後年の自分を助けることになるでしょう。
と言っても激務で身を鍛えよ、というのではありません。
昔のテンプレ通りの結婚像へ当てはめて、今からキャリアダウンを選ばないだけでいいのです。
結婚と仕事、どちらも狙った通りにはいかないのが人生です。
だったら「結婚と仕事のどちらも、できる限り行けるところまでやってみる」くらいの姿勢がちょうどいいんじゃないでしょうか。
キャリアアップを尽くしてから、両立を志してもいいんです。
人生は変わっていくものですし、変わっていいもの。
仕事で行った海外に最高の結婚相手がいることだって、普通にありうることなのですから。
参考元:朝日新聞 http://www.asahi.com/articles/ASK453S6KK45UTFK00G.html
Written by トイアンナ