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「芸能人の〇〇に似てるね」と言われた時の対処法とは?

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おそらく誰でも、「あなたは芸能人の〇〇に似てるね」と言われたことがあると思います。そのとき、すごく嬉しかった人もいるでしょうし、意外に思った人もいるでしょう。

でも、どうであれ、他人の評価のほうが、自己評価より当たっているんですよね。

だから、「芸能人の〇〇に似ているね」と言われたら、それは自分では気づいていない魅力に気がつくチャンスなんです。

ということを、以下に具体的に解説します。

1. 「今」のあなたを知っているのは、実はあなたではなく他人

自己評価って、「過去」の自分に基づいてなされます。

たとえば、受験に失敗した過去と、片思いの人にフラれまくった過去を持っている人は、「どうせわたしはなにをやってもうまくできないダメな女だ」という自己評価を持っていたりしますよね?

受験に失敗したのも過去のことだし、片思いの人にフラれたのも過去のことです。

過去とは、「今」と独立にある時間のことです。言ってみればそれは記憶です。過去=記憶です。

記憶の中からダメな自分を自分で恣意的(しいてき:好き勝手)ピックアップして、いわば勝手につくりあげたのがあなたが持っている自己評価です。

対して、他人は、あなたの「今」を見ています。

たとえば、大学デビューという言葉がありますね。

高校生までの自分を知らない人たちばかりが集まる大学という場所で、まっさらな自分の人生にチャレンジする、その大学デビューのことです。

高校生までのあなたを知らない大学の仲間は、ときに、あなたにとって、とても意外なことを言いませんでしたか?

「あなたは面倒見がいいね」「あなたは明るいね」「あなたは社交的だね」などなど。

過去に基づいて自己評価を下していたあなたは、そのときはじめて「今」の自分を知ったはずです。

わたしって「本当は」面倒見がいいのかも。わたしって「本当は」明るい性格なのかも。わたしって「本当は」社交的なのかも。

そう、あなたは、本当は面倒見がよく、明るく、社交的な人なのです!

2. 潜在意識とかという曖昧なものではなく……

「本当は」というのは、なにもあなたが隠し持っていた潜在意識のことではありません。

あなたは、「本当に本当は」面倒見がよく、明るく、社交的だったのです。過去から今現在にいたるまで。そして今後も。

でも、あなたの思い込み(=過去のつらい経験「だけ」に基づく自己評価)が、その「本当に本当のこと」をあなたに見せなかったのです。

ただそれだけのことなんです。

だから、たとえば、「あなたは芸能人の〇〇に似ているね」と言われたら、それは「本当に本当のあなた」なのです。

あなたの思い込みとは独立に、他人が「今」のあなたをそう判断しているということは、本当に本当のことなのです。

なぜ?

3. 人は「今」の自分を客観的に見れないから

人は「今」の自分を客観的に見れないから、だから、他人が「今」のあなたをそう判断しているということは、本当に本当のことなのです。

「今」自分が考えたり感じたりしていることは、あとになって、言葉を使って「あのとき、わたしはこう考えていた。こう感じていた」と思うしかないですよね?

対して、「今」という時って、感じるしかない時です。言葉もなにも使わず、ただ五感で感じるしかないのが「今」という時なのです。

「今」って「イマ」と言葉にしたそばから過去になるでしょう?

だから、今という時は言葉にできない。すなわち、感じるしかないのです。

「今のわたし」もおなじです。

「今のわたしはこんな人間かも」と思ったそばから、「今のわたし」は過去になるでしょう?

でも、他人にとっては、「今のあなた」は目に見えているし、なにかしゃべっていたらあなたの声が耳に届いているでしょう?

つまり、他人は「今のあなた」を、あなたよりも正確、かつ、客観的に見ているのです(見てくれているのです)。

4. おわりに

というわけで、「芸能人の〇〇に似てる」と言われた時の対処法とは、すなおに喜ぶ、となります。

これ、生涯にわたって言えることですよ。人は自分のことが自分でホントよくわからない生き物なのです。

なぜなら、本文に書いたように、過去のことに心が縛られていて、今の「今性」に気づかないからです。

だから、たとえば、恋愛や仕事のことで悩んだときは、他人に相談するのが一番いいのです。

「ねえ、あの彼のことを追いかけているわたしって、なんかへん?」とか「転職したいと思っているんだけど、この転職先、わたしに似合っているかなあ」とか、そうやって、自分のことを他人に相談したほうがいいのです。

反対に、友だちから相談されたときは、マジで親身になって寄り添ってあげてください。

友だちは「今の自分」が見えなくて、わからなくて、本当に混乱しているのだから。

と思えば、人はひとりでは生きていけないという、ありふれた言説にたどりつくわけですが、でもまあ、ありふれているけど、それは本当のことかもしれないですね。

わたしたちは「今の自分」を客観的に見れないのだし、今の自分を客観的に見ることでしか、自分という生き物を理解できないのだから。

 

<参考元> 永井均『存在と時間 哲学探究1』(2016)文藝春秋

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